大豆

黒豆(黒大豆)栽培 摘心(摘芯)方法

黒豆 大豆

大豆の仲間の黒豆は、粒を大きくし、収穫を増やすために摘心(摘芯)という作業を行うのが一般的です。

ここでは黒豆(黒大豆)の摘芯(摘心)の方法について、タイミングや摘芯(摘心)の場所、やり方についてイラストを使ってわかりやすく説明します。

「摘心」と「摘芯」、どちらが正しいの?

どちらも正しいです。「摘心」も「摘芯」も同様の意味を持ちます。本記事では、以下から「摘芯」に記載を統一します。

黒豆(黒大豆)栽培について

黒豆(黒大豆)の基礎知識

黒豆(黒大豆)の栽培時期は、春から初夏に種をまいて、秋から冬に収穫します。発芽温度が28〜30℃と高めなので、気温が低いと発芽しにくいため、十分暖かくなってから種をまきましょう。適期は6月~7月です。タネまきから収穫までは約4か月ほどです。

兵庫県名産の丹波の黒豆が有名で、一般的な大豆より大粒で、大豆を若どりする枝豆も黒枝豆として人気があります。

作物名クロダイズ
科目マメ科ダイズ属
原産地日本
発芽適温(地温)28〜30℃
生育適温20〜30℃
土壌酸度(pH)6.0〜6.5
育てやすさ普通

黒豆(黒大豆)の摘芯について

摘芯(てきしん)とは、茎や枝の最先端の芽を摘む作業で、ピンチとも呼ばれます。摘芯をすることでわき芽を増やしたり、生長を止めたりすることができます。

黒豆(黒大豆)栽培では、摘芯をすることで、わき芽が増え、莢の数が増えて大粒の大豆を収穫することができます。また摘芯することで、草丈を抑えることもできるため倒伏を防ぐ効果もあります。

黒大豆(黒豆)の摘芯の方法

摘芯のタイミング

黒豆(黒大豆)の摘芯のタイミングは、本葉が5~6枚(5~6節)展開したころ、頂芽を摘芯します。

摘芯の方法

本葉5枚残して、先端を摘芯します。摘芯は手でひねり取るか、ハサミでカットします。剪定ハサミでカットする場合には必ず消毒をしましょう。一番下に生えている双葉、その上の初生葉は本葉の数には数えません。(イラスト参照)

剪定ハサミを使用する場合は、病原菌の伝染には十分に注意しましょう。気になるようであれば、一回ごとに消毒(エタノールや次亜塩素酸カルシウム、第三リン酸ナトリウムなど)を使用すると良いでしょう。

編集さん
編集さん

薬液を入れることで自動消毒ができるハサミもあります。プロ農家はこれらを使用することも多いです。

黒豆(黒大豆)の栽培で気をつけたいポイント

摘芯が遅れた場合

畑に行く暇がなくて、摘心をするタイミングが遅れてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか。黒豆(黒大豆)摘芯は必須の作業ではありません。本葉8枚頃であれば、その時点で摘芯をしてもいいですが、花が咲いてしまっているようであれば、摘芯は不要です。そのまま育てましょう。

肥料の上げすぎに注意

黒豆(黒大豆)などのマメ類は、根粒菌と共生しているのでその働きにより窒素分をを供給されます。そのため少ない肥料でも育つことができます。通常と同様に窒素を与えると、枝葉ばかりが茂ってしまい、莢が付かない、実がつかない「つるぼけ」が発生する恐れがあります。

肥料の与えすぎには注意しましょう。肥料の与え方については詳しい記事があるのでそちらを参考にしてください

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