芝生の緑は、心安らぐ空間を与えてくれます。最近では、庭やベランダ、バルコニーでも芝生を設けているご家庭が増えています。
しかし、本物の芝生(天然芝生)は管理が少し大変ですし、管理するための道具や知識が必要になるため敬遠されがちです。そのような方におすすめしたいものは人工芝生(人工芝)です。人工芝は、敷設が少し大変ですが、そのあとの管理作業が格段にラクになります。DIYも可能です。
最近ではホームセンターや100均など、本物の芝生のような人工芝(リアル人工芝)も求めやすくなり、中でもカインズの人工芝は品質が高いと評判です。
この記事では、人工芝の種類やメリット、デメリット、施工方法、カインズで販売されている人工芝について詳しく解説します。
人工芝生(人工芝)とは
人工芝は、天然芝に似せて合成樹脂(ポリエチレンやポリプロピレンなど)で作られたフェイクグリーンです。
人工芝が販売されていた当初は、特有のビニールっぽさや人工物感があり、あまり人気がなく庭やベランダにDIYで敷設されることは多くありませんでした。しかし、最近は天然芝そっくりなリアル人工芝が登場し、人気を博しています。
人工芝は天然芝と違い、芝刈りやサッチング、エアレーション、水やりなどといった芝生の基本的な管理作業が要らず、手間が格段に少ないことが特徴です。
人工芝の種類
人工芝の種類は、①材質、②形状の2つの観点で分けることができます。
①材質
材質の種類は、主に2種類に分けることができます。
- フェイク人工芝
- リアル人工芝
フェイク人工芝は、昔ながらの芝に似せた人工芝で、材質は主にポリエチレンでできています。プラスチック独特の少し硬い質感が特徴です。また、透水性(水はけ)が良く、材質に耐候性剤、帯雷防止剤が配合されていることもあるので、屋外での使用におすすめの材質です。
リアル人工芝は、本物の芝生により似せた人工芝で、材質は主にポリエチレン・ポリプロピレンなど複数のプラスチック素材でできています。フェイク人工芝に比べて質感が本物の芝生により近く、肌触りが良いのが特徴です。しかし、裏地の構造によっては透水性が悪いものもありますので、よく確認して購入すると良いでしょう。
②形状
形状の種類は、主に3種類に分けることができます。
- ジョイントタイプ
- マットタイプ
- ロールタイプ
ジョイントタイプは、簡単に連結ができるようにあらかじめオス・メスのジョイントを四辺に付属しているタイプです。簡単に連結ができ、ずれにくくなるのでよく踏まれる場所や屋外などの使用におすすめです。ジョイントタイプは、フェイク人工芝、リアル人工芝のどちらも販売されています。同じ商品でなければ、連結できないこともあるので注意が必要です。
マットタイプは、そのまま敷設して使用するタイプです。リアル人工芝は、マットタイプとして販売されていることが多く、そのまま使うほか、カットして使うこともできるようになっています。
ロールタイプは、マットタイプとほぼ同等ですが、一枚の大きなロール状になっていることが特徴です。広い場所一面に人工芝を敷くことができるため、大きなバルコニーやベランダ、庭などに向いています。
人工芝のメリット
人工芝のメリットをいくつか挙げてみました。人工芝の導入を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
- ベランダなどの狭いスペースでもラクに敷き詰めることができる。
- カットしやすいので敷設が簡単にできる。
- 庭だけではなく、土のないベランダや北側の日陰でも場所を問わず敷くことができる。
- 天然芝(本物の芝)のように養生して綺麗に管理しなくても、密度・長さが綺麗に揃ったパイル(芝生)が一年中楽しむことができる。
- 天然芝のように栽培管理が要らず、手軽に導入できる。
人工芝のデメリット
もちろん良いことばかりではありません。人工芝のデメリットをいくつか挙げてみました。
- 品質の高いものは値段も高く、天然芝と比較しても割高となる。
- 品質によるが経年劣化し、5年程度で色褪せ、芝草のコシの喪失、芝の抜けなどが激しくなる。業者による施工で持ち込んだプロ用の人工芝は10年程度維持できるものもあるが、100均などで購入したものは2年程度維持できれば良いくらいの感覚である。
人工芝の注意点
人工芝を敷くときの注意点をいくつか挙げてみました。人工芝の導入を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
- ジョイントタイプは、連結が可能な種類同士かを購入前に確認する。
- 水はけの悪い人工芝も販売されているので、裏地の加工などをよく確認する。
- リアル人工芝は抜け毛(芝の抜け)が酷いものもあるので、定期的な清掃が必要となることを覚悟する。
裏地の排水孔(透水穴)がしっかり空けられているかは確認したほうがいいですよ。
カインズで販売されている人工芝
カインズでは、ジョイント式の人工芝マットやロールタイプのリアル人工芝が販売されています(2021年10月現在)。中でも人気の商品がカインズのリアル人工芝です。
下記に各商品について詳しく解説します。
丸巻リアル人工芝
カインズの人気商品、丸巻リアル人工芝です。SNS上の口コミでも「天然芝に近く、自然な感触・風合いでおすすめ」と評判です。長さや幅のバリエーションも豊富で、必要な幅、長さのものが手に入ります。
カインズのリアル人工芝の最大の特徴、芝生の風合い
カインズのリアル人工芝は、近くで見てもリアルな風合いでした。その理由は以下の4つの種類の芝草を表現しているからです。
- 青々とした芝
- 若い芝
- 枯れた芝
- 若いウェーブ芝
ここまで複数の芝草の種類を表現している人工芝は、プロ用の人工芝以外にはなかなか見かけないと思います。
カインズのリアル人工芝に関するその他の特徴
- 優れた品質「FIFA(国際サッカー連盟)公認工場製」
- 復元性を追求した「V字加工パイル」でヘタりにくい
- 安心・安全の「防炎機能」付き
- 水はけを良くする「透水穴」付き
- 耐候年数が約5年と耐久性あり
カインズのリアル人工芝の価格は?
大きさ、芝高によって価格が異なります。価格帯は、1巻1,980円(税込)〜44,800円(税込)です。カインズのホームページでも確認できますので、ぜひ参考にしてください。
施工方法は?
カインズのYouTubeで詳しく解説されています。参考にしてください。
店舗にはリアル人工芝を敷くときに必要になる防草シートやピン、ジョイントテープも売られています。
ジョイント人工芝
カインズのジョイント人工芝です。マットタイプでジョイントが簡単にできるため、狭い面積の敷設にはもってこいの商品です。リアル人工芝には負けますが、こちらもリアルな芝草が表現されています。
1枚単位でもケース単位(6枚入り)でも購入することができます。
人工芝を10年以上長持ちさせたい、そんなときは業者に頼りましょう
正直なところ、ホームセンターに売られている人工芝と専門業者の人工芝では品質に差があります。カインズのリアル人工芝も高品質ではありますが、耐候年数が5年と設定されているため、それ以上の維持は難しくなるでしょう。
10年以上人工芝を維持したいという場合には、専門業者に依頼すると良いでしょう。メンテナンスの方法を教えてくれたりもするでしょう。
その他の人工芝が購入できる場所
カインズ以外にも人工芝が販売されているところはたくさんあります。
100均(100円ショップ)
実は、100均(100円ショップ)にも人工芝が販売されています。リアル人工芝のマットも購入できるようになってきているので、とにかく安く済ませたいという方はのぞいてみるとよいでしょう。
ホームセンター
一般的なホームセンターであれば日常的に人工芝が販売されています。ガーデニングコーナーなどに行くと見つかるでしょう。種類やサイズ感も豊富なので、まずはホームセンターを探してみると良いでしょう。
また、芝生のシーズンとなる頃には本物の芝生の苗(芝苗)も購入できるのでぜひのぞいてみてください。
ネットショップ
ネット通販でも手軽に購入することができます。複数の枚数を一度に購入する場合や、色味・質感などを揃えたいときにはネット通販でまとめて購入すると良いでしょう。自宅まで運搬もしてくれますのでその分の手間もなくなります。
(補足)カインズとは
カインズは、株式会社カインズが運営するホームセンターです。プランター・鉢などのガーデニング・園芸用品だけではなく、チェスト・タンス、ラグ・カーペット・マットまで暮らしのアイテムが多く取り揃えられています。
店舗だけではなく「カインズオンラインショップ」もあります。