プランターでは多くの野菜を育てることができますが、日当たりなどの環境や、難易度などさまざま。ここでは、初心者の人でも育てやすい野菜、日が当たらない場所でも育てられる野菜やフルーツとして食べられる野菜などの、プランター栽培におすすめの野菜について説明します。
初心者の人におすすめな野菜
家庭菜園、初心者の人には、収穫までの期間が短く、病害虫などの被害が少ないものがおすすめ。
家庭菜園では種をまいて育てる以外にも、タネまきからある程度の苗になるまでプロの方が育てた市販の苗から始める方法もあります。
人気の野菜や育苗が難しい野菜は、ホームセンターなどで市販の苗が販売されるので、プランター栽培では1株か2株ほどで十分栽培できるので、初心者の人は苗から始めるのがよいでしょう。
葉物野菜
種からでも簡単に育てられるのが葉物野菜です。サニーレタスやサンチュなどのリーフレタスと呼ばれる、結球市内レタス類は、外側の葉から少しづつ収穫することで長い間収穫が楽しめます。タネまきから収穫まで60日、苗からなら60日ほどで収穫できます。タネから育てるのも簡単で、間引いた菜はベビーリーフとしても楽しめます。
春からの栽培が一番容易ですが、真夏を除けば1年中栽培が可能です。
また葉物野菜の小松菜や、京野菜の水菜、春菊なども短期間で収穫できます。小松菜や水菜などはリボベジ(再生栽培)でも始めることができるので、スーパで購入した野菜の捨てる部分から育てることもできます。
ハーブ類
ハーブ類は、生命力が強くその独特な香りで、害虫なども寄せ付けないため栽培が簡単です。また使いたい分だけ収穫しながら栽培できるので、プランター栽培や水耕栽培で人気があります。
トマトと相性のよいイタリアンハーブとして定番のバジルや、薬味として活躍するシソは、夏の間収穫が楽しめます。また暑さ寒さに強いミントは、真冬以外はいつでも収穫でき、多年草なので一度植えつければずっと収穫が楽しめます。バジルやミントはスーパーなどで売っている茎からも育てることができます。
果菜・根菜
プランタ―栽培は、葉っぱだけでなく果菜や根菜も栽培することができます。家庭菜園で人気のトマトは、初心者の人は比較的丈夫で手間のかからないミニトマトがおすすめ。同様につる性のトウガラシやその仲間のししとうや、ピーマンなども、市販の苗からなら初心者の人でも可能です。葉物野菜などに比べれば支柱を立てるなどの手間がかかりますが、比較的手間のかからない野菜です。
また根菜は、栽培自体はそれほど難しくないものがおおいですが、大きなプランターが必要になることもあります。ラディッシュ(二十日大根)なら小さなプランターで、タネから簡単に収穫が楽しめます。
日当たりの悪い環境でも育つおすすめの野菜
ほとんどの野菜は、日なたを好みます。しかし最近のマンションはベランダなどは、省エネを考慮して、真夏は強い日差しが入らないように設計されていることもあり、一日中日が当たる場所がない場合もあります。
日陰でも育つ野菜
一日中、直射日光の当たらない日陰でも、弱い光を好む三つ葉やミョウガなら育てることができます。普段野菜の栽培に向かない場所で栽培が可能で、1度植えつければ何年も収穫できるコスパのよい野菜です。日本各地で自生しているので、日本の環境にあっており、手間のかからない野菜です。
スーパーなどで販売されている三つ葉は、土ではなく水と肥料で育てられているものが多くあり、水耕栽培に向いています。家庭でも、スーパーなどで売られている三つ葉をつかって、リボベジ(再生栽培)で育てることができます。
半日陰で育つ野菜
半日陰とは、日なたと日陰の間の光が届く所をさします。具体的には、1日3時間~4時間ほど日照がある、もしくは直射日光はあたらないが反射光が1日中あたる明るい日陰を指します。
マンションのベランダなどは、冬は直射日光が当たるが、夏は省エネのため直射日光が当たらない明るい光が当たるという作りになっているところも多いので、これも半日陰にあたります。
夏野菜のトマトやキュウリ、オクラ、トウモロコシなどは日なたを好みますが、半日陰で育てられる野菜は多くあります。初心者のおすすめの野菜としても紹介した、レタス類や水菜、小松菜、春菊の他、ワケギ、ニラ、生姜、セロリやパセリ、根菜では里芋なども育てることができます。
プランターでも栽培できるおすすめのフルーツ
フルーツというと、庭植えのイメージが強いですがプランターや鉢植えでも育てられるものもあります。一番人気があるのがイチゴです。その他スイカやメロンもプランターで栽培することができます。
イチゴの栽培は、栽培期間は長いですが秋から冬にかけて栽培するので、害虫の心配もすくなく、初心者の人でも栽培ができます。人気の植物なので、専用の肥料や培養土があるのでそれを使えば失敗のリスクも減らせます。
スイカやメロンなどは、畑などでは地面につるを這わせる「地這い栽培」が一般的ですが、プランター栽培では、支柱を立てて、立体栽培で育てると小スペースで栽培が可能です。果実が空中に浮いているように見えることから空中栽培とも呼ばれます。栽培自体は手間がかかるので、比較的簡単な品種を選び苗から始めましょう。スイカなら小玉スイカ、メロンであればプリンスメロンの栽培がおすすめです。
まとめ
ここまでプランター栽培におすすめの野菜を紹介してきましたがいかがでしょうか。葉物野菜から、果菜、ハーブ、フルーツとして食べられる野菜まで、いろいろなものがプランターで栽培できます。
自分で栽培した野菜は、無農薬で育てることもでき安心で採れたての野菜の味は格別です。ミニトマトの皮が固くても、形がいびつになってしまっても、それもまた楽しいものです。農家の方のすばらしさを知ることにもつながります。野菜嫌いの子供も、自分で育てた野菜は食べるという話もよく聞きます。ぜひご家庭でプランター栽培をはじめてみてください。
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