この記事は、芝生に適した肥料の頻度、施肥時期、やり方について解説しています。暖地型と寒地型の芝生に応じた施肥スケジュールを示し、肥料選びや施肥の注意点についても詳しく説明しています。
芝に肥料を与える頻度は?
肥料を与える頻度について
肥料の頻度の目安としては、暖地型は「4月〜9月の生長期は固形肥料なら隔月に1度、液体肥料なら月1度、10月〜3月は肥料は基本与えない」、寒地型は「4〜11月の生長期は月に1度」をベースに考えましょう。
「暖地型」の芝生の年間スケジュールと、各月ごとの、肥料やその他やるべきこと一覧になります。参考にしてみてください。
- 1月
休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。
- 2月
休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。
- 3月
3月も基本的に何もされなくて大丈夫です。例年よりも降雨が非常に少ない場合は、水やりで補完する程度で大丈夫です。
- 4月
- 5月
- 6月
肥料は、基本的には、肥料は、引き続き、固形肥料なら隔月に1回、液体肥料なら月1回の頻度が目安です。春にそれ以上の頻度で与えた場合は、半分に減らすなど調整しましょう。水やりは梅雨時期は行う必要はありません。
- 7月
肥料は6月のペースの頻度で大丈夫ですが、手間がかけれる場合は液体肥料をメインに行って下さい。施肥量のコントロールがしやすくなります。梅雨明け後は、土が乾いたら水を与えて下さい。水やりのポイントは、回数はなく、一度の量を多めに、です。(その方が地下茎がしっかり育ちます。)
梅雨明けの除草はしっかりと行いましょう。
- 8月
液体肥料を月1回与えて下さい。固形肥料が残っている場合は、施肥量を減らして下さい。水は土が乾いたらたっぷりやるようにしましょう。
また、7〜8月に1度エアレーションできるとベストです。
- 9月
肥料は回数を減らし、月1度施肥量を減らして液体肥料をやる程度で大丈夫です。水やりの時期、頻度は、乾いたらやるで大丈夫です。
- 10月
肥料はやらなくても大丈夫ですが、冬もある程度の緑を保ちたい場合は、少量の液体肥料を1度与えて下さい。水やりの時期、頻度は、乾いたらやるで大丈夫です。
- 11月
休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。
- 12月
休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。
暖地型も寒地型も、生育期に入る3月下旬頃に施肥を始め、その後は様子を見ながら上記の回数を目安として、葉の色が薄くなったり、成長が鈍化していると感じた時に施肥するようにしましょう。特に、梅雨時は生育が悪くなりがちなので、梅雨明け時に生育を促進させるために即効性の肥料を与えると効果的です。
肥料を与える際の注意点
注意点としては、梅雨入り後と猛暑時は施肥をしないことです。梅雨時期は、栄養過多と高温多湿が重なり芝生の病気が発生する可能性が高まります。また、暑い猛暑時は、芝が疲れて肥料を吸収することができず、肥料やけ、夏枯れしてしまうためです。出来れば早朝や夕方の涼しいタイミングに施肥して下さい。
また、固形肥料が残っている場合は、施肥しないようにしてください。芝が肥料焼け(肥料やけ)し、枯れる原因となります。
芝生の種類と、暖地型、寒地型の年間管理スケジュール
芝生に使用される芝は、大きく「日本芝」「西洋芝」の2つに分けることができます。また、芝は「寒地型」と「暖地型」があり、気候や土壌によって適する芝は異なります。
日本を例に適している芝の種類を説明します。北海道から東北北部では、気温が低いため暖地型の日本芝は適さず、ケンタッキーブルーグラスやベントグラスなどの寒地型西洋芝がよく使われます。逆に九州や沖縄では、高温多湿に強い野芝や高麗芝(コウライシバ)、暖地型西洋芝のバミューダグラス(ティフトン芝)などがよく使われます。
「寒地型」と「暖地型」では肥料を与える時期や年間の管理スケジュールが異なります。目安のスケジュールはこのようになります。
おすすめの芝生肥料
芝生に適している、使いやすい肥料を下記にまとめました。液体肥料も固形肥料もあるので、ご自身に使いやすいほうを選択して施用すると良いと思います。基本的な考え方として、以下のことは覚えておきましょう。
下記ではホームセンターでよく見かけるハイポネックスやメネデールといった化成肥料から有機肥料まで本当にお勧めできる肥料を紹介しています。