梅に油かす肥料はおすすめ
結論としては、「梅の肥料として油かす肥料はおすすめ」といえます。油かす肥料などの有機肥料(有機質肥料)は、元肥として施すとゆっくり長く肥料の効果を効かせることができます。
梅の特性として、肥効、特に窒素は長期間にわたって持続することが望ましいです。このことから、堆肥や油かすなど有機質の肥料は、寒肥に施肥すると良いでしょう。
また、油かすなど有機肥料を使用することでアミノ酸やミネラル分の補給ができるため、追肥として使用する方もいるようです(必要に応じて化成肥料での補給も必要と考えます)。
果樹には、骨粉入りの油かす肥料も人気です。
\油かす肥料について/
梅と肥料について
一般に、梅は肥料をよく必要とするタイプに入ります。肥料が少ないと生育や花付きが悪くなるものの、肥料が多すぎると生理障害や病害虫の発生が起きるようになります。適切な時期および量で施肥することが重要です。
梅に肥料を与える時期
寒肥とお礼肥の年2回を基準に考えるとよいでしょう。
寒肥とは、寒い冬のタイミングに施す肥料のことで、梅の場合は12月中旬~1月中旬が望ましいです。寒肥を行うと新芽や花芽の増加、また根張りを強めることに効果が出ます。
お礼肥とは、開花や実の収穫を終えたタイミングで施す肥料のことで、梅の場合は、6月〜7月頃が望ましいです。このほかにも、鉢植えの場合は4月上旬〜下旬頃に追肥をし、年3回とするケースもあります。
肥料焼けにはご用心
肥料は、多ければ多いほどよいというわけではありません。土中肥料の濃度が高くなりすぎると、根が吸水できなくなり、植物に障害が発生したり枯れてしまったりすることがあります。これが「肥料焼け」です。
成長が楽しみで、ついつい肥料を多くあげたくなってしまうかもしれませんが、一般に肥料をあげすぎると、かえって植物が弱ることがあり、樹や枝葉に障害が生じることもあります。肥料は過多にならないよう注意しなくてはいけません。
また、苗(苗木)は成木に比べ弱いので、特に苗(苗木)の段階では施肥量を減らす工夫が必要です。