ニンニクは、独特の強い香りが特徴で、料理にもよく使用される香味野菜です。ニンニク特有の化合物アリシンだけではなく、糖質やビタミンB1なども豊富で、古くから香辛料や滋養強壮としてもよく使われてきました。ニンニクは、英名で「Garlic」と呼ばれ、日本でもガーリックと付けば、ニンニクを使った料理なのだなと識別できるほど浸透しています。
世界のニンニク生産量の8割は、中国で栽培されており、中国料理や韓国料理、イタリア料理、フランス料理などさまざまな国で香味野菜として使用されいています。
日本国内のニンニクは、国産が8割程度を占めており、一大産地は青森県です。また、品種の開発によって独自にブランド化されたニンニクもあります。
この記事では一般的なニンニクを対象に、基礎知識や栽培方法の基本、重要事項、注意点などについて解説します。記事が長いため、目次を見て必要な部分から読み進めてください。
ニンニクの基本知識
作物名 | 科目 | 原産地 | 育てやすさ | 種の価格 (円/1玉) | 苗の価格 (円/1苗) | 収穫までの日数 (目安) | 栽培できる地域 | 作型 | 栽培方法 | 土壌酸度 (pH) | 連作障害 | 萌芽適温(地温) | 生育適温 | 日当たり | 光飽和点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ニンニク | ヒガンバナ科 | 中央アジア | ☆☆★★★ | 300円程度 | – | 苗から、8ヶ月〜9ヶ月 | 全国 | 春まき栽培 秋まき栽培(普通栽培) | 露地栽培 プランター・鉢植え栽培 | 5.5〜6.5 | ほとんどなし | 22℃〜25℃前後 | 15℃〜20℃(品種による) | 日なた | 15〜25klx |
ニンニクは、ヒガンバナ科ネギ属の多年生植物です。原産地は中央アジアとされており、日本では江戸時代に入り徐々に食材として知られていきますが、本格的に料理などの食用として使用されるようになったのは第二次世界大戦後からと言われています。
ニンニク栽培のポイント
- ニンニクは、冷涼な気候を好みますが、耐寒性は特別強いということはなく、耐暑性も弱いです。栽培においては品種によることが多いです。
- 高温になると休眠状態に陥ってしまいます。
- ニンニクは地域によって適した品種が異なります。栽培にあたっては必ず適した品種を選択するようにしてください。
- 寒地系の品種には、福地ホワイト六片、ニューホワイト六片などがあります。ニューホワイト六片は暖地でも比較的栽培しやすいとされています。
- 暖地系の品種には、平戸ニンニク、上海早生、沖縄早生、遠州極早生、紫ニンニク、島ニンニクなどがあります。
- 寒地系の品種は越冬が可能で、冬の厳寒期は冬眠します。ただし、暑さには弱いです。
- 土作りは早め早めに準備することが重要です。石灰や堆肥などを施して、よく耕しておきましょう。
- 春にはトウ立ちして花が咲きます。花は咲きますが、結実しませんので種は採取できません。
- 栽培に向けて、種球は早めに準備、確保しておきましょう。
- 植え付け前のマルチングは、土が湿っているときに行いましょう。
- ニンニクは1球に対して2芽以上伸びてくることがあります。そのときは、主となる1芽を残してもう片方をかき取ります。そうすると、綺麗に肥大した良質のニンニクが収穫できます。
- 若い葉も収穫することができます。葉ニンニクと呼ばれるものがそれです。
- トウ立ちして若いトウ(花茎)を伸ばして収穫することができます。茎ニンニクと呼ばれるものがそれです。
知っておこう!ニンニクの種類
ニンニクを栽培する上で、どのような種類があるのかを知っておくことは重要なことです。ニンニクにも多くの種類があり、栽培の時期、色味の違いなどがあります。ここでおさらいしておきましょう。
まず、ニンニクは大別すると下記2種類に分けることができます。
- 寒地系品種(寒地型品種・北方系品種)
- 暖地系品種(暖地型品種・南方系品種)
日本で栽培されるニンニクの8割以上は青森産であり、寒地系品種となっています。また、上記2種類以外にも海外の品種(中国やスペインなど)もあります。
下記に日本で栽培される主な品種と特性についてまとめましたので、参考にしてください。
項目 | 寒地系品種(寒地型品種) | 暖地系品種(暖地型品種) |
---|---|---|
特徴 | 冬期の低温要求量が高い品種郡です。冬季の厳寒期など、一定以下の温度になると生育を止めて冬眠に入ります。冬眠していますので雪の下に埋もれても大丈夫です。しかし、暑さには弱い品種群となります。ホワイト六片種が多く使用され、ニューホワイト六片は暖地でも比較的栽培がしやすい品種となっています。 | 冬期の低温要求量が低い品種郡です。寒地系の福地ホワイト六片などとは異なり、鱗片が10個前後に細かく分かれます。花茎が伸びるトウ立ちをして、ニンニクの芽を収穫しやすいことも特徴です。紫ニンニクなど、外皮に色味がついているものもあります。 |
主な品種名 | 福地ホワイト六片、ニューホワイト六片、富良野、北海道在来 など | 平戸ニンニク、上海早生、沖縄早生、壱州早生、遠州極早生、紫々丸、紫ニンニク、島ニンニク など |
ニンニク栽培のスケジュール
萌芽適温 | 生育適温 |
---|---|
22〜25℃前後 | 15〜20℃(品種による) |
各地域ごとに合わせて考えたニンニクの栽培スケジュールです。前提として、それぞれの地域に合ったニンニクの品種を選んで栽培をしましょう。大まかとなりますが、寒冷地・冷涼地では寒地系品種、暖地では暖地系品種を選択してください。品種によっては、弱暖地でも栽培ができる寒地系品種などもありますので、種苗店やホームセンターで確認してください。
どの地域でも基本的に秋に植え付け(定植)を実施し、翌年の夏前に収穫をします。一般地・暖地では10月〜11月ころ、寒冷地であれば少し早めの9月〜10月ころに植え付けをすると良いでしょう。
ニンニク栽培の流れ・栽培方法
ニンニク栽培の流れは、下記のようになります(関東・露地栽培の目安)。下記は、植え付けをして収穫まで栽培する流れとなっています。先述したように、地域によって気候などが変わりますので、そのときに合った栽培スケジュールを立てて、同じような流れで栽培してください。
- 植え付け前
- 種球は種苗店やホームセンターなどで早めに確保しておく
- 種球は丁寧にばらして1片ずつ分ける。病斑があるものについては取り除く
- 植え付けの4週間前
- 10月頃
- 植え付けの1週間前までにマルチングする
- 鱗片は植え付ける前日に一晩水に浸けておくと萌芽が揃う
- 鱗片は適度に深く植え付ける
- 10月〜翌5月頃
- 翌5月〜翌6月頃
ニンニク栽培 種球の準備
まずはじめに、種球を準備します。種球は、時期になると種苗店やホームセンターなどで販売されますので見かけたら早めに入手するようにしましょう。ニンニク栽培をしているプロ農家の方がネットなどで販売されているケースもあるのでおすすめです(例:にんにくのよしだ家ネットショップ)。他にもネット通販サイトでも販売されているので覗いてみましょう。
種球を入手したら、表皮を剥がして、丁寧に1片ずつバラしていきます。バラしたものについている薄皮は剥がさずにそのままにしておきます。バラしながら、植え付けする鱗片と取り除く鱗片を分けておきましょう。鱗片の選び方のポイントは以下のとおりです。
- 大きな種球ほど収穫時に大玉になりやすいので、大きくて形の良い鱗片を栽培に使用する。
- 傷や歪みがある鱗片は取り除いて植え付けしない。
- 乾燥しすぎて干からびている鱗片は取り除いて植え付けしない。
- カビが生えたり、病斑があるものは取り除いて植え付けしない。
畑の準備(土作り)
ニンニクを植え付ける畑の土作りを実施します。ニンニクはプランターでも栽培することが可能です。地植え(露地栽培)とプランター栽培に分けて、土作りの方法を解説します。
露地栽培における土作り
土作りは、遅くとも植え付けの20日以上前には行いましょう。土作りについて、大事な点は以下のとおりです。
- ニンニクは酸性土壌を嫌うため、植え付けをする前にあらかじめ石灰質肥料(過リン酸石灰、苦土石灰など)を散布して耕す。
- 耕うんするときは、深く耕すことを心がける。
土作りには、主に下記の肥料を使用します。
- 苦土石灰
- 化成肥料
- 油かす
- 堆肥
土作りから畝立てまでは、以下の3つの手順で行います。
- 苦土石灰を散布して耕す(定植4週間前)
- 定植畑となる場所に化成肥料、堆肥を散布して耕す(定植2週間前)
- 畝立て・マルチングをする(定植1週間前)
苦土石灰の散布(定植4週間前)
定植の4週間前ころになったら、定植する予定の場所に苦土石灰を散布します。土壌酸度(pH)を確認しながらの作業が望ましいですが、そこまでは難しいという方は下記の目安で散布してください。散布したあとは鍬(クワ)や耕運機などで深く(20cm以上)耕してしっかりと馴染ませましょう。
肥料(全種類施用) | 施用目安量(1平方メートル当たり) |
---|---|
苦土石灰 | 100g程度 |
元肥の散布(定植2週間前)
定植の2週間前ころになったら、定植する予定の場所に化成肥料、堆肥を散布します。化成肥料は緩効性肥料を使用してください。下記にそれぞれの施用目安量の例を記載しますので参考にしてください。
肥料(全種類施用) | 施用目安量(1平方メートル当たり) |
---|---|
化成肥料 | 75g程度 |
油かす | 100g程度 |
堆肥 | 2kg程度 |
散布したあとは鍬(クワ)などで、深さ15cmくらい耕します。
畝立て・マルチング
土作りが終わったら、畝立てとマルチングをします。定植(植え付け)の時期が近づいてきたらマルチングをしましょう。植え付けの1週間くらい前の土壌が湿っているときに実施するのがおすすめです。土壌が湿っていない場合は、湿らせてからマルチングをしましょう。
畝の大きさ、形状は下記を参考にしてください。株間と条間の間隔をある程度守っていれば、ご自分の畑に合うレイアウトにアレンジしても構いません。畝の表面は、クワやレーキなどでならしておきましょう。
畝幅 | 畝間 | 畝高 | 条間(列間) | 株間 |
---|---|---|---|---|
100cm程度 | 120〜140cm | 10〜15cm | 25cm程度 | 15cm程度 |
また、畝立てが終わったら、黒色のポリフィルム(黒マルチ)でマルチ張り(マルチング)をしましょう。マルチングをすると、地温・土壌水分が保ちやすくなります。また、雑草の防止、病害虫の防除にも効果的です。初めから一定間隔で穴が空いている「穴開きの黒色ポリフィルム(黒マルチ)」がおすすめです。タマネギ用の穴あき黒マルチを流用しても良いでしょう。
プランター栽培における土作り
ニンニクは、プランターでも栽培することができます。プランターで栽培する場合は、深さ25cm以上のプランターを用意すると良いでしょう。
プランター栽培においては、基本的に土作りはせずに栄養分が含まれている培養土を使用することが一般的です。一般的な野菜の培養土を用意すれば、大きな問題はないと思います(追肥は必要です)
鱗片の植え付け
土作りが完了したら、畑に鱗片を植え付けます。地温が22℃前後になるころが適している時期です。
植え付ける1週間前には、マルチングをして植え付ける準備をしておきましょう。植え付けの手順は以下のとおりです。
- 鱗片は植え付ける前日に一晩水に浸けておく
- 鱗片を植え付ける
鱗片の浸水
畑に植え付ける前日に、鱗片を一晩水に浸けておきましょう。そうすると、鱗片に水がしみ込み、発芽が揃いやすくなります。
植え付け
あらかじめ用意しておいた畑に、鱗片を植え付けていきます。畑の準備が済んでいない場合は、畑の準備(土作り)を参考にしてください。
鱗片は1穴に1つ、植え付けていきます。ここで気になる点が2つあると思います。
- 植え付ける向き
- 植え付ける深さ
植え付ける向き
鱗片の植え付ける向きは、鱗片の尖っているほうが上です。尖っている部分から萌芽(種の発芽と同義)してきます。植え付けるときには、鱗片の尖っている方を上にまっすぐ指先でさし込みます。
植え付ける深さ
鱗片の植え付ける深さは、鱗片の上部5〜7cm程度に土がかぶる程度の深さです。このとき、深すぎても浅すぎても駄目です。深植えすると萌芽(種の発芽と同義)が遅れますし、浅植えすると寒害に遭いやすくなったり裂球したりします。
植え付け方はとても簡単です。手順は以下のとおりです。
- 植え付けする場所に、鱗片を置いていきます。
- 鱗片を指先で持ち、そのまま土壌に差し込んで植え付けます。
- 鱗片をすべて植え付けたら、鱗片を植え付けたマルチの穴の部分に土をかけて覆います。このとき、マルチの穴が空いていない部分には、なるべく土をかけないようにしましょう。マルチの地温を保持する力が弱まります。
土壌が乾いていれば、しっかりと水やりをして萌芽を待ちましょう。頻繁な水やりは鱗片が腐る原因となりますので必要ありません。晴れた日が続けば1〜2週間程度、遅くとも1ヶ月程度で萌芽してきます。
プランター・鉢植えの場合は?
鉢植え・プランターの場合の植え付けもほぼ同じ要領でできます。下記の手順を参考に植え付けをしてみてください。
- 元肥入りの野菜専用の培土2:堆肥1の割合で混ぜてプランターの上部2〜3cm程度のところまで敷き詰めます。底には、あらかじめ鉢底石やネットを敷いておいてください。
- 地植えと同じように定植していきます。プランターの場合は、2列で株間15cm程度空けると良いでしょう。
- 植え付けが終わったら、その上からマルチングすることをおすすめします。不織布、寒冷紗、麻布やワラを敷きましょう。その上からしっかりと水やりをします。
- 半日陰(日当たりが良いところよりも半分程度の日当たり)のところに置いておきます。1〜2週間程度、遅くとも1ヶ月程度で萌芽してきます。
ニンニク栽培の管理作業(手入れ作業)
ニンニク栽培の管理作業(手入れ作業)には、主に6つの作業があります。水やりは、露地の場合は基本的に不要です。
- 水やり
- 追肥(施肥)
- わき芽かき
- 間引き
- 茎摘み
- 除草・病害虫管理
水やり
萌芽してからの水やりは、土壌の乾燥が続くようであれば植え付け時と同様に水やりをしてください。収穫前の5月、肥大時期については土壌水分の管理が大切になってきます。しっかりと土壌水分を維持できるように水やりをすることが大切ですが、梅雨時期でもあるため天候を見ながら管理していきましょう。
プランターについても同様で、収穫での生長の間、土壌表面が乾いたら水やりを適宜行いましょう。
追肥(施肥)
地植えの場合
追肥は、栽培期間中に2回程度実施すると良いでしょう。下記を参考に追肥を施してみてください。また、生長の度合いによって追肥の回数や量を調整してください。マルチングしている場合は、マルチの穴に少量ずつ散布しましょう。
追肥 | 実施時期 | 施用目安量(1平方メートル当たり) |
---|---|---|
1回目 | 12月ころ(植え付け1ヶ月後) | 化成肥料50g程度 |
2回目 | 2月中旬〜3月上旬ころ | 化成肥料50g程度 |
「1平方メートル当たり化成肥料50g」ということは、1平方メートル当たり26株くらい植わっているとすると「マルチングしている場合は1株(1穴)あたり化成肥料2g」程度まけば大丈夫そうですね。めんどくさくてマルチの上から散布してしまうのも手ですが、畝の外側に肥料が流亡してしまいそうです…
プランター・鉢植えの場合は?
プランターの場合も、畑と同じタイミングで化成肥料や油かすなどを軽く散布してあげます。また、液体肥料も有効ですが、固形の化成肥料などに比べて流亡もしやすいため肥効が長続きしませんのでご注意ください。
わき芽かき(除けつ)
草丈10〜15cm程度(11月下旬ころ)になってくると、1つの株から2本以上の芽が出る場合があります。2本以上の芽が出た場合、そのまま放置しておくと玉の肥大が悪くなってしまいます。そのため、1つの芽を残し、他の芽をすべてかき取ってしまいます(わき芽かき)。
わき芽かきの手順は以下のとおりです。
- 残す芽を決めます。生育(勢い)が一番良い芽を残すと良いでしょう。
- 残す芽の根本をしっかりと抑え込んで、かき取る芽を外側斜め45度の方向に引き抜きます。
残すほうの芽をしっかり抑え込まないと、株ごと抜けてしまいますので注意しましょう。
間引き
冬を越し、生長が著しくなる3月から4月ころ、わき芽をかき忘れてしまった株が大きく2本立ちしてしまいます。そのため、2本立ちしてしまっている株を見かけたら、しっかりとかき取って間引きをしましょう。かき取り方は、わき芽かきのときと同様です。
茎摘み(とう摘み)
4月から5月ころになると茎の先端からトウが伸びだしてきます。トウを放置すると、収穫するときの球の肥大が悪くなるため、見つけ次第取り除きます。但し、葉や株を傷つけないためにも、トウが葉の先端くらいまで伸びてきたときに取り除くことが望ましいです。
取り除き方は3つあります。
- ハサミで切り取る
- 指先で折り取る
- 花芽を掴んでそのまま引き抜く
取り除いた花芽は、ニンニクの芽として炒めものなどに使用できます。上の写真のようになる前に取り除きましょう。
除草・病害虫管理
地植えの場合、特に春ころから雑草が生い茂ってきます。雑草は、害虫生息の温床にもなるので、こまめに抜き取ることをおすすめします。ある程度面積がある場合は、中耕(畝間、列間を軽く耕す)しつつ雑草も除去してしまいましょう。また、プロ農家など面積が広い場合には除草剤を使用することも有効です。
病害虫と聞くと少し怖いですよね。しかし、病害虫に対して適切に処理することでまん延を防ぐこともできます。「ニンニク栽培の生理障害・病害虫管理」に生理障害、病害虫の対処方法をまとめました。
害虫は、ネギアザミウマ、ネギコガが発生しやすいです。また病害は、べと病、さび病、葉枯病が発生しやすいので、症状などと照らし合わせながら、薬剤散布など適切な対処を行いましょう。
葉面は、ろう物質に覆われていて薬剤がつきにくいので必ず展着剤を加えてから散布しましょう。私はどの作物でも、薬剤をまくときには基本的に展着剤を加えてから散布します。ただし、適用作物や適用農薬が限られているものもありますので、使用にあたってはラベルなどをよく読みましょう。
ニンニクの収穫
5月下旬から6月頃にかけて、収穫適期を迎えます。収穫の目安は、葉の約8割くらいが枯れたころです。
収穫は、3日程度晴れが続いたときに行いましょう。土壌水分が多いときに収穫をすると、球に含まれる水分量も多くなり保存・貯蔵に適さないものとなる可能性があります。
収穫の手順は以下のとおりです。
- 根本から引き抜きます。
- 引き抜いたら、葉を30cm程度残して切除します。根も切除します。
- 畑にそのまま3日程度置いて乾燥させます。
収穫・乾燥させたタマネギは、貯蔵します。貯蔵の方法は主に2つあります。スペースの都合などを考えて、ご自身に合わせた方法を選んでください。
- つるし貯蔵
- 網カゴなどを使った貯蔵
つるし貯蔵
数玉を紐や縄などで束ねて、風通しの良いところに干します。
私は、洗濯物の干しざおなどに吊るしたりしました。
網カゴなどを使った貯蔵
茎葉の部分をハサミなどで切除して、網カゴや収穫カゴに入れて保管します。風通しの良い、日陰に置いて貯蔵しておきます。
ニンニク栽培の生理障害・病害虫管理
ニンニクを栽培していると、いろいろなトラブルが発生します。しかし、適切な対処方法を知っていれば慌てる必要はありません。代表的な生理障害と病害虫への対処方法を説明していますので、参考にしてください(準備中)。