日曹ムッシュボルドーDF − 適用表・使用方法など詳細情報
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概要
有効成分である銅は、糸状菌や細菌など幅広い病原菌に有効です。ボルドー剤の特徴として多くの作用点をもつので、殺菌剤耐性菌対策にも有効です。有機JAS適合農薬として使用できます。性状は、暗灰色水和性細粒、微粒及び粗粉です。
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有効成分情報
成分名称 | 含有濃度 | IRAC | FRAC | HRAC | 同じ有効成分の製品 |
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塩基性硫酸銅 | 71.2000% | M1 | 検索 |
適用表
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍率 | 使用液量 | 使用時期 | 使用方法 | 本剤の使用回数 | 銅を含む使用回数 |
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ぶどう | べと病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
ぶどう | さび病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
かんきつ | 幹腐病(ゆず) | 100倍 | 0.3〜0.5㍑/樹 | - | 散布 | - | - |
かんきつ | 幹腐病(ゆず) | 500〜1000倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
かんきつ | かいよう病 | 500〜1000倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
かんきつ | そうか病 | 500〜1000倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
かんきつ | 黒点病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
かんきつ | カタツムリ類 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 発生前〜発生初期 | 散布 | - | - |
かんきつ | ナメクジ類 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 発生前〜発生初期 | 散布 | - | - |
小粒核果類(すももを除く) | かいよう病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 葉芽発芽前まで | 散布 | - | - |
すもも | 黒斑病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 葉芽発芽前まで | 散布 | - | - |
すもも | かいよう病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 葉芽発芽前まで | 散布 | - | - |
すもも | ふくろみ病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 葉芽発芽前まで | 散布 | - | - |
もも | せん孔細菌病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 開花前まで | 散布 | - | - |
もも | 縮葉病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 開花前まで | 散布 | - | - |
ネクタリン | せん孔細菌病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 開花前まで | 散布 | - | - |
おうとう | 褐色せん孔病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 収穫後 | 散布 | - | - |
マンゴー | 軸腐病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
キウイフルーツ | かいよう病 | 1000倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
ばれいしょ | 疫病 | 500〜1000倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
ばれいしょ | 軟腐病 | 500〜1000倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
トマト | 疫病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
ミニトマト | 疫病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
きゅうり | 斑点細菌病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
はくさい | 軟腐病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
しょうが | 白星病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
アスパラガス | 茎枯病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
こんにゃく | 腐敗病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
茶 | 赤焼病 | 500〜1000倍 | 200〜400㍑/10a | 摘採7日前まで | 散布 | - | - |
茶 | 炭疽病 | 500〜1000倍 | 200〜400㍑/10a | 摘採7日前まで | 散布 | - | - |
茶 | もち病 | 500〜1000倍 | 200〜400㍑/10a | 摘採7日前まで | 散布 | - | - |
茶 | 網もち病 | 500〜1000倍 | 200〜400㍑/10a | 摘採7日前まで | 散布 | - | - |
特徴
糸状菌や細菌など幅広い病原菌に有効
有効成分である銅は、糸状菌や細菌など幅広い病原菌に有効です。
殺菌剤耐性菌対策にも有効
ボルドー剤の特徴として多くの作用点をもつので、殺菌剤耐性菌対策にも有効です。
有機JAS適合農薬
有機JAS適合農薬として使用できます。
使用方法
登録内容にしたがって、散布します。
使用上の注意
効果・薬害などの注意
- 所要量を所定量の水にうすめ、よくかきまぜてから散布してください。
- 石灰硫黄合剤等アルカリ性薬剤との混用はさけてください。
- かんきつに使用する場合、発芽期以降は薬害(スターメラノーズ)を生じるおそれがあるので、薬害軽減のために炭酸カルシウム水和剤を加用してください。特に果実の着生期の散布では厳守してください。樹勢の弱い樹や異常気温が予想される場合は使用をさけてください。
- かんきつの黒点病に使用する場合、多発生が見込まれる場合には、十分な効果が得られないおそれがあります。
- ゆずの幹腐病防除に 100 倍で使用する場合には、枝幹の病斑部に処理することとし、果実に薬液がかからないように注意してください。
- ぶどうに使用する場合、果房に薬害を生じるおそれがあるので、袋かけ前には使用しないでください。また、無袋栽培では収穫まで使用をさけてください。袋かけ後あるいは無袋栽培の収穫後は葉に薬害を生じるおそれがあるので、銅に弱い品種や薬害の出やすい時期に使用する場合は、薬害発生軽減のために炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
- ももに使用する場合、収穫終了後の使用は薬害(落葉)を生じるおそれがあるので、薬害軽減のために炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
- すももに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので、銅に弱い品種や薬害の出やすい時期に使用する場合は事前に確認し十分注意してください。
- おうとうに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので、必ず炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
- はくさいに使用する場合、薬害を生じやすいので次の事項に注意してください。
- 薬害軽減のため、炭酸カルシウム水和剤を必ず加用してください。
- 症状が強くなる高温時の散布はさけてください。
- 収穫間際の散布は汚れを生じるため留意してください。
- ナメクジ類、カタツムリ類には、食害防止を目的として使用してください。
- キウイフルーツに使用する場合、薬害を生じやすいので次の事項に注意してください。
- 薬害軽減のために炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
- 黄色系、赤色系の品種では葉及び果実に薬害を生じる場合があるので生育期には使用しないでください。
- しょうがに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので、薬害軽減のために炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
- 本剤は無機銅剤であるので、あぶらな科野菜、いんげん、稲、レタスには薬害を生じるおそれがあります。これらの作物が周辺にある場合は飛散しないように注意してください。
- 蚕に対して毒性があるので、桑にはかからないように注意して散布してください。
- 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 使用に当たっては使用量、使用時期、使用方法等を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
- 適用作物群に属する作物またはその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分に確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用上の注意
- 誤飲、誤食などのないよう注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせてください。使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。
- 眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼してください。
水産動植物への影響:
水産動植物(魚類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
保管:
密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した所に保管してください。