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栽培

トウモロコシに使えるおすすめの農薬

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アワノメイガに食害されたトウモロコシ 栽培
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

ここでは、トウモロコシに発生しやすい病害虫と、それを防除するためのおすすめ農薬を紹介します。

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トウモロコシに発生しやすい病害虫とおすすめ農薬

アワノメイガ

アワノメイガに食害されたトウモロコシ
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

アワノメイガは、昆虫綱鱗翅(りんし)目のメイガ科に属する「ガ」です。アジアなどに幅広く分布し、日本中で見ることができます。成虫はオレンジ〜クリーム色で、羽を広げると30mm程の大きさになり、夜行性で、夜の街灯、灯火でよく見かけます。

農業の害虫として問題になるのは、この幼虫で、幼虫はトウモロコシ、アワ、キビ、麦(ムギ)などのイネ科を食べる害虫です。

アワノメイガの幼虫は、黄白色で頭は茶色、体長は5mm~2cmほどです。背中に模様があるものはアワヨトウとといって、アワノメイガとは異なります。

トウモロコシで、アワノメイガに使えるおすすめ農薬

殺虫剤 スミチオン乳剤 500ml
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農薬を使わない防除方法

雄穂を切って、間引く

雄穂が出ると、アワノメイガの幼虫はその穂の中に入ってきます。このため、雄穂がなければ幼虫が侵入することはないとの考えから、雄穂を切り取ってしまうという方法です。

切るタイミングですが、受粉が終わってから雄穂全体を切ると、雄穂を切った時に幼虫がその下に潜り込んでしまう可能性もあるため、雄穂が見えてきたらすぐに切る方がより防除に良いとし、実践されている方もいます。その場合、受粉のために残す雄穂の数の目安としては、雄穂を3分の1以上残しておくことで、受粉自体には大きくは影響がないとされています。(トウモロコシはものすごい量の花粉を出すので、もっと雄花がなくても受精には影響ないという説もあります)

コンパニオンプランツと栽培する

コンパニオンプランツとは、近くで栽培することでお互いの作物に良い影響を与え、共栄しあう複数の植物の組み合わせ、またそれに該当する植物のことを言います。

トウモロコシとマメ科の植物はコンパニオンプランツとして有名で、とうもろこしの周りにマメ科(例えばインゲンやエダマメ(枝豆))の植物を植えると、アワノメイガは寄り付きにくくなる効果があります。

その他

この他、防除方法としては、イースト菌の発酵液を畑の中に置くことでアワノメイガの被害が減るという説があります。明確な理由は解明されていませんが、この方法で成果を出されている農家の方は存在しています。

やり方は、500mlのペットボトルを用意し、150mlほどのぬるま湯をベースに、イースト菌、ハチミツを希釈倍率20倍で投入し、混ぜます。

そのペットボトルを目安5m2に1本づつ、出穂間近の圃場に置く、という簡単な方法です。

アブラムシ類

アブラムシは直接植物の汁を吸うことで作物に害を与えるだけでなく、排泄物を作物にかけ、黒いすす状のカビを増殖させたり、光合成が妨げられて作物の生育を悪化させます。

また、アブラムシはウイルスを運びます。口針を植物に探り挿入するため、ウイルスを持っていると口針から簡単にウイルスの感染が広がってしまうのです。アブラムシから広がるウイルスで有名なのは、モザイク病です。その中でも特に、キュウリモザイクウィルス(CMV)、カブモザイクウィルス(TuMV)が代表例と言えるでしょう。

使える農薬

農薬名をクリックすると、詳しい詳細ページが表示されます。

カメムシ類

カメムシの中で、茎葉、果実から汁を吸うタイプがいます。これらが吸汁すると、吸汁された果実は、形が萎縮、変形し、落果したり、最悪腐敗してしまい、果樹、葉菜類、花き問わず、多大な被害が出てしまいます。水稲だと、カメムシの吸汁加害によって玄米が部分的に黒く変色し、通称「斑点米」になって米の等級が下がる被害が有名です。

カメムシの中でも、特に甚大な被害を与えるのは、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシです。そして、稲に被害をもたらすのは、アオクサカメ、クロカメムシ、ミナミアオカメムシ、ツマグロヨコバイ、アカスジカスミカメが有名です。

使える農薬

IRACコードグループ名農薬名
1B有機リン系スミチオン
エルサン
3Aピレスロイド系
ゲットアウト
4Aネオニコチノイド系
アルバリン
スタークル

立枯病

立枯病は、放線菌の一種の病原菌が土壌を汚染し、土壌に定植された苗に感染する病気です。土壌伝染性の病害ではありますが,極いもおよび,苗床の土壌汚染が本圃の汚染につながる可能性もあります。病原菌は前年の被害植物上や土中で胞子や菌糸の状態で越年します。やがて地際部の植物の気孔から侵入してきます。

立枯病に犯された土壌に定植した苗は、土壌から感染し、苗は植付け後まもなく、葉が赤紫色を帯び,下葉から黄化して落葉し始めます。

茎は節間がつまって伸長しなくなり,のちに萎凋枯死してしまいます。根は褐変または黒変してしまい,軟化腐敗(腐る)して脱落します。症状のかるい株では,苗は生育してつるの伸長や塊根を形成します。

トウモロコシで、苗立枯病防除に使えるおすすめ農薬

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トウモロコシ栽培に使える除草剤

とうもろこし(未成熟とうもろこし)におすすめの除草剤

ラッソー乳剤

有効成分 アラクロール 43.00%

ラッソー乳剤は、イネ科の一年生雑草(メヒシバイヌビエ・ハコベ・イヌビユなど)の抑制によく効く畑作用土壌処理除草剤です。とうもろこしには、は種後出芽前に全面土壌散布して使います。雑草の発生前に散布しないと効果がありません。砂質土壌では薬害が生じる可能性があるので使用はできません。タデ科、アカザ科などの広葉雑草には効果が劣るため、イネ科雑草が生える場所におすすめです。

ラッソー乳剤 500ml
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ゲザノンゴールド

有効成分 S-メトラクロール 26.40%

ゲザノンゴールドは、とうもろこしに土壌処理剤としても生育期にも使える液体の除草剤です。選択性除草剤ですので、全面散布が可能で、とうもろこしを枯らさずに雑草だけ枯らすことができます。とうもろこしだけでなく、飼育用とうもろこし、ヤングコーンにも適用があります。

とうもろこしには、マルチ前・は種前(雑草発生前)、は種後発芽前(雑草発生前)、生育期(とうもろこし2〜4葉期)に散布可能です。ただし、使用回数は1回ですので土壌処理に使った場合は、生育期に散布はできませんので注意が必要です。

除草剤 ゲザノンゴールド 1L
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ブルーシアフロアブル

有効成分 トルピラレート 10.40%

ブルーシアフロアブルは、とうもろこしへの高い選択制のある茎葉処理剤です。有効成分のトルピラレートは、一年生イネ科雑草、および一年生広葉雑草に効果を発揮しますが、とうもろこしでは迅速に代謝、分解するため、トウモロコシへの安全性が高い除草剤です。とうもろこし、飼育用とうもろこしに適用があります。とうもろこしには、とうもろこし3~7葉期(但し、収穫45日前まで)と幅広い期間に使うことが可能です。

ブルーシアフロアブル 500ml
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飼育用とうもろこしにおすすめの除草剤

エコトップ乳剤

有効成分 ジメテナミドP 8.50% 、リニュロン 12.00%

エコトップP乳剤は、性状が黄赤色澄明可乳化油状液体のだいず・飼育用とうもろこし用の土壌処理型の除草剤です。 有効成分ジミテナミドPは、ノビエ、メヒシバなどのイネ科雑草や、カヤツリグサ、スベリヒユなどの畑地一年生雑草に高い防除効果を発揮します。有効成分のリニュロンは、一年生畑地雑草や広葉雑草に高い効果があります。

飼育用とうもろこしには、は種後出芽前(雑草発生前)に全面土壌散布して使います。

エコトップP乳剤 500ml
農家の店 みのり
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バサグラン液剤

有効成分 ベンタゾンナトリウム塩 40.00%

バサグラン液剤は、畑作用除草剤や水稲用中後期除草剤としても、広く利用されている「茎葉処理剤」です。飼料用とうもろこしには、生育期(但し収穫50日前まで)に使え、雑草への茎葉処理が基本ですが全面散布も可能です。根がとうもろこしの生育初期に大きな影響を及ぼすキハマスゲに効果があります。

一年生雑草や広葉雑草に効果がありますが、イネ科には効果がないのでイネ科の雑草が生えている場所には、ブルーシアフロアブルなどで防除します。

バサグラン液剤 500ml
農薬・資材・農機のおてんとさん
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その他 トウモロコシの情報

トウモロコシの防除暦

トウモロコシ(とうもろこし)の代表的な防除暦は以下があります。

トウモロコシ(半促成)

トウモロコシ(抑制)

トウモロコシ(早熟)

トウモロコシ(普通)

こちらに一覧をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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