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観葉植物の肥料

クリスマスローズ 地植え・鉢植えの肥料時期と与え方

観葉植物の肥料

クリスマスローズ肥料はいつ、どのような肥料を与えればよいのでしょうか。ここでは肥料の時期や与え方を鉢植え・地植え別にわかりやすく説明します。

クリスマスローズの肥料時期と与え方

それでは、クリスマスローズの肥料はいつ、どれくらいあげればいいのでしょうか?ここでは、一般的なクリスマスローズの肥料を与える頻度と種類を説明します。

肥料時期

庭植えの肥料時期は、4月と10月。鉢植えの場合は、生育期の9月下旬から5月の生育期には肥料を切らさずに育てます。

肥料の与え方(年間スケジュール)

地植えの場合は、4月と10月に緩効性肥料を与えます。鉢植えの場合は液体肥料と緩効性肥料を併用する方法について毎月の管理について説明します。

クリスマスローズの一年 肥料のやり方の基本
  • 1月
    1月

    地植えは、肥料は必要ありません。鉢植えは、液体肥料(液肥)を10日に1度、規定量で希釈して水やり代わりに与えます。晴れた午前中の朝に与えます。

  • 2月
    2月

    開花株が出回る時期です。ポット苗は2月~3月に植え替え、植え付けが可能です。このときには鉢植え・地植えとも肥料(元肥)は不要です。

    地植えは、肥料は必要ありません。鉢植えは、上旬に緩効性肥料を置き肥し、液体肥料を10日1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 3月
    3月

    地植えは、肥料は必要ありません。鉢植えは、液体肥料を10日に1度、規定量で希釈して水やり代わりに与えます。

  • 4月
    4月

    地植えは、緩効性肥料を置き肥します。リン酸が多いものがおすすめ。鉢植えは、上旬に緩効性肥料を置き肥し、液体肥料を10日1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 5月
    5月

    地植えは、肥料は必要ありません。鉢植えは、液体肥料を10日に1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 6月~8月
    6月~8月

    半休眠期です。地植え・鉢植えとも肥料は与えません。鉢植えは、株がよわっているようなら活力剤を水やり代わりに与えます。

  • 9月
    9月

    地植えは不要です。鉢植えは、下旬に新芽が伸び始めたのを確認してから、規定の倍の量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 10月
    10月

    植え替え、植えつけの適期です。地植えに植え付けする場合は、緩効性有機肥料を元肥として施します。植え替えの場合は、緩効性肥料を施します。リン酸が多いものがおすすめです。

    植え替え、植え付けを行わなかった場合は、地植え・鉢植えともしっかり追肥を行います。どちらも緩効性肥料を置き肥します。鉢植えはさらに花つきをよくするため10日1度水やりがわりに、規定量で希釈した液肥を与えます。

  • 11月
    11月

    地植えは不要です。鉢植えは、液体肥料を10日に1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 12月
    12月

    地植えは不要です。鉢植えは、上旬に緩効性肥料を置き肥し、液体肥料を10日に1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

クリスマスローズにおすすめの肥料

クリスマスローズには地植えでは、緩効性肥料を。鉢植えでは緩効性肥料と速効性の液体肥料を併用して使うのがおすすめです。クリスマスローズの専用肥料も販売されているので、それらは肥料成分がクリスマスローズに合わせて配合されており、施肥量もわかるので誰でも簡単に使えます。

クリスマスローズの管理方法について

クリスマスローズの基礎知識

植物の栽培をするうえで、その植物の特徴を知っておくことは大切です。自生地や生育期などを知ればその植物がどのような環境で育てると、枯れずに元気に育つのかわかってきます。

クリスマスローズは常緑の多年草で、原種と交配種があり、原種はさらに地面から直接葉や茎がでて、花を咲かせる無茎種と、花茎から葉が展開し、その頂部に花がつき咲く有茎種に分かれます。

クリスマスローズの生育期は10月~5月、6月~9月は半休眠期となります。開花の時期は1月~4月です。寒さに強いため、日本では鉢植えだけでなく地植えでもよく育ちます。また耐陰性もあるため日の当たらない場所でも育てることができる、丈夫で育てやすい植物です。

学名 Chlorophytum
属名 キンポウゲ科 クリスマスローズ属(ヘレボルス属)
原産地ヨーロッパ・西アジア
樹高・草丈10㎝~60㎝
耐寒性等耐寒性:強い 耐暑性:普通
花言葉「労り」「追憶」「慰め」「私の不安を和らげて」
クリスマスローズの概要

水はどれくらい与えればいいの?

地植えの場合

露地植えの場合は、基本的に水やりを気にする必要はありません。夏の晴天が続いて土が乾燥しているときに水やりをすると良いでしょう。土の温度を気化熱で下げるために夕方にたっぷりと与えると良いでしょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は、土の表面が完全に乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりを行ってください。6月~9月はやや乾かし気味にします。

水やりの時間帯は、暑くない日は午前に、暑い日は夕方に行ってください。鉢底の皿に水が溜まる場合は、根腐れの元になるため水を捨てるようにしてください。梅雨時期や雨の時期は過湿状態のため、水やりする必要はありません。

水のやりすぎると、根が腐って草花を枯れたり、根詰まり、また根っこにカビが生えて傷むことがあります。特に梅雨時のような長雨の過湿期は注意してください。

植え替え・増やし方について

植え替え・植えつけ

クリスマスローズは鉢植えで育てる場合は、生育が旺盛のため1年~2年に1度植え替えをしましょう。適期は10月です。古い土を丁寧に落として、傷んだ根は切り取ります。一回り大きな鉢に新しい用土をいれて植え替えましょう。水をたっぷり与えましょう

庭に植え付けする場合は、小さい苗では花の咲くのが遅くなる可能性があります。開花するまでは、鉢で育て、開花株を庭に植えつけましょう。

株分け

発芽から6年以上経ち、最初の開花から4年以上経った大株で花つきや生長が鈍ったものは、株分けを行います。別の鉢に「赤玉土3割・腐葉土3割・パーライト ・ゼオライト2割・川砂や軽石1割」を目安に配合した水はけの良い用土を混ぜ入れて、植え替えします。

株分けは、鉢から株を取り出して痛んだ根を切り取って取り除き、株をすっぱりと2つに分割してください。植え替え・株分けの適期は10月頃です。作業は花芽を傷めないように慎重に行い、株分け後は若干の遮光をして養生してください。

ふやし方

クリスマスローズは、種子をつけやすく、種子の発芽率が高い草花なので、挿し木ではなく種子を採取して実生(種まき)で増やします。基本的なやり方としては、ポットに培養土を入れ、種まきを行い、発芽させて育苗し3年かけて開花させます。

ただし、原種の場合は、株分けに不向きな有茎種のフェチダス、アウグチフォリウス、リビダス、無茎種のヴェシカリウス以外は、原則株分けで増殖させます。

日当たりについて

クリスマスローズは、耐陰性が強いため日陰でも育ちますが、他の植物と同様に適度な日光を必要とします。置き場所は、直射日光が当たらない落葉樹の下などが最適で、合わせて、水はけ、風通しの良い場所を選びましょう。

冬は寒風、霜よけができる軒下などに移動させると花を長く楽しむことができます。

病気、病害虫について

クリスマスローズで気をつけたい病害虫は、糸状菌(カビ)による病気として、葉や根茎の灰色かび病、ウィルスによる病気として、ブラックデス、モザイク病、害虫は、アブラムシハダニヨトウムシナメクジ などに注意が必要です。
カビ系、特に灰色かび病を防ぐには、マルチングを避け、風通しの良さと過湿に注意して予防しましょう。追加の対策として、ダコニールなどの薬剤を2ヶ月に1度程度、年間を通して定期的に散布して防除するのも有効です。

ウィルス、害虫系を防ぐには、咲き終わった花は花首からこまめに摘みとる、またべニカのような殺虫剤やオルトランアドマイヤーを交互に2ヶ月に1度、年間を通して定期的に散布し、害虫駆除や防除、殺菌を徹底してください。

まとめ

クリスマスローズはなぜクリスマスという名前がついているのでしょうか。それは、本来はヘレボルス・ニゲルという小型の種類につけられた愛称で、この原種はクリスマスのころに花が咲いたからといわれています。

クリスマスローズは花の咲き方も一重咲き・八重咲きどがあり、花弁・色・形などが豊富で、1株ごとに花姿が違うのも特徴的です。多くの交配種がありますが種で増やされるため、園芸品種名がついていないのです。

クリスマスローズは初心者の方でも始められ、奥が深いのも魅力です。ぜひお気に入りのクリスマスローズを美しく咲かせてみてください。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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