急にチェンソーを使わなくてはいけないときには、レンタルという方法もおすすめです。脚立や台車の貸し出しが当たり前のように、実はチェンソーもレンタルすることができます。
この記事では、チェンソーレンタルの方法を一挙紹介します。
チェンソーレンタルとは?
年に数回しか使わなかったり、保管収納スペースがなかったりという理由から、チェンソーをレンタルしたい場合があるかもしれません。他には、たとえばマキタのMUC254CDGRを購入する前に、仕様として記載されている有効切断長250mmや重量3.1kgを体感するためにレンタルしたいというような場合もあるかもしれません。
農業機械や農業資材といった農機具は、購入するものであってレンタルするものではないという潮流がこれまではありました。しかし、世間一般に「所有」から「共有」への概念の変容があり、農業分野でもレンタルサービスが少しずつ増えてきています。
徐々に広がりを見せる農機具のレンタルサービスですが、試運転や整備などのメンテナンスをレンタルサービス事業者が行ってくれるというメリットもあります。メンテナンスの行き届いた農機具で安心安全に作業できる状況は、初心者にとっては大きなメリットといえます。反対にデメリットは、同じ回数だけ当該農機具を使う場合は料金的に割高になること、レンタルできる農機具の種類が限られていることなどが考えられます。
メリットとデメリットをそれぞれ鑑みて、必要に応じて農機具のレンタルサービスを利用してみましょう。以下で、チェンソーレンタルの方法を説明していきます。
チェンソーレンタルをしたいときは?
チェンソーレンタルをしたいときの方法として、「レンタルサービスを手掛ける事業会社」と「ホームセンター」を利用するものを紹介します。
レンタルサービスを手掛ける事業会社
レンタルサービスで扱う備品というと、建設現場で扱う仮設コンテナ、高所足場、養生資材、業務用ヒーターなどを思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、それだけではなく、一般家庭でも使うような運搬性に優れるインパクトレンチ、ポリッシャー、トレーニング用品、釘打機、扇風機、製氷機など多種多様な備品がレンタルの対象になっています。農作業で使うものとしては、動力噴霧機や除雪機のような季節性があるものがレンタルの対象になりやすいですが、チェンソーも対象になっています。
アクティオ(AKTIO)
アクティオ(AKTIO)は、建設機械レンタルの大手として有名です。建設機械だけにとどまらず、バキュームクリーナーのような清掃機器、照明機器、そして農作業機器もレンタルしています。チェンソーも取り扱っており、法人だけでなく個人での利用も可能です。
アグリズ(agriz)
アグリズ(agriz)は、農業機械と農業資材を扱う日本最大級のサイトで、そのうちのサービスのひとつとして農業機械のレンタルサービスがあります。使い方は簡単で、サイト上で配送場所や期間などの項目を入力して注文確定させると、指定された配送場所に注文品が届きます。その後は、付着した汚れや泥を清掃して、返送すればOKです。
アグリズの特徴として、レンタルできるチェンソーのラインナップが豊富なことがあります。たとえば、初心者や一般ユーザー向けの電動チェンソーはもちろん、ガイドバーを土壌に潜らせて使うこともできる根切りチェンソーまで取り揃えており、さまざまな用途や場面に対応できます。
ホームセンター
多くの人にとって身近で気軽に行ける存在のホームセンターでも、チェンソーがレンタルできる場合もあります。ただし、レンタルとしてDIY工具の取り扱いはあっても、チェンソーの取り扱いはないケースも少なくありません。ここでは、代表的なホームセンターのケースを紹介します。
カインズ(CAINZ)
カインズ(CAINZ)では、レンタル工具のサービスがあり、チェンソーもレンタルすることができます。カインズのサイトで利用予約をし、店頭で受け取り、使用後に店頭で返却という流れになっています。ただし、実施しているのは、現状では一部店舗となっています。チェンソーのほかにも、鍬、耕運機、エンジン式刈払機、充電式刈払機、充電式除草バイブレーター、高圧洗浄機(ケルヒャー)、ブロワバキューム、エンジンブロワ、ガーデンシュレッダー、ジグソー、グラインダー、インパクトドライバー、電気ドリル、コードリールなどがレンタル商品となっています。
チェンソーとしては、エンジンチェンソーのほか、庭木の剪定にも便利なポールチェンソーも用意されています。店舗によって取扱い状況が異なるので、よく確認するようにしましょう。
コメリ(KOMERI)
コメリ(KOMERI)でも、レンタル工具のサービスがあり、チェンソーもレンタルすることができます。ただし、一部店舗での取り扱いになっており、店舗ごとにレンタル商品も異なっています。サイトからの利用予約はできないので、まずは店舗に問い合わせてみましょう。チェンソーのほかにも、耕運機、エンジン式刈払機、切断機、高圧洗浄機、発電機、溶接機などがレンタル商品となっています。
レンタル料金は?
チェンソーのレンタル料金を決定する要素として次のような項目があります。
- チェンソーの機種
- オプション品の有無
- レンタル期間
チェンソーの機種については、プロ仕様であったり大型になると料金が高くなります。オプション品の有無については、チェーンオイルや付属バッテリーを希望すると料金が高くなります。また、チェンソーの刃であるソーチェンは消耗品のため、オプション品として買取となっているか、貸出でも別途料金がかかることが多いです(刈払機のチップソーと同様です)。レンタル期間については、長くレンタルする方が1日あたりの料金単価が安くなることが多いです。
これらをふまえて、オプション品も何も手元にない状況で、チェンソーをレンタルすると最低でもかかるであろう料金の目安は次の通りです。
料金の目安 | |
---|---|
日帰りレンタル | 4,000円 |
1泊2日レンタル | 4,000円 |
6泊7日レンタル | 9,000円 |
あくまでも最低料金の目安であり、実際の料金はもっと高額になることが多い点に注意してください。この料金を安いと捉えるか、高いと捉えるかは使用頻度や用途によるでしょう。
チェンソーは、軽量小型のものであれば2万円程度から新品を購入することができます。したがって、レンタルするよりも購入する方が、得と考えることもできるかもしれません。ただし、購入した後も、ソーチェンの研磨(目立て)、空気を吸い込むエアークリーナーの掃除、混合燃料タンクの手入れ、点火プラグの確認といったメンテナンスを継続して行う必要があります。
一方、チェンソーをレンタルする場合には、そうしたメンテナンスは事業者が行ってくれますので、その手間が省けて楽と考えることもできるかもしれません。メンテナンスの行き届いたチェンソーで安心安全に作業できる状況は、とりわけ初心者にとっては大きなメリットといえます。
購入すべきか、レンタルすべきか、使用頻度や用途に照らし合わせて検討するとよいでしょう。
まとめ
庭の雑木や枝を処理しなくてはいけなくなったり、災害によって発生した倒木の処理をしなくてはいけなくなったりという場面もあるかもしれません。あるいは、木材を利用して薪作りや木工をしたいという場面もあるかもしれません。急にチェンソーを使わなくてはいけないときには、レンタルという方法もおすすめです。脚立や台車の貸し出しが当たり前のように、実はチェンソーもレンタルすることができます。
年に数回しか使わなかったり、保管収納スペースがなかったりという理由から、チェンソーをレンタルしたい場合があるかもしれません。他には、たとえばマキタのMUC254CDGRを購入する前に、仕様として記載されている有効切断長250mmや重量3.1kgを体感するためにレンタルしたいというような場合もあるかもしれません。
チェンソーは、軽量小型のものであれば2万円程度から新品を購入することができます。したがって、レンタルするよりも購入する方が、得と考えることもできるかもしれません。ただし、購入した後も、ソーチェンの研磨(目立て)、空気を吸い込むエアークリーナーの掃除、混合燃料タンクの手入れ、点火プラグの確認といったメンテナンスを継続して行う必要があります。
一方、チェンソーをレンタルする場合には、そうしたメンテナンスは事業者が行ってくれますので、その手間が省けて楽と考えることもできるかもしれません。メンテナンスの行き届いたチェンソーで安心安全に作業できる状況は、とりわけ初心者にとっては大きなメリットといえます。
購入すべきか、レンタルすべきか、使用頻度や用途に照らし合わせて検討するとよいでしょう。