摘芯(摘心)とは、茎や枝の先端の芽を摘む作業でわき芽を増やして、収穫量を上げることができる作物もあります。では落花生(らっかせい)に摘芯(摘心)は必要なのでしょうか。ここでは落花生栽培の摘芯(摘心)の必要性や、摘芯について説明します。
落花生(ラッカセイ)栽培に摘芯は必要か
落花生の栽培ををするときに、摘芯は必要でしょうか。答えは、基本的には不要です。落花生は摘芯をしても、あまり収穫量に差がないため、慣習栽培では摘芯は行われていません。
収穫量を増やすのであれば、土寄せや除草をしっかり行うことが大切です。開花の頃になったらしっかりと管理しましょう。
栽培方法はいろいろあるので、摘芯をして育てる方法もあります。分けつが少ない品種や、倒伏防止など草丈が高くなりすぎないようにする場合には、摘芯を行ってもよいでしょう。ただし、株の成長が弱いものは摘芯により、株が弱ることもあるので生育のよいものだけ行いましょう。
落花生栽培の摘芯の方法
基本的に摘芯は不要ですが、摘芯をして育ててみたいという方のためにタイミングや方法について説明します。
摘芯のタイミング
摘芯のタイミングは、本葉9枚~10枚頃展開したころに、頂芽を摘芯します。開花前までに行うとよいでしょう。
摘芯のやり方
摘芯は、主茎の先端部分を手で摘みとるか、剪定ハサミで切り取ります。剪定ハサミを使う場合は、かならず消毒をしましょう。落花生は大きくなると主茎がわかりにくくなるので、気をつけましょう。
その他摘芯について気を付けること
摘芯をする場合の天候
摘芯など枝や茎を切るときは、天気のよい午前中に行いましょう。摘み取った部分を早く乾燥させて、病気の予防になります。
摘芯の方法について
手で摘み取る際には、指先でちぎったり、爪でつまみ切ったりするのではなく、指先で摘んだあと手首を捻って「ポキっ」と折るようにします。こうすることで切断面が綺麗になるだけではなく、切断面に病原菌が付着するリスクを下げることができます。
剪定ハサミを使用する場合は、病原菌の伝染には十分に注意しましょう。気になるようであれば、一回ごとに消毒(エタノールや次亜塩素酸カルシウム、第三リン酸ナトリウムなど)を使用すると良いでしょう。薬液を入れることで自動消毒ができるハサミ(Vカットはさみ)もあります。プロ農家はこれらを使用することも多いです。