防草砂(防草土)は聞き慣れない単語かもしれません。雑草が地面から生えてくるのを防ぐ、雑草対策としての砂(土)があります。
ここでは、その防草砂(防草土)について、どんなタイプがあり、どんな効果があるのか、またおすすめの商品と使い方を解説していきます。
防草砂(防草土)とは?
防草砂の種類
固まらない防草砂(防草土)
防草砂(防草土)とは、雑草が地面から生えてくるのを防ぐために作られた砂です。様々な種類があり、用土や砂、硅砂などの天然素材に、雑草の種子の発芽抑制や成長の阻害に効果があるホウ酸カルシウムを混ぜた、「固まらない防草砂(防草土)」があります。
固まる防草砂
また、砂にセメントを混ぜて、固まることで物理的に下から雑草を生えてこないようにする「固まる防草砂」というものもあります。「固まる防草砂」は主にアスファルトの代わりとして、駐車場を整地するためや、また花壇の周り、庭の通路として整地するために使われます。
おすすめの固まる防草砂
固まる防草砂とは?
固まる防草砂とは、砂にセメントが混ざったもので、水を混ぜることで硬化する砂のことを言います。地面を固めることで雑草が生えて来なくなるという仕組みです。
各社様々な固まる防草砂を販売しています。代表的なおすすめ防草砂を紹介します。
ガンコマサ
ガンコマサはメジャーな固まる防草砂で、原料は、土色の砂とセメントです。
自然な土色のため、庭などの通路の舗装にぴったりで、ガーデニングの景観を損ないません。また、土色のため、アスファルトやコンクリートなどと比べて表面温度が低くなり、夏場の照り返しを和らげ、打ち水の効果もアップし、ヒートアイランド現象を押さえる効果も期待できます。
また、30キロ程のローラー転圧をかけることを必要とした、より強度が高い、スーパーガンコマサという防草砂もあります。墓地など大規模な場所をしっかり整地したい場合は検討してみてください。
アイリスオーヤマ 超硬い 固まる防草砂
「アイリスオーヤマ 超硬い 固まる防草砂」も、砂にセメントを混ぜて、水をかけてから約3日~1週間で固まる砂です。一番普及した商品で、近くのホームセンターなどで手に入れることができます。ガーデニング・造園などに使い勝手がいい点が魅力です。
この他、防草砂には、土色以外に顔料を混ぜてイエローやオレンジ色になったものもあるので、使いたい場所の外観に合わせて選択してください。
固まる防草砂の施工方法、DIY
固まる防草砂を施工するのは、業者に頼む方法もありますが、自分でDIYで施工することもできます。DIYでやってみようという方は、下記手順を参考にしてみてください。
防草砂のデメリット
防草砂はリーズナブルでDIYしやすい防草方法ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 土のため、しっかり踏み固めても、コンクリートなどと比べるとどうしても割れ易い
- 水はけはある程度できるが、大量に雨が降ると水たまりができてしまう
- 苔(コケ)が生えてくることがある
防草砂はコンクリートやアスファルトに比べると割れ易いため、しっかりとした大規模な駐車場を作る際は向いていない場合もあります。割れてしまうと、割れ目から雑草が生えてしまうので、補修が必要になってきます。
このため、駐車場など、大規模な場所を整地するときに使用する際は、このデメリットを頭に入れておきましょう。
水たまりを防ぐには、、施行時にきちんと平らにする、また、勾配を作って水を排水溝に逃すようにするのが重要ですよ!
また、苔(コケ)に関しては、発見したらしっかり除草するようにしましょう。苔の除草は下記が参考になります。
まとめ
防草砂はDIYで施工し易いというメリットがありますが、コンクリートやアスファルトと比べてヒビが入り、割れ易いため、駐車場や大規模な場所で使用する場合は少し難点があります。
しかし、お家の庭や、圃場の一部分などでは非常に使い勝手の良いものです。うまく利用して、防草かつ景観の維持に役立ててください。
(補足)防草シートについて
除草砂以外にも、雑草や草を生えないようにするためには、土面に設置する防草シートというものがあります。防草シートは、光を遮る(遮光)ことで、植物に光合成を行えないように抑制し、植物の生長をストップさせます。
防草シートの機能には、遮光性、透水性、耐久性が重要になってきます。ここでは、遮光率が高く、耐用年数も長く、不織布の、厳選したおすすめの除草シート(防草シート)をご紹介します。
商品名 | ||||
---|---|---|---|---|
1㎡(平方メートル) 当たり単価 | 約400円 | 約600円 | 約200円弱 | 約330円 |
遮光率 | 99.7% | 99.7% | 96.7% | 99.9% |
不織布かどうか | 不織布 | 不織布 | 不織布 | 不織布 |
透水性 | ○ | ○ | ○ | ○ |
性質 | ポリプロピレン | ポリプロピレン | ポリプロピレン | ポリプロピレン |
耐久性 | ◎ | ○ | ○ | ○ |
防草シートの機能には、材質、厚み、遮光性、透水性、耐久性が重要になってきます。ここでは、遮光率が高く、耐用年数も長く、不織布の、厳選したおすすめの除草シート(防草シート)をご紹介します。
また、しっかりと砂利や砕石、バークチップ、人工芝で紫外線を防ぐことが出来ると、シートの目隠しになり、高機能な防草シートだと、半永久的に雑草の繁茂を防ぐことができます。例えば、下記の丈夫な防草シートは砂利との組み合わせで半永久的に効果が持続します。
その他、防草シートの貼り方や、防草シートを押えるためのピン(杭)、ワッシャーなどの工具についての記事もあるので、防草シートの利用を検討されている方は、是非参考にしてみてください。