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草刈機に使える樹脂刃とは?マキタ製の樹脂刃を中心にナイロンコード 、チップソーとの違いを解説!

マキタの、ループハンドル電動刈払い機です。 部品・パーツ

草刈機(刈払機)の性能やブレード(刃)は年々進化しています。ここでは、最近誕生した草刈機(刈払機)に使える樹脂刃の説明と、ナイロンコードカッターチップソーとの違いについても説明していきます。

樹脂刃とは?

樹脂刃とは、樹脂でできている小型ナイフのような形状のブレード(刃)で、樹脂の刃がリールを中心に高速で回転することで草を切断する仕組みです。マキタから開発、販売されている樹脂刃が有名です。

樹脂刃にはどんな特徴があるの?

ナイフの形状からナイロンコードよりも大きい雑草を切ることが出来る

樹脂刃はナイフの形状をしていることからナイロンコードよりも大きく生長した雑草の茎を切ることができます。

円盤状ではなくナイフ形状のため、硬いものにぶつかった時の反動が小さい

小型ナイフがクルクルと高速回転する仕組みなので、石やコンクリート、生垣などの障害物に当たっても当たった瞬間に引っ込むため、本体に反動がそんなに伝わりません。このためキックバックも起こりにくいですし、際刈りも安心して行うことができます。

キックバックとは?

キックバックとは、回転中の刈刃が障害物や地面に当たって、回転方向と反対側に刈刃が跳ねてしまうことを言います。キックバックが起こると、作業者自身だけでなく、周りの人にも刈刃が向かって当たる危険性があります。

チップソーに比べ、かなり静か

樹脂刃の草刈機(刈払機)はとにかく動作音が静かです。このため、自宅の庭など、音が気になる場所での草刈り作業にも、安心して使用することが出来ます。

草刈り、刈払いにおすすめの樹脂刃

樹脂刃に定評があるのは、マキタ(makita)になります。マキタは家庭用の小〜中規模のバッテリ充電式電動草刈機(刈払機)(MUR100DSH,MUR189DSF)の付属刃が樹脂刃なくらいです。

マキタの草刈り機の多くに、自動で変速して省エネを図る機能がついています。樹脂刃は低速でもある程度雑草を刈ることが出来るので、この機能も合わせて、非常に省エネになります。

さらにマキタの草刈り機の多くに、低速逆回転で絡みついた草などを除去できる「カラミトリ機能」がついています。樹脂刃との相性はよく、作業効率が向上します。

マキタの代表的な樹脂刃は下記になります。

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樹脂刃のデメリット

樹脂刃のデメリットとしては、摩耗が早いことが言えます。庭などのある程度限られた範囲で草刈りする分には大丈夫ですが、果樹園や畑地、畔畦など広い場所で使用する場合には、チップソーやナイロンコードに比べ、すぐに切れ味が落ちてきます。実際に使用した感じですと、終日草丈が生長した雑草をビシバシ刈り続けた結果、2日でかなり切れ味が落ちて、すぐに絡まるようになってしまいました。

このため、そのような広い場所で使用する場合は、下記のような替刃が必須になります。刃を変える事は六角のレンチさえあれば簡単に出来ます。

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樹脂刃とチップソー、ナイロンコードの比較

農作業の機械による事故の原因、第1位は実は、草刈り機(刈払い機)によるものです。

草刈機は高速の金属刃を振り回して草を刈るわけですから、当然危ない作業と言えます。そして、この金属の刃が障害物に当たった時にキックバックという現象が起こり、大事故になるケースが多発しています。

樹脂刃は、障害物に当たっても金属刃に比べて、当たると樹脂刃が引っ込むために衝撃は少なく、ナイロンコードカッターと同じく、キックバックが起こりにくいという特性があります。

また、チップソーやナイロンコードカッターと比べて、使用時の騒音はかなり小さいです。音が小さいことは、樹脂刃の最大の特徴だと思います。

また、樹脂刃はナイフ形状のため、ナイロンコードカッターと比べて、雑草を切断するのに長けています。太い一部の雑草はチップソーと比べて一発できれない時もありますが、通常は特に不便に感じることはない程度に低速でも刈込むことが出来ます。

逆にナイロンコードカッターは切断するというよりは、なだらかに削り取っていくという感覚で、小石、飛散物が多く出るのが難点です。樹脂刃は切断するので飛散物も少なく、低速でも切れることからバッテリーの持ちもナイロンコード よりも長く持ちます。

以上から、樹脂刃はナイロンコードカッターの安全性を持ちつつも、静音性に優れ、ある程度の切断力も期待できる、静かな、かつナイロンコードカッターとチップソーのハイブリッドのようなブレード(刃)であると言えます。難点は、切れ味が落ちやすいことです。とは言っても、替刃を用意しておけば、ブレード(刃)の取り替えはそんなに手間ではないので、筆者は果樹園でマキタの樹脂刃を使用しています。

チップソーから樹脂刃に簡単にチェンジできる機能を持った、バッテリ充電式電動草刈機「MUR190」(MUR190UD,MUR190SD)シリーズもありますし、U字ハンドルの「MUR185」(MUR185UD,MUR185SDSF)シリーズ、MUD144UDシリーズも、マキタの別売の樹脂刃が使用可能です。マキタはほぼ全てのホームセンターの園芸、ガーデニング、資材などのコーナーに置かれているので、是非手にとって、樹脂刃の静粛性などを実際に確認してみてください。

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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