小さな肉厚の花をたくさん咲かせる花木ですが、肥料はどんな肥料をいつ与えたらよいのでしょうか。ここでは沈丁花におすすめの肥料の種類や、与え方のポイントについて説明します。
沈丁花(ジンチョウゲ)に肥料を与えるポイント
- 肥料の時期は、花が終わった後の4月、株が充実する9月頃に与えます。庭植えの場合は、冬に寒肥を与えます。
- 肥料はゆっくりと効果の出る緩効性肥料を使いましょう。寒肥には有機肥料が適しています。
- 花つきをよくするためには、リン酸やカリウムを高めた肥料を与えましょう。
沈丁花(ジンチョウゲ)におすすめの肥料
沈丁花には元肥、追肥ともゆっくり効果のでる「緩効性肥料」がおすすめです。地植えでは、有機質肥料や堆肥などを使うと、土壌微生物の活性が高まり、排出性・保水性・通気性のよい土壌を作ることができるので、冬に施肥する寒肥には有機肥料がおすすめです。
鉢植えの場合は臭いが気になる場合は、臭いを抑えた有機配合肥料がおすすめです。
ここからはおすすめの肥料の種類や特徴、商品について説明します。
有機肥料
庭植えの元肥や寒肥には土壌改良効果もある有機肥料がおすすめです。有機肥料には油粕、米ぬか、鶏糞などがありますが、油かすは庭木によくつかわれます。
油かす(油粕)肥料は、ナタネやダイズから油を搾る工程の残りかすを原料として使用する、植物に由来する有機(有機物)肥料です。窒素(チッソ)を主な成分として含有しており、リン酸やカリウムも多少含んでいます。庭植えの元肥によく使われます。
油かすだけでは、リン酸やカリウムが足りないので骨粉などと合わせて使うとよいでしょう。未発酵の油粕は根に当たると肥料焼けしてしまう危険があるため、使い慣れていない人は発酵済の油粕をつかいましょう。骨粉や魚粉などと組み合わせてリンやカリウムを高めている肥料もあります。
お礼肥・寒肥(JOYアグリス)
お礼肥 寒肥は、JOYアグリスが販売する肥料です。米ぬか100%の有機質肥料でペレット状になっているので使いやすい肥料です。有機質肥料は、腐葉土や堆肥と同じくゆっくり長く効く肥料なので寒肥(元肥)としてぴったりですが、この製品はお礼肥や追肥としても利用することができます。N(チッソ):2 P(リン):5 K(カリウム):3 Mg(マグネシウム):1で、リンとカリウムが多い肥料なので沈丁花におすすめです。
花木の肥料
有機肥料は肥料成分が製品によってまちまちで、使い方が難しいと思われる人は、市販の有機配合肥料がおすすめです。肥料成分や使い方、量などが書いてあるので安心して使えます。
花ごごろが販売する「果樹・花木の肥料」や東商の「花木・庭木の肥料」などがあります。庭植えにも鉢植えにも使えます。ハイポネックスのプロミック錠剤肥料は、鉢の縁におくだけで水やりのたびに肥料が流れてゆっくり効果がでるので、手軽に使える肥料です。
液体肥料
液体肥料は、鉢植えの追肥として水やり代わりに与えたり、葉色が薄くなってきた場合などに速効性のある肥料としておすすめです。液体肥料はハイポネックス原液やマイガーデン液体肥料などが使えます
沈丁花の肥料の与え方の詳細や育て方のポイントについては、こちらで詳しく説明しています。