草刈機(刈取機)の刃で一番ポピュラーなチップソー。しばらく使っているうちに切れ味が悪くなったような気がする、刃がかけてしまった場合は、刃の交換が必要です。ここでは草刈機(刈払機)のチップソーの交換時期や、交換方法について説明します。
チップソーの交換時期の見極め方
チップソーは、円盤型の先にギザギザの刃(チップ)が付いています。チップソーの交換時期は、チップの摩耗・チップの欠けや脱落した場合が交換の時期です。木などにあたってチップソー自体がゆがんでいる場合ももちろん交換が必要です。
チップの摩耗
チップソーの切れ味は、チップの摩耗により悪くなります。チップの角が丸くなったら目立て(研ぐ)をすれば切れ味が復活します。しかし経過とともに、チップが丸くなり角が立たなくなります。研いでも切れ味が戻らなければ交換時期です。
またホームセンターなどで販売されている安価な1,000円以下のものは、チップがとれてしまうので、使い捨てで使われることが多くなります。
チップの欠け・脱落
チップソーの刃(チップ)は、一般的な草刈り用では40刃前後、山林用では60刃程度ついています。チップは使用していくうちに、石などにあたった衝撃などで欠けたり、飛んでいってしまったりします。
数個であれば、特段問題はありませんがチップの数が減ると、切れ味が悪くなるだけでなく、回転が不安定になります。回転が不安定になると人にも草刈機(刈払機)本体にも、負荷がかかります。無理に使わず交換しましょう。
チップソーの交換手順
サイズ選び
まずは、交換するチップソーを選びましょう。草刈機(刈払機)に元々ついているチップソーと同じものを買うのであれば何も問題はありません。
しかし違うチップソーを使ってみたい場合には、切れ味や素材の前に使用している草刈機(刈払機)に合ったサイズのチップソーを選びましょう。
一番重要なのは外径です。草刈機(刈払機)の外径は230mmと255mmが基本です。大きいほど切れ味は上がりますが、パワーが必要です。草刈機(刈払機)本体の適用範囲に合ったチップソーを選びましょう。目安としては、排気量25cc(mL)未満の刈払機には、外径230mm以下のチップソーを、25cc以上の刈払機には、外径230mm以上、外径255mmのチップソーが可能です。
交換方法
草刈機(刈払機)によって、交換方法は異なりますが基本的な交換の方法は以下のとおりです。
- 草刈機(刈払機)のスイッチを切り、コンセント・バッテリーを外します。
- 手袋をして、刃に刈刃カバー(刃物カバー)をつけます。
- 草刈機(刈払機)本体を裏返します
- 刃受金具が回らないようにするため、刈刃受金具の穴に六角棒レンチを差し込みます
- 刈刃を抑えている金具を、ボックスレンチを右に回して外し、ナット、刃押金具、チップソーを外します。
- ヘッドの部分が土や草などで汚れている場合には、取り除いて掃除します。
- 新しいチップソーを取り付け、刃押金具、ナットを外した時と逆の順番で取付て、ボックスレンチを左に回して固定します。
- 4で固定した六角棒レンチを外します。
- 手でチップソーを回し、きちんと固定されているか確認します。
チップソーの目立て(研磨)について
摩耗したチップソーは、チップの部分を研いて切れ味を復活させることができます。グラインダーやヤスリをつかいます。ヤスリを使う場合にはダイヤモンドヤスリがよいでしょう。電動ドリルに浸けて使えるダイヤモンド砥石などでも研ぐことができます。
チップが摩耗して角がなくなってしまっている部分を研きます。先端部分(外側)とすくい面(内側)の両方を研磨して、できるだけ新品と同じ形にするように角を立てましょう。