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ミント肥料

ミント栽培 香りのよいミントを収穫する肥料の与え方

ミント肥料

ミントは収穫をたのしむのであれば、肥料を与えることで生育をよくし、香りのよい葉を収穫できます。ここではミントの適した肥料や肥料の与え方について説明します。

ミント栽培の肥料の役割

肥料は、その成分や種類によって植物を大きく育てるだけでなく、花つきをよくしたり耐寒性を高めたり、風味や食味を良くすることもできます。

ミントの葉を収穫するのであれば、葉肥とよばれる窒素(N)が大切ですが、生育初期に窒素を多く与えると生育は早くなりますが、葉が固くなったり香りが損なわれることがあります。

またリン酸(P)は花つきをよくし、カリウム(K)は根張をよくし耐寒性を高める効果があるため、耐寒性がそれほど強くないミントには冬越前に必要な成分です。

一般的な草花や野菜の肥料には、三大要素とよばれる窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)が含まれており、パッケージなどにその肥料成分が記載されています。(例 N-P-K=8-8-8)

ミント栽培に適した肥料

ミントなどのハーブ類は肥料は多くの肥料を必要としないため、植えつけや植え替え時には、ゆっくりと効果のでる緩効性肥料が適しています。有機物は、多くのミネラル(微量要素)を含み、土壌環境を良くするため、香りや食味を良くする効果があります。

有機物は臭いが強かったり、害虫の心配もあるためプランターなどでは、有機配合肥料が適しています。

ミントは、夏のつぼみの頃に一番香りが強くなるため、この時期に多く収穫します。たくさん収穫した後には、速効性の肥料を与えることで、株が疲れてしまうのを防ぐことができ、秋まで収穫することができます。

冬に向けて、秋に施す追肥は、耐寒性を高めるためカリウムの多い化成肥料が適しています。

ミント栽培の肥料の与え方

ミントは、爆植植物とも呼ばれ繁殖力が強いので、地植えにすると庭の草花を駆逐してしまい、ご近所などに迷惑がかかる可能性もあるためプランターや花壇などで育てましょう。

ここではプランターでの肥料の与え方について説明します。

植え付け・植え替え時の元肥

プランター栽培では、市販の元肥入りの培養土が便利です。ハーブの培養土や野菜の培養土であれば、そのまま使えます。

肥料の入っていない土を使う場合には、緩効性肥料をあらかじめ土に混ぜてから、種をまくか苗を植えつけます。

追肥の与え方

収穫の後の追肥には、液体肥料がおすすめです。液体肥料は原液のものが多いので、規定量の水で希釈して、水やり代わりに与えます。

粒状の化成肥料を使う場合には、株の周りにまいて土と軽く混ぜておきます。錠剤タイプの肥料であれば、プランターや鉢の縁に必要量置くだけで、水やり時に肥料分が溶け出します。

ミント栽培におすすめの肥料

ミントにおすすめの肥料にはハーブの肥料や野菜の肥料、植物用の液体肥料がおすすめです。

詳しい肥料の種類や製品についてはこちらで説明しています

ミントの栽培で気をつけたいポイント

栽培環境

ミントは、半日陰でも育てることができるので置き場所には困りませんが、日陰でもなるべく明るい日陰で管理しましょう。夏の強い直射日光は葉焼けの危険があるので気をつけましょう。生育が早く、庭植えすると地下茎(ランナー)を伸ばしてどんどん増えます。庭植えにする場合も、鉢植えに植えたものを床に植え付けるか、地面にプラスチックなどの仕切りを深くいれてから植えると横に広がるのを防ぐことができます。

また違う種類のミントを近くに育てると交雑する可能性もありますので、なるべく離して育てます。

鉢植えの場合は、用土は市販の野菜用培養土など保水性のある土で育てましょう。乾燥にはあまり強くないため水はけのよい多肉植物の培養土などは向きません。室内でも育てることができますが、キッチンの窓辺など明るい場所で育てるとよいでしょう。

水やり

水を好むので、用土の表面が乾いたら、葉の上から鉢底から水がでるまで与えます。水切れをすると葉がしおれたり、下葉がおちてしまうこともあります。多年草ですので、冬も霜にあたらないようにして、冬越をします。水やりは続けます。

植えつけ、植え替え

冬と真夏を避ければ植え付け、植え替えはいつでもできます。ミントは生長が早いので1年に一度は植え替えをしましょう。植え替え時に株分けをすると増やすこともできます。

剪定・切り戻し・収穫

花が咲くと葉が固くなります。葉の収穫が目的であれば、こまめに花穂を切り取りましょう。春に新芽が出てきたら先端を切り取る摘心をすると、元気な葉が育ってよいミントが収穫できます。また草丈がどんどん伸びるので、姿を整えるため収穫を兼ねて刈り取りましょう。

特に花が咲く夏前は、ミントの香りがよくなります。この頃に収穫して刈り取っておくと、夏の蒸れを防ぐこともできるでおすすめです。収穫は冬以外は随時行えます。

剪定や切り戻しをすると、新しい芽がどんどん出てきます。

ふやし方

種まき、株分けや挿し木で増やすことができます。鉢植えの場合は、株を新しくすると木質化を防ぐこともできるので、春や秋の植え替え時に株を半分にして、新しい用土に植え替えて増やします。

さし木は、茎を15㎝程度に切って、下葉を落とします。水上げしてから土に挿すか、水に差しておくだけで発根します。根が伸びたら用土やハイドロカルチャーなどに植え替えます。

種をまくのは、4月中旬以降に行うと発芽しやすいです。ポットに種を蒔いて水を切らさずにしておけば一週間程度で発芽します。

害虫に気をつけましょう

ミントは、アブラムシハダニ、ヨウトウムシが発生して寄生しやすいです。野外であればある程、発生し易いといえます。これらの虫が発生した時は、粘着テープで除去する、また殺虫剤などの薬剤で駆除、防虫する方法があります。どちらにせよ、早く対応するに越したことはないので、葉っぱを観察して発見した時はすぐに捕殺するようにしましょう。

多く発生している場合は、殺虫殺菌スプレーの「ベニカ」シリーズで害虫退治するのがおすすめです。(ホームセンターのガーデニング・園芸、ガーデニンググッズコーナーによく置かれています)

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水耕栽培について

ミント栽培ではプランター以外にも、土のいらない水耕栽培でも可能です。挿し木で簡単に増やすことができるので、キッチンハーブとして明るい室内で育てるのもおすすめです。

水耕栽培の肥料や育て方、プランターでの栽培方法は詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください。

執筆者・監修者情報
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