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プランター栽培

ワケギのプランター栽培 種球から始める手順と育て方

分葱の畑 プランター栽培

ワケギ(分葱)はネギ類の中でも、栽培期間も短く栽培も比較的簡単なことから、家庭菜園では畑だけでなくプランターでも育てることができます。ここでは、ワケギのプランター栽培について、種球の植え付けから収穫までの育て方についてわかりやすく説明します。

ワケギのプランター栽培について

ワケギの基本情報

ワケギ(わけぎ)は、緑色の葉の部分を食します。ネギとタマネギ(シャロット)の交雑種で、葉ネギより細く、ネギに比べ甘みが強いのが特徴です。とう立ちがしにくく、花が咲きにくいので種ができないので、種球から育てます。畑だけでなく、プランター栽培も可能です。

ワケギは漢字で書くと分葱とかきます。名のとおり分けつが旺盛で、分けつを繰り返して大きな株になって育ちます。1つの種球から20本~30本ほど細ネギが伸びて収穫を楽しめます。

植え付けから収穫まで30日ほど短く、少しづつ収穫でき、株元を残して収穫すればまた成長するため、長期間収穫を楽しむことができます。さらに栽培が終わった後、種球を作るため、次回もこの種球を育てることができます。

関西地方でよく食べられており、ぬたやお好み焼きなどの料理に幅広く使われます。関東地方では、ワケギに似た、アサツキが良く食べられます。

ワケギ
作物名ワケギ
科目ヒガンバナ科ネギ属
原産地ギリシャ
発芽適温(地温)15℃~20℃
生育適温15℃~20℃
土壌酸度(pH)6.0〜6.5
育てやすさ簡単、初心者でもOK

栽培時期

ワケギは、8月下旬~9月に植え付けして植え付けから30日後から収穫できる冬どり栽培が、一般的です。株元を残して収穫すれば、何度も収穫でき2か月ほど収穫が楽しめます。

ワケギのプランター栽培の手順

用意するもの

  • プランター(標準プランター 65型)
  • 栽培用土(市販の野菜用培養土が便利です)
  • ワケギの種球
  • 化成肥料

手順

ワケギのプランター栽培手順
  • 手順1
    植え付け

    標準プランターに野菜の培養土を入れます。
    条間を10cm、株間を5cm~6cmとり、先端を上にして種球を置きます。(標準プランターの場合は2条まきです)
    上から用土を足します。種球は上部が少し土からがでる程度の浅植えにします。
    鉢底から水がでるまでたっぷり水をやりましょう。

  • 手順2

    草丈が10cm程度になったら追肥を始めます。20日に1度ほど化成肥料を10g程度を条間にバラバラと施肥するか、週に1度水やりかわりに液体肥料(液肥)を与えます。根元を支えるために、土を足して土寄せしてもよいでしょう。

  • 手順3
    収穫

    草丈が20cm~30cmほどになったら、収穫が可能です。少しづつ抜き取って収穫するか、株元を残して収穫すれば、すぐに新芽が伸びて収穫できます。新芽を伸ばす時には追肥をして育てます。

  • 手順4
    種球の堀り上げ

    種球は、5月から6月頃に株の葉茎が倒れたら、晴れた日に堀り上げします。
    土を落とし日当たりの良い場所で干して、風通しの良い場所で保管すると次回はこの種球を使って、ワケギの栽培ができます。

ワケギのプランター栽培の育て方

プランターと土

栽培環境・水やり

生育適温が15℃~20℃で、冷涼な環境を好みます。日当たりのよい場所を好みます。プランターでも半日は日の当たる場所で、風通しの良い場所で管理します。

水やりは基本的に毎日様子をみて、用土が乾いたら鉢底から水がでるまでたっぷりと与えます。苗が小さいうちは、水やりの勢いで苗が倒れてしまうことがあるので、ハス口の細かいものをつかうとよいでしょう。

土壌・肥料

ワケギはの適性な土壌酸度は、6.0〜6.5と酸性に弱い性質を持ちます。プランターで育てる場合は、市販の元肥入りの野菜の培養土などが便利です。自分で配合する場合は、赤玉土6、腐葉土3、バーミキュライト1の配合します。そこに苦土石灰を用土1ℓ当たり1~2gほど混ぜます。自分で配合した場合や、元肥が入っていない場合は、緩効性肥料を施します(1ℓあたり1~2g)。

追肥は、草丈が10cmほどになったら、20日おきに化成肥料を施肥するか、液体肥料を週に1度水やり代わりに与えます。ベランダなどで育てる場合は、堆肥有機肥料などを使うと臭いが気になるという人には、元肥や追肥にも使えるハイポネックスジャパンの「いろいろな野菜用粒状肥料」や追肥に便利な液体肥料の住友化学園芸の「マイガーデンベジフル」などが使えます。

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ワケギが肥料切れかなと思ったら、こちらの記事も参考にしてください。おすすめの肥料も説明しています。

植え付け

ワケギの種球は、最初の栽培は種球を購入して始めます。次回からは自分採取した種球を使うことができます。種球は、半日ほど夏の光に当てると外皮がはがれやすくなります。手でもんで外皮をはずしましょう。傷んだものや変色したものは除いておきます。

植え付けは1球づつ植える場合は、株間は5cm~6cm。2~3個一緒に植え付けする場合は、株間は15cmほど間隔をあけて植えつけます。深く植えつけると萌芽がそろわなくなり、生育がわるくなるので上部の1/4程度、頭がでるように浅植えします。

収穫

植え付けから30日程度、草丈が20cm~30㎝ほどになったら収穫が可能です。大きく育ったものから、引き抜いて収穫するか、株元から4㎝ほどのところで刈り取って収穫すれば、また新芽が生えてきます。

新芽を繰り返し収穫する場合は、収穫後も追肥と同様に化成肥料や液体肥料を施肥して、株の充実を図りましょう。収穫が長く続きますので肥料切れに注意します。

種球をとらない場合は、引き抜いて収穫すると球根部分も食べることができます。エシャレットのようにして食べることもできます。

種球の堀り上げ

ワケギはトウ立ちがせず、花が咲きません。分けつを繰り返して株が大きくなり、4月~6月頃には新葉がでなくなり茎葉が枯れます。この頃には株元に種球がたくさん作られています。

天気の良い日に、堀り上げて半日ほど天日干しした後、小束に束ねて、風通しの良い場所に陰干しして保管します。また秋になったらこの種球を使って植え付けしましょう。

まとめ

ワケギやアサツキは、ネギ類の中でも栽培が容易です。株元を残して収穫すれば、またすぐに収穫できるので、プランターや鉢植えで育てると使いたいときに、薬味などに少しだけ収穫してつかうこともできるので便利です。

ワケギの栽培は地植えでの記事もありますので、畑で育てたい場合にはこちらの記事も参考にしてください。またネギは水耕栽培で再生栽培(リボベジ)もできるので、少しだけ栽培した人にはリボベジもおすすめです。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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