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プランター栽培

わさび菜のプランター栽培 種まきから収穫までの手順や育て方

プランター栽培

鮮やかな緑色のわさび菜は、葉っぱが「わさび」に似たピリッとした辛みが特徴の冬野菜です。環境に対する適応力があり、耐寒性も強いので家庭菜園でも育てやすく、収穫しながら長く育てるためプランター栽培におすすめの野菜です。

この記事では、種から始めるわさび菜のプランター栽培について、種まきから収穫までの手順や育て方の基本を、初心者の人にもわかりやすく説明します。

わさび菜栽培について

わさび菜の基礎知識

わさび菜は、アブラナ科の一年草でからし菜の仲間です。葉っぱはやわらかく、細かい切込みがあり、ちりめん状に縮んでいます。独特な辛味を楽しみたいならサラダや浅漬けなどの漬物などがおすすめ。加熱すると風味が弱くなります。

栽培は、タネまきから収穫まで1か月ほどと短く、暑さ寒さにも強いので、家庭菜園初心者の人でも作りやすい野菜です。タネは春まき栽培と秋まき栽培がありますが、春まき栽培は、とう立ちしやすく、とう立ちすると葉が固くなるので、長く収穫を楽しみたい場合は、秋まき栽培がおすすめです。

作物名ワサビナ
属名アブラナ科アブラナ属
原産地日本
発芽温度20℃~25℃
生育適温10℃~25℃
土壌ph6.0~6.5
栽培難易度簡単

栽培時期

株ごと収穫する抜き菜栽培であれば、春から秋まで種まきは可能です。外葉から必要な分だけ収穫しながら育てるかぎ葉栽培をする場合は、秋に種をまいて育てましょう。目安の栽培期間は下記のとおりです。タネまきから収穫までは1ヵ月~2か月。がぎ葉栽培なら収穫期間は長く4ヵ月以上収穫することも可能です。

地域播種(タネまき)時期収穫時期
寒冷地4月~9月5月中旬~翌年4月
中間地3月中旬~9月4月下旬~翌年4月
暖地3月~10月4月中旬~翌年3月

わさび菜のプランター栽培の手順

わさび菜は種まきから始めます。プランターなら直まきして育てることができます。発芽温度が保てない場合などは、温度管理のしやすいポリポットなどで育苗してから育てましょう。

準備するもの

  • わさび菜の種
  • 細長プランター
  • 野菜栽培用の培養土
  • 鉢底石
  • 化成肥料

手順

わさび菜のプランター栽培の手順
  • 手順1
    プランターの準備

    プランターに、底が隠れる程度に鉢底石を入れます。
    その上から、野菜専用培養土をプランターの上部2〜3cm程度のところまで敷き詰めます。側面を軽くたたいて土を落ち着かせます。

  • 手順2
    種まき

    タネまきは、すじまきで行います。
    棒や割り箸などで、条間10cm、深さ1cm程度のまき溝を作ります。
    1cm間隔で種をまき、うすく土をかぶせ手で軽く押さえます。
    プランターの底からから水がでるまで水やりをします。

  • 手順3
    間引き

    本葉2枚で株間3cm、本葉5~6枚で株間8cm程度に間引きします。元気な株を残して、株元からハサミで切り取るか、引き抜きましょう。間引き菜はベビーリーフとしてスープなどに入れて食べることができます。

  • 手順4

    2回目の間引きが終わったら追肥をします。化成肥料をひとつかみ(5g程度)を、土にばらまき、土と軽くまぜたっぷり水やりをします。
    追肥は、葉色を見ながら2週間に1度程度同様の追肥を行います。

  • 手順5
    収穫

    草丈が20cm程度になったら、本格的な収穫のタイミングです。外葉からかき取って収穫すれば、長く収穫が楽しめます。春まきの場合は、草丈25cm~30cmほどのなったら株ごと、株元からハサミで切って収穫します。

わさび菜のプランター栽培の育て方

容器・用土

わさび菜は栽培期間は長いですが葉物野菜なので、深さはそれほど必要ありません。深さ15cm程度あればよいでしょう。条間もそれほど必要ではないので、幅15~18cm程度の小さめの細長プランターなどなら、すじまきで2条蒔きできます。丸型プランターならばらまきでも育てることができます。

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わさび菜は土壌酸度(Ph)6.0~6.5と弱酸性の土壌を好みます。プランターで育てる場合は、市販の元肥入りの野菜の培養土などが便利です。自分で配合する場合は、赤玉土6、腐葉土3、バーミキュライト1に配合します。そこに苦土石灰を用土1ℓ当たり1~2gほど混ぜます。自分で配合した場合や、元肥が入っていない場合は、緩効性肥料を施します

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置き場所・環境・水やり

わさび菜は日当たりの良い風通しの良い場所で管理しましょう。日の当たらない場所で育てると、ひょろひょろと細い茎が伸びてしまう徒長が起きてしまいます。芽がでたらすぐに日の当たる場所で管理しましょう。またわさび菜は、発芽のときに光を必要とする好光性種子なので、タネをまいたら、覆土は厚くならないようにし明るい場所で管理しましょう。

水やりは、発芽までは土が乾かないように注意し、芽が出てからは土の表土が乾いたらプランターの底から水がでるまで、たっぷり与えます。肥料を与えた後もたっぷり水やりをしましょう。

耐寒性は比較的強いので凍結による枯れはありませんが、収穫を楽しみたいのであれば5℃以下にならないように育てれば、収穫も少しづつ行えます。

肥料

プランター栽培の場合肥料は、元肥と追肥を行います。元肥とは植え付け時に施す肥料で、プランターなどでは、元肥入りの野菜の培養土などが便利です。肥料がはいっていない土や、自分で配合した場合は、緩効性肥料を土に混ぜて使います。

わさび菜は、かき採りながら収穫する場合は、栽培期間が長いので追肥をしながら育てます。2回目の間引きの後から追肥を始めましょう。化成肥料をひとつかみ(5g程度)葉っぱにかけないように、土にばら撒いて、土と軽く混ぜます。2週間に1度程度、葉色をみながら追肥を続けます。化成肥料はさまざまな野菜に使える化成肥料8-8-8などの他、元肥や追肥にも使えるハイポネックスジャパンの「いろいろな野菜用粒状肥料」や住友化学園芸の「マイガーデンベジフル」などの野菜用の肥料を使うとよいでしょう。

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液体肥料を使う場合は、週に1度規定量に薄めた液肥を水やり代わりに与えるとよいでしょう。液体肥料も野菜用のものを使うとよいでしょう。

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収穫

春まきと秋まきで、収穫方法がかわります。春まきはトウが立ちやすいので葉がやわらかいうちに、株ごと収穫しましょう。トウが立っても、菜の花のように食べることができます。

秋まきは、外葉からかき取って収穫し、追肥をしながら栽培すれば翌年の春、とうが立つまで収穫が楽しめます。収穫するときは、株が弱らないように、葉を3~4枚は残しておきましょう。収穫後は追肥を忘れずに行いましょう。

病害虫

わさび菜は、アブラムシ類、ヨトウムシアオムシ、コナガなどの害虫が付きやすくなります。これらは食害により葉に穴を開けたり、株を弱らせたりします。またアブラムシはウイルスを媒介するため、病気を発生させるので見つけたらすぐに駆除しましょう。

播種から収穫まで寒冷紗や防虫シートなどをかけておくのも有効です。

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長雨にあたるとべと病や白さび病にかかりやすくなるので、春や秋の長雨の時期にはプランターを軒下などに移して育てるとよいでしょう。

まとめ

わさび菜は、ピリッとした辛みがおいしい野菜です。加熱しすぎると辛味がなくなりますので、鍋などに入れる場合は最後にかるく湯どおしする程度にすると、風味が失われずおいしく食べられます。また最初についた葉はからみが薄いので、農家などでは取り除いてから出荷しますが、家庭ではサラダなどで食べるとよいでしょう。

秋から栽培すれば、翌年の春まで収穫が楽しめる野菜なので必要な分すぐ収穫できる、プランター栽培におすすめの野菜です。一品足りないときにおひたしにしたり、みそ汁に入れたりできる便利野菜。ぜひ家庭菜園で栽培してみてください。

編集さん
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