果樹の肥料のやり方
果樹が単独のときは、樹幹を中心に輪を描くように溝を掘り(枝先の真下のイメージ)、溝に堆肥と肥料を混ぜて与え、土を上から被せる方法が一般的です。この施肥方法は、「輪状施肥」といいます。
また輪が描けない場合や円を掘るのが大変な場合には、樹幹の中心の輪の3〜5箇所ほどに放射状に穴をあけて施肥する「放射状部分施肥」という方法もあります。
また、樹冠に沿うようにいくつかの穴をあけ、肥料を与える「壺状施肥」もよく使われます。
果樹が単独ではなく、複数樹木の場合は、肥料を樹冠のまわりや株の周りにばら撒いて軽く土をかぶせる、ばら撒き施肥(表面散布施肥)がよく使われます。ばら撒き施肥は、単独果樹の追肥でもよく使われる方法です。
肥料を与える際に注意するポイント
肥料は、多ければ多いほどよいというわけではありません。土中肥料の濃度が高くなりすぎると、根が吸水できなくなり、植物に障害が発生したり枯れてしまったりすることがあります。これが「肥料焼け」です。
成長が楽しみで、ついつい肥料を多くあげたくなってしまうかもしれませんが、一般に肥料をあげすぎると、かえって植物が弱ることがあり、樹や枝葉に障害が生じることもあります。肥料は過多にならないよう注意しなくてはいけません。
肥料を上げる回数・タイミングは下記を参考にしてみてください。
また、苗(苗木)は成木に比べ弱いので、特に苗(苗木)の段階では施肥量を減らす工夫が必要です。
肥料の効果を速く効かせたいとき
速く肥料の効果を効かせたいときは、速効性の肥料(化成肥料など)を使う、また、肥料を撒いた後、上から水をかけることで肥料の溶け出しを速くさせる方法があります。