ラディッシュはダイコンの一種で、成長が早いことから「二十日大根」とも呼ばれ栽培が簡単なので初心者におすすめの野菜です。ここでは種まきから収穫までのラディッシュのプランター栽培の育て方から肥料や病害虫の予防についても説明します。
ラディッシュのプランター栽培の手順
種まきの時期
ラディッシュの発芽温度は15℃~25℃。露地栽培では春まきもしくは秋まきが主流です。適期は3月~5月、9月~10月です。
発芽温度が保てるのであればタネまきはいつでも大丈夫ですが、生育温度は15℃~20℃程度と冷涼な気候を好むため、真冬や真夏の高温時は種まき・栽培とも避けた方がよいでしょう。
用意するもの
- 標準プランター
- 栽培用土(市販の野菜用培養土が便利です)
- 鉢底石
- ラディッシュの種
- 肥料
手順
- 手順1プランターの準備
プランターに、底が隠れる程度に鉢底石を敷きます。
その上から、野菜専用培養土をプランターの上部2〜3cm程度のところまで敷き詰めます。側面を軽くたたいて土を落ち着かせます。 - 手順2種まき
種まきは、すじまきで行います。
条間10cmほどとり、割り箸や木の棒などで深さ1cmほどのまき溝を2列作ります。
まき溝に、1cmほど間隔を空けて種をまき、周囲の土を寄せて種の上に土をかぶせます。手で軽く押さえ、水をたっぷり与えます。 - 手順3間引き
間引きは2回行います。1回目の間引きは、双葉がそろったら株間が2cmになるように、2回目は本葉が3枚~4枚になったら、株間が4㎝~5cmになるように間引きます。間引いたら土寄せしておきます。
- 手順4
- 手順5収穫
根の直径が2cm~3cm程度に育ったら、収穫のタイミングです。根元のつけ根をもって引き抜きます。収穫が取り遅れるとスが入ったり、裂根するので早めに収穫しましょう。
ラディッシュのプランター栽培の育て方
ラディッシュの基礎情報
ラディッシュ(はつか大根)は、明治初期にヨーロッパから日本に輸入されてきました。多くの品種がありますが、どれも育てやすく成長が早いのが特徴です。根にはビタミンCや消化酵素のジアスターゼを含み、葉にはビタミンCやカロチン、カルシウムを含んでいます。
種まきから30日~40日前後で収穫でき、根には赤以外にも紫や白色などがあります。冷涼な気候を好みますが収穫が早いので、真夏と冬をのぞけばいつでも栽培が可能です。地植えの他、プランターや水耕栽培でも育てられる野菜です。
学名 | Raphanus sativus var. sativus |
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属名 | アブラナ科ダイコン属(ラファヌス属) |
原産地 | 地中海沿岸 |
発芽温度 | 15℃~25℃ |
生育適温 | 15℃~20℃ |
耐寒性等 | 耐寒性 普通 耐暑性 やや弱い |
容器・用土
プランターや鉢植えでラディッシュを育てる場合は、深さはそれほど必要ありません。深さ15〜20cm程度の標準プランターかミニプランターでも育てることができます。用土は野菜用の培養土が便利。元肥入りのものは肥料が入っているため追加で与える必要はありません。自分で配合する場合は、赤玉土5、バーミキュライト3、砂2などの配合がよいでしょう。元肥には、緩効性肥料を用土に混ぜて施します。
栽培環境・水やり
ラディッシュは日当たりが良く、風通しのよい冷涼な場所を好みます。ベランダなどでもなるべく日の当たる場所で管理しましょう。
水やりは、タネまきから発芽までは、土が乾かないように注意しましょう。その後は、用土の表面が乾いたらたっぷり与えます。ラディッシュは用土の乾燥に弱く、乾かすと根が太くならず形がわるくなるので水切れに注意が必要です。
肥料
ラディッシュのプランター栽培では、肥料は元肥と追肥を行います。元肥とは植え付け時に施す肥料で、プランターなどでは、元肥入りの野菜の培養土などが便利です。肥料がはいっていない土や、自分で配合した場合は、緩効性肥料を土に混ぜて使います。
栽培期間が短く、用土の乾燥に弱いラディッシュには液体肥料がおすすめ。液体肥料は野菜用のものを使うとよいでしょう。液体肥料を使う場合は、2回目の間引きの後、2週間に1度水やり代わりに与えます。住友化学園芸の「マイガーデンベジフル」やハイポネックスジャパンの「野菜の液肥」などがラディッシュに使えます。
おすすめの肥料については、詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください。
病害虫
ラディッシュにはアブラムシやアオムシ、キスジノミハムシ、コナガなどの害虫がつきます。見つけたら、すぐに捕殺しましょう。アブラムシはモザイク病などのウイルスを媒介するので、粘着テープなどで取り除いたり、筆などを使って払い落としましょう。
まとめ
ラディッシュ(ハツカダイコン)は見た目もかわいらしく、サラダや和え物などの色どりとしても重宝します。栽培も簡単で、根を育てる野菜ですが、土を使わずに育てる水耕栽培でも育てることができます。
色も赤色だけでなく、白や紫色、ピンク色、薄紫色などがいっぺんに作れるカラフルファイブなどもあります。家庭菜園初心者でも簡単につくれるのでぜひ、一度ラディシュのプランター栽培に挑戦してみてください。
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