協友トップジンM粉剤DL − 適用表・使用方法など詳細情報
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概要
抗菌範囲が広く,複数病害の同時防除が可能なため,総合防除剤として活躍する農薬です。ほとんどの殺菌剤,殺虫剤あるいは殺ダニ剤と混用できるので,散布を省力化することができます。
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有効成分情報
成分名称 | 含有濃度 | IRAC | FRAC | HRAC | 同じ有効成分の製品 |
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チオファネートメチル | 2.0000% | 1 | 検索 |
適用表
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍率 | 使用液量 | 使用時期 | 使用方法 | 本剤の使用回数 | チオファネートメチルを含む使用回数 |
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麦類(小麦を除く) | 赤かび病 | 4kg/10a | 収穫14日前まで | 散布 | 3回以内(出穂期以降は1回以内) | 3回以内(種子への処理は1回以内、出穂期以降は1回以内) | |
だいず | 紫斑病 | 4kg/10a | 収穫14日前まで | 散布 | 4回以内 | 4回以内(種子への処理は1回以内) | |
らっかせい | 褐斑病 | 4kg/10a | 収穫7日前まで | 散布 | 4回以内 | 5回以内(種子への処理は1回以内、は種後は4回以内) | |
ごぼう | 菌核病 | 3kg/10a | 収穫7日前まで | 散布 | 3回以内 | 4回以内(種子への処理は1回以内、は種後は3回以内) | |
ねぎ | 小菌核腐敗病 | 9kg/10a | 収穫7日前まで | 株元散布(散布後土寄せ) | 3回以内 | 5回以内(種子への処理は1回以内、苗根部浸漬及び苗床灌注は合計1回以内、散布及び株元散布は合計3回以内) | |
キャベツ | 菌核病 | 4kg/10a | 収穫3日前まで | 散布 | 2回以内 | 3回以内(種子への処理は1回以内、は種後は2回以内) | |
レタス | 菌核病 | 3kg/10a | 収穫7日前まで | 散布 | 2回以内 | 4回以内(種子への処理は1回以内、灌注は1回以内、散布は2回以内) | |
すいか | 炭疽病 | 4kg/10a | 収穫前日まで | 散布 | 5回以内 | 6回以内(種子への処理は1回以内、は種後は5回以内) | |
稲 | いもち病 | 3〜4kg/10a | 収穫14日前まで | 散布 | 3回以内 | 3回以内(種子への処理は1回以内) | |
小麦 | 赤かび病 | 3〜4kg/10a | 収穫14日前まで | 散布 | 3回以内(出穂期以降は2回以内) | 4回以内(種子への処理は1回以内、散布及び無人ヘリ散布は合計3回以内、出穂期以降は2回以内) | |
れんこん | 褐斑病 | 3〜4kg/10a | 収穫前日まで | 散布 | 3回以内 | 3回以内 | |
こんにゃく | 乾腐病 | 種いも重量の2〜3% | 植付前 | 種いも粉衣 | 1回 | 1回 |
特徴
- 強い浸透力があり、植物体に侵入している病原菌を死滅させます。
- 抗菌範囲が広く,複数病害の同時防除が可能なため,総合防除剤として活躍する農薬です。
- ほとんどの殺菌剤,殺虫剤あるいは殺ダニ剤と混用できるので,散布を省力化することができます。
- 速効性と残効性を有し、すばらしい効果が長続きし、 低濃度で高い効果があります。
- ドリフトレス(DL)タイプの粉剤なので、従来品に比べて粉立ちや飛散が大幅に軽減されています。
使用方法
性状は類白色粉末です。土壌に散布して使用します。
農家web編集部からのポイント
- 治療効果および予防効果を有しますが,予防的に使用したほうがより高い効果が得られます。
- 初期防除を心がけて,耐性菌の発生を防ぐため、本剤の多用や連用を避けるようにしましょう。(連用により耐性菌が出現しやすい薬剤の一つであり,これまでに灰色かび病,黒星病,灰星病などで耐性菌が発生しています。)
- ボルドー液や無機銅剤との混用は,効果に不明な点があるので避けましょう。ただし,有機銅剤との混用は可能です。
使用上の注意
効果・薬害などの注意
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 本剤はできるだけ飛散を少なくするように製剤されており、一般の粉剤に比べ見かけ比重がやや大きく流動性が良いので、散布の際は散粉機の開度を1目盛程度絞って散布してください。
- だいずの紫斑病に対しては落花後~若莢期に2~3回散布してください。
- こんにゃくの種いも粉衣を行う場合は、適当な容器の中で本剤が均一にいもに粉衣するよう少量ずつていねいにまぶしてください。湿粉衣はさけ、粉衣した種いもはそのまま植付けてください。なお、薬剤処理した種いもは、食料、飼料として用いないよう十分注意してください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- 本剤の連続使用によって、薬剤耐性菌が出現し、効果の劣った事例があるので、過度の連用をさけ、なるべく作用性の異なる薬剤と組み合わせて輪番で使用してください。
- 適用作物群に属する作物またはその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用上の注意
- 眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗してください。
- 使用の際は、農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 保管:密封して、直射日光をさけ、食品と区別して、小児の手の届かない冷涼・乾燥した所に保管してください。