ホクコーオリゼメート粒剤 − 適用表・使用方法など詳細情報

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ホクコーオリゼメート粒剤

種類名
プロベナゾール粒剤
メーカー
北興化学工業株式会社 メーカーサイト
剤型名
粒剤
用途
殺菌剤

概要

ホクコーオリゼメート粒剤は性状が類白色細粒の野菜や稲の殺菌剤です。 世界初の植物防御機構活性化剤(Plant Defence Activator)で、病原菌への直接作用によるものではなく,植物のもつ各種病害抵抗性反応を誘導することによって効果を発揮します。 野菜の細菌性病害や稲のいもち病・白葉枯病・もみ枯細菌病・穂枯れに効果がある予防効果の高い殺菌剤です。

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有効成分情報

成分名称 含有濃度 IRAC FRAC HRAC 同じ有効成分の製品
プロベナゾール 8.0000% P2 検索

適用表

作物名 適用病害虫名 希釈倍率 使用液量 使用時期 使用方法 本剤の使用回数 プロベナゾールを含む使用回数
いもち病 3kg/10a 移植時 側条施用 1回 2回以内(移植時までの処理は1回以内)
ねぎ 軟腐病 6kg/10a 土寄せ時 但し、収穫30日前まで 株元散布 2回以内 2回以内
わけぎ 軟腐病 6kg/10a 生育期 但し、収穫35日前まで 株元散布 1回 1回
いもち病 3〜4kg/10a 葉いもちには初発の10日前〜初発時穂いもちには出穂3〜4週間前 収穫14日前まで 散布 2回以内 2回以内(移植時までの処理は1回以内)
白葉枯病 3〜4kg/10a 移植活着後及び出穂3〜4週間前 収穫14日前まで 散布 2回以内 2回以内(移植時までの処理は1回以内)
もみ枯細菌病 3〜4kg/10a 移植活着後及び出穂3〜4週間前 収穫14日前まで 散布 2回以内 2回以内(移植時までの処理は1回以内)
穂枯れ(ごま葉枯病菌) 3〜4kg/10a 出穂3〜4週間前 収穫14日前まで 散布 2回以内 2回以内(移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) いもち病 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り20〜30g 移植3日前〜移植前日 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 1回 2回以内(移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) 白葉枯病 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り20〜30g 移植3日前〜移植前日 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 1回 2回以内(移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) もみ枯細菌病 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り20〜30g 移植3日前〜移植前日 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 1回 2回以内(移植時までの処理は1回以内)
きゅうり 斑点細菌病 6〜7.5kg/10a(5g/株) 定植時 植穴土壌混和 1回 1回
レタス 腐敗病 6〜9kg/10a 定植時 土壌混和 1回 1回
レタス 斑点細菌病 6〜9kg/10a 定植時 土壌混和 1回 1回
非結球レタス 腐敗病 6〜9kg/10a 定植時 土壌混和 1回 1回
非結球レタス 斑点細菌病 6〜9kg/10a 定植時 土壌混和 1回 1回
キャベツ 黒腐病 6〜9kg/10a 定植時 全面土壌混和又は作条土壌混和 1回 1回
ひろしまな 軟腐病 6〜9kg/10a 定植時 全面土壌混和 1回 1回
はくさい 軟腐病 6〜9kg/10a は種時又は定植時 全面土壌混和 1回 1回
ピーマン 斑点病 5〜10g/株 定植時 植穴土壌混和 1回 1回
ピーマン うどんこ病 5〜10g/株 定植時 植穴土壌混和 1回 1回
とうがらし類 斑点病 5〜10g/株 定植時 植穴土壌混和 1回 1回
とうがらし類 うどんこ病 5〜10g/株 定植時 植穴土壌混和 1回 1回
ブロッコリー 黒腐病 6〜9kg/10a 定植時 全面土壌混和 1回 1回
あさつき 軟腐病 6〜9kg/10a 土寄せ時 但し、収穫30日前まで 株元散布 1回 1回
カリフラワー 軟腐病 6〜9kg/10a 定植時 全面土壌混和 1回 1回

特徴

野菜の細菌性病害に効果

野菜の細菌性病害(斑点細菌病、腐敗病、黒腐病、軟腐病、うどんこ病等)に効果を発揮します。

稲の病害に効果を発揮

予防的に散布することで、稲の病害であるいもち病・白葉枯病・もみ枯細菌病・穂枯れに効果を発揮します。

使用方法

そのまま散布します。

農家web編集部からのポイント

効果の持続期間は約一カ月続きます

有効成分は根から速やかに吸収されて体内に浸透移行するため、少数回の施用で長期間にわたり安定した効果を得ることができます。

### 初期予防に最適
有効成分のプロベナゾールは、作物の抵抗性誘導によって発揮されるため、細菌発生前の散布がより効果的です。特に本田への施用は注意事項に沿って、適期に散布することで高い効果を発揮します。

使用上の注意

効果・薬害等の注意

  • 育苗箱施用の場合
    • 育苗箱の苗の上から所定薬量を均一に散布し、茎葉に付着した薬剤は、払い落としたのち、十分灌水すること。
    • 稲苗の葉がぬれていると、薬剤が付着して薬害を生ずる場合もあるので、散布直前の灌水はさけること。
    • 軟弱徒長苗、むれ苗などでは薬害を生ずるおそれがあるので、必ず健苗に使用すること。
    • 処理苗移植の本田の整地が不均整な場合は薬害が生じやすいので、代かきはていねいに行い、移植後田面が露出したりしないように注意すること。
    • 処理苗を本田に移植したのちは、そのまま湛水状態(湛水深3~5cm)を保ち、稲苗が活着するまで田面が露出しないよう水管理に注意すること。
    • 本田が砂質土壌の水田や漏水田、未熟有機物多用田の場合は使用をさけること。
    • 移植後、低温が続き、苗の活着遅延が予想される場合には使用をさけること。
    • 本剤は処理を誤ると、生育初期の葉の黄化や生育遅延などの薬害を生ずるので、所定の使用時期、使用方法を守ること。
  • 本田施用の場合
    • 本剤は湛水状態(湛水深3~5cm)で播きむらのないよう均一に散布し、散布後少なくとも4~5日間はそのまま湛水状態を保ち、田面を露出させたり水を切らしたりしないように注意し、また散布後7日間は落水、かけ流しはしないこと。
    • 砂質土など漏水の多い水田での使用はさけること。
    • 養魚田での使用はさけること。
    • 本剤は予防的に散布した場合に有効である。葉いもち防除の使用適期は、初発の7~10 日前であるので、発生予察情報に注意して時期を失しないように散布すること。穂いもち防除の使用適期は、出穂の3~4週間前である。また、白葉枯病に対しては、移植後なるべく早い時期に使用する方が有効であるので、移植活着後(移植後7~10 日)なるべく早く 使用すること。なお、出穂以降の白葉枯病、もみ枯細菌病、穂枯れ(ごま葉枯病菌)に対する使用適期は、出穂3~4週間前である。
    • 側条施用をする場合は、粒剤が均一に散布できる施用装置を装着した田植機を使用すること。
  • きゅうり、ピーマンに使用する場合は次の事項を守ること。
    • 健苗に使用し、幼苗、軟弱徒長苗には使用しないこと。
    • 本剤を処理する場合は植穴の土壌と十分混和すること。
    • 本剤処理後、葉縁の黄化(退色)、葉の矮化、また活着遅延にともなう初期生育抑制等の薬害を生ずるおそれがあるので注意すること。
  • レタスに使用する場合、使用方法を誤ると葉が黄化したり、生育が遅延することがあるので、注意すること。
  • 野菜類の細菌病、特にはくさいの軟腐病の防除に使用する場合、多発のおそれがある圃場では所定の範囲の高薬量を用いること。
  • ねぎの軟腐病に使用する場合、土寄せ2日前~直前、所定量の薬剤を株元散布した後土寄せを行うこと。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合には病害虫防除所職員等、農業技術者の指導を受けることが望ましい。

安全使用上の注意

  • 誤食などのないよう注意すること。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用すること。作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換すること。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触をさけること。
  • 夏期高温時の使用をさけること。
  • 魚毒性等:水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しないこと。本剤を使用した苗は養魚田に移植しないこと。散布後は河川、養殖池等に流入しないよう水管理に注意すること。
  • 保管:直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管すること。

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