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アジサイ肥料

アナベル(アメリカアジサイ) おすすめの肥料と与え方の基本

アジサイ肥料

真っ白で大きな花房をつけるアナベルは、北米原産のアジサイの仲間でアメリカアジサイ、アメリカノリノキとも呼ばれます。手毬型の大きな花房が人気で最近ではピンク色のアナベルもあります。

アナベルは、肥料をしっかりあたえれば来年も美しい花を咲かせます。この記事では、アナベルに肥料のやり方の基本やおすすめの肥料についてわかりやすく説明します。

アナベルの基礎知識

学名 Hydrangea arborescens ‘Annabelle’
属名 アジサイ科 / アジサイ属(ハイドランジア属)
原産地北アメリカ東部
樹高・草丈1m~1.5m
耐寒性等耐寒性:強い 耐暑性:強い
開花期6月~7月

アナベルはアジサイの仲間ですが、アジサイより耐寒性や耐暑性が強く剪定も簡単なので育てやすい植物です。樹高はそれほど大きくなりませんが、枝が出て横に広がるので庭植えや大きな鉢で育てましょう。開花期間が長く、初めは緑色の花が咲き、徐々に白くなりまた緑色と花色が変化します。最近ではピンク色のアナベルも出回っています。

アナベルに肥料を与える適期は?

基本的な肥料のやり方は、冬に、春から夏にかけてアナベルの花をしっかりと咲かせるために「寒肥」を、花が咲いた(開花)直後には、翌年の花芽を育てるために追肥(お礼肥)を施肥します。

その他は、明らかに葉っぱや茎の成長が弱っているときには、速効性のある追肥を少量施肥して、様子を見るようにしましょう。

アナベルの肥料時期と与え方

それでは、季節ごとの肥料と与え方について鉢植え・庭植え別に詳しく説明します。関東より西を基準としております。寒冷地では約2週間遅れとなります。

アナベルの肥料時期とやり方 年間スケジュール
  • 春は施肥不要

    アナベルは生育期に入りますが、花が咲くまでは肥料は不要です。

  • 夏はお礼肥

    6月~7月ごろまでが開花時期です。開花が終わったらお礼肥として緩効性肥料を追肥します。

    今年購入した開花株は、花が終わったら植え替えをします。一回り大きな鉢に、根鉢を一回りほど崩してから、新しい用土に植え替えます。肥料はこの時与えず、10日ほどたってから緩効性肥料を置き肥します。

    庭植え(地植え)にする場合は、掘り起こした土に腐葉土を混ぜてから植えつけましょう。肥料は油かすなどの固形肥料を施します。

  • 秋は鉢植えのみ追肥

    庭植え(地植え)は、肥料は必要ありません。鉢植えは、9月に液体肥料を10日に1度、規定量で希釈して水やり代わりに与えます。10月以降は与えません。

    11月~3月までが、植え付け・植え替えの時期です。用土に有機質の緩効性肥料を施してから植えつけしましょう。

  • 冬は寒肥

    12月下旬から2月上旬までに、寒肥を施します。11月に植え替え・植えつけした場合は行いません。

    庭植えは、株の周りを3~4か所浅く掘って、有機質肥料を1度施します。鉢植えは、施肥量を少なめにして、2~3回に分けて有機質肥料を施します。

アナベルにおすすめの肥料

寒肥や追肥には、緩効性肥料・遅効性肥料がおすすめです。有機肥料を使いたい場合には油かすがおすすめです。鉢植えやベランダで栽培するときは有機肥料は臭いや虫が気になるという場合は緩効性の化成肥料をつかうとよいでしょう。葉の色がうすくなったり、生長が遅い時には速効性のある液体肥料(液肥)をつかって様子をみるとよいでしょう。

発酵油かす肥料

有機肥料は油粕や鶏糞米ぬかなどがよくつかわれます。油粕は窒素分が多い肥料なのでリン酸とカリウムが不足しがちです。そのため骨粉や魚粉を混ぜた発酵油かすの固形肥料もとても有効です。窒素、リン酸、カリウムがバランス良く含まれていますし、それらの肥料成分がゆっくりと溶け出すため、緩効性の有機肥料として、根に優しく肥効が続きます。アナベルには元肥にも追肥にも使えます。

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アジサイには専用肥料があります。通常のアジサイは赤色や青色にするため酸度調整が必要なので、専用肥料がよくつかわれますが、赤青以外の専用肥料もあります。専用肥料であれば肥料成分がアジサイの栽培に適した配合になっているので、誰でも簡単に使えます。

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化成肥料

有機肥料は臭いが気になるという方には、化成肥料がおすすめです。アナベルには寒肥、追肥とも緩効性肥料を使います。ハイポネックスの「マグァンプK大粒」や住友化学園芸の「マイガーデン粒状肥料」などの長く効果が続く肥料がよいでしょう。追肥には、鉢に置くだけの肥料も便利です。花用の肥料を選びましょう。

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液体肥料

鉢植えの秋の追肥には液体肥料がおすすめです。液体肥料は速効性の肥料で、水やり代わりに与えることができます。庭植えなどでも葉色が薄くなってきたり肥料不足の場合には、液体肥料を与えて様子をみるとよいでしょう。液体肥料にはハイポネックス原液やマイガーデンの液体肥料は、園芸店やホームセンターなどでも手軽に手に入ります。

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その他 アナベル栽培のポイント

栽培管理

アナベルは、耐陰性もありるので半日陰でも育ちますが、できれば日の当たる場所で育ててあげると光合成ができ、生長がよくなります。

アナベルは耐寒性も耐暑性も強いですが、夏の直射日光は葉焼けの可能性があります。夏は鉢植えは梅雨以降から9月中旬までは、明るい日陰で管理し直射日光のあたらないようにしましょう。庭植えの場合は、真夏の直射日光の当たらない場所に植え付けするか、遮光シートなどで直射日光があたらないように工夫してあげましょう。

水やり

アナベルは鉢植えは水切れには注意が必要です。表土が乾いたら、鉢底から水がでるまでたっぷり与えます。特に4月から9月の生育期は水やりを怠ると、葉がすぐしおれてしまいます。やりすぎには注意が必要ですが毎日様子を見てあげましょう。夏の乾燥時期は朝と晩の2回与えます。

庭植えの場合は夏の乾燥が続いたときに、与えます。涼しい朝か夕方に与えます。

剪定

花後に花がら摘みをすると2番花、3番花が楽しめます。花の色が褪せてきた頃に、花のついた枝を花から2節下で、切り戻します。すると45日程度で次の花が咲きます。

アナベルは、枝の先に花が咲きます。剪定は、2月までに行いましょう。姿を整える程度にすると細い枝が増え花が増えます。しかし細い枝には小さな花しかつかないため、2年~3年に1度は、地際近くまで切り戻す強剪定をするとよいでしょう。混みあった枝や、枯れた枝を切り取っておくと病気を予防することもできます。

植え替え

開花株を購入した場合は、その年の花がおわったらすぐに植え替えをしましょう。アナベルは生育がよいため鉢植えは2年~3年に1度は植え替えをしましょう。11月~3月が適期です。

  1. 株を鉢から抜きます。
  2. 根鉢をほぐして古い土を3割程度落とします
  3. 二回り大きな鉢に、新しい用土を入れて植えつけます。
  4. ジョウロでたっぷり水を与えます

用土は、水はけのよいものを使いましょう。市販のアジサイの土でもよいです。自分で配合する場合は赤玉土小粒7・腐葉土3などがよいでしょう。

病害虫

アナベルはオオミノガ、カイガラムシアブラムシスリップスコガネムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ハマキムシの幼虫、ネコブセンチュウが発生して寄生しやすいです。野外であればある程、発生し易いといえます。これらの虫が発生した時は、粘着テープで除去する、また殺虫剤などの薬剤で駆除、防虫する方法があります。どちらにせよ、早く対応するに越したことはないので、発見した時はすぐに駆除し、防除を心掛けるようにしましょう。

また、病気としてはうどんこ病灰色かび病、葉枯れ病などがあります。 

多く発生している場合は、殺虫殺菌スプレーの「ベニカ」シリーズで害虫退治するのがおすすめです。(ホームセンターのガーデニング・園芸、ガーデニンググッズコーナーによく置かれています)

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まとめ

アナベルは日本固有のアジサイに比べて、暑さ寒さにも強く、土壌で色がかわったりもしないので管理しやすくなります。肥料を与えて、手を加えてあげれば毎年美しい花を咲かせてくれます。ぜひ可愛らしい花を楽しんでください。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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