ミニトマトは花期が長く収穫も長くつづくため肥料を切らさずに育てることが大切です。この記事ではプランター栽培でのミニトマトの肥料のやり方やおすすめの肥料などを、わかりやすく説明します。
ミニトマトのプランター栽培の肥料のポイント
ミニトマト栽培では、植えつけ時に元肥を施し、定期的に追肥をして肥料を切らさずに育てます。
プランター栽培では、植えつけ時に元肥入りの野菜の培養土やトマト専用の培養土を使い、追肥には置くだけの錠剤型の固形肥料や液体肥料を水やり代わりに使うのがおすすめです。
ミニトマトの栽培には、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(k)の肥料の三大要素の他に、カルシウムも重要なため、カルシウムが含まれている肥料を使うとよいでしょう。
プランター栽培におすすめの肥料
元肥入りトマトの培養土
プランター栽培では、元肥入りの野菜の培養土やトマトの培養土が便利です。袋のまま育てることのできる培養土もあります。
自分で配合する場合は、赤玉土6:堆肥2:腐葉土1:バーミキュライト1の割合に緩効性肥料(マグアンプK中粒など)と石灰をいれてよく混ぜておきます。
錠剤の固形肥料
追肥はこまめに行わないといけないプランターには錠剤肥料がおすすめ。置くだけで約1ヶ月〜2ヶ月、肥効が持続します。トマト専用の錠剤肥料であれば、トマト栽培で起きやすいカルシウム不足やマグネシウム不足がおきないように配合されているため、肥料不足などの失敗が起きにくくなります。
液体肥料
液体肥料は追肥として使用することができ、潅水(水やり)と同時に与えることができるのでプランターやポット栽培には便利です。「ハイポネックス原液」や「ベジフル液肥」などがおすすめ、ホームセンターなどでも手軽に手に入ります。
肥料のやり方
ミニトマトは、種まきから育てることができますが育苗は時間もかかり難易度も高いので、ホームセンターなどで苗を買って植えつけするのがおすすめです。
元肥
植物の苗や苗木を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。
異なる呼び方として「基肥(きひ)」「原肥(げんぴ)」などと呼ばれる場合もあります。
苗の植えつけと同時に元肥を入れて植え付けします。植えつけの適期は5月上旬のゴールデンウィークの頃。用土は元肥入りの野菜の培養土が便利です。元肥が入っている場合は肥料は不要です。自分で配合する場合は、赤玉土6:堆肥2:腐葉土1:バーミキュライト1の割合に緩効性肥料と石灰をいれてよく混ぜておきます。
- 深さ30㎝以上のプランターに鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れます。
- 用土をプランターに入れます。土を入れる高さはプランターの最上面から5㎝ほど下までです
- 苗を植えつける穴(植穴)を開けて、水をたっぷり与えます。
- 苗を取り出して、植穴に植え付け株元に土を寄せ、軽く手で押さえます。
追肥
成長に合わせて追肥をしていきます。追肥は、1番果がビー玉ほどの大きさになったら始めます。プランター栽培の場合は、潅水(水やり)も定期的に必要となるので液体肥料(液肥)が便利です。液体肥料を使う場合は1週間に1度水やりがわりに希釈した液体肥料を与えます。
錠剤肥料を使う場合は、1番果がビー玉ほどの大きさになったら始めます。株元から少し離して土の上に置いてください。肥料にもよりますが効果が1ヵ月ほど続くので、1ヵ月ごとに新しい錠剤を置いて水やりをしましょう。
肥料過多・肥料不足について
ミニトマトは肥料を与えすぎて栄養素過剰になったり、肥料分が不足するのがわかりやすい野菜です。プランター栽培ではあまり過不足が起こりにくいですが、葉が茂りすぎていたり、逆に草勢が弱いとおもったら肥料の過不足を疑ってください。
それぞれの症状について詳しく説明していますので、肥料の過不足が気になったらこちらの記事で症状や対処法を調べてみてください。
その他ミニトマトのプランター栽培で気をつけること
品種
ミニトマトは、色形ともバラエティーの富んでいてスーパーなどでは買えない品種もたくさんあります。プランターでは通常の高性種では2mほどになるものも、支柱を立てて育てることができます。
丈が低く、支柱なしで育てたい場合には、品種を選びましょう。鉢植え専用につくられたレジナや矮性トマト(芯止まり性・ドワーフトマト)と呼ばれる主枝が、花房3~4房ほどで止まる品種(プリティーベル・めっちゃラク!トマト)などもあります。摘心やわき芽かきも不要です。
苗の選び方
苗は普通のトマトと見分けがつかないので、ミニトマトの苗であることを確認して購入しましょう。できれば1番花の花芽のついた苗を買いましょう。
苗は大きすぎても小さすぎてもよくありません。葉の色が濃く、茎や株がしっかりしているものを。病害虫などにかかってないかもチェックしてください。「つぎ木苗」「ワクチン苗」「予防接種苗」と書かれているものは、価格は高いですが病害虫にかかりにくく収穫量の増加も見込むことができます。