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モロヘイヤ

モロヘイヤ栽培 収穫を増やす摘芯(摘心)の方法

モロヘイヤ

モロヘイヤは、摘芯(摘心)という作業をすることで、やわらかなわき芽がどんどん出て収穫量を増やすことができます。ここではモロヘイヤの摘芯(摘心)のタイミングや、方法について画像やイラストを使ってわかりやすく説明します。

モロヘイヤの摘芯について

摘芯(てきしん)とは、茎や枝の最先端の芽を摘む作業で、ピンチとも呼ばれます。摘芯をすることでわき芽を増やしたり、生長を止めたりすることができます。

モロヘイヤ栽培では摘芯をすることで、その茎の成長がとまり、やわらかなわき芽が成長し、収穫を繰り返すことができるので収穫量が増えます。摘芯をしながら収穫することで、背が高くなりやすいモロヘイヤの草丈を一定にすることができ、管理しやすくなります。

「摘心」と「摘芯」、どちらが正しいの?

どちらも正しいです。「摘心」も「摘芯」も同様の意味を持ちます。本記事では、以下から「摘芯」に記載を統一します。

モロヘイヤの摘芯の方法

摘心のタイミング

モロヘイヤの最初の摘芯のタイミングは、草丈が30cm~40cm程度になったころ。主枝を摘芯します。

その後は、草丈40cm~50cmほどなったころから収穫を兼ねて摘芯します。主枝を摘芯した後にのびてきたわき芽を摘芯しながら収穫します。

摘心のやり方

株が大きくなり、草丈が30cm~40cm以上ほどになったら収穫をかねて摘心をおこないます。先端から10㎝ぐらいのわき芽がでているところのすぐ上の部分を手で摘み取るか、ハサミでカットします。葉のつけ根にあるわき芽を残して摘み取ると、わき芽が伸びて葉の数が増え、収穫を繰り返すことができます。

草丈が40cm~50cmほどになると収穫が行えます。先端から15cm~20cmほどのやわらかい部分手で摘み取るか、ハサミでカットします。葉を2~3枚残して収穫すると、またわき芽がでてくるので収穫が長く続きます。

先端から茎は固くなると食べられないため、手で摘みとることができるうちに早めに収穫しましょう。茎が太くなってしまった場合は、葉っぱを食しましょう。

その他摘芯について気を付けること

摘芯をする場合の天候

摘芯など枝や茎を切るときは、天気のよい午前中に行いましょう。摘み取った部分を早く乾燥させて、病気の予防になります。

摘芯を忘れてしまった場合

畑などに行く時間がなく、気が付けば摘芯のタイミングが過ぎてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか。

モロヘイヤは摘芯せずに育てると、草丈が3mほどに高くなってしまうこともあります。草丈は目安なので、草丈が大きくなてしまっても、摘心をしましょう。大きくなりすぎた場合は半分ほどに切り詰めても問題ありません。

摘芯の方法について

手で摘み取る際には、指先でちぎったり、爪でつまみ切ったりするのではなく、指先で摘んだあと手首を捻って「ポキっ」と折るようにします。こうすることで切断面が綺麗になるだけではなく、切断面に病原菌が付着するリスクを下げることができます。

剪定ハサミを使用する場合は、病原菌の伝染には十分に注意しましょう。気になるようであれば、一回ごとに消毒(エタノールや次亜塩素酸カルシウム、第三リン酸ナトリウムなど)を使用すると良いでしょう。薬液を入れることで自動消毒ができるハサミ(Vカットはさみ)もあります。プロ農家はこれらを使用することも多いです。

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モロヘイヤの栽培の基本

モロヘイヤは、和名をシマツナソといいます。アフリカ北部からインドが原産で、エジプト周辺での栽培が盛んです。モロヘイヤは栄養が豊富で古代エジプトの王様の病気を治したことから、エジプト語で、「王様の野菜」の意味を持ちます。美容効果も高くクレオパトラが愛したともいわれています。

ビタミンやミネラルが豊富で、刻むとでる独特の粘りの成分は、胃の粘膜を保護する役割もあります。栽培は容易で、熱帯の植物で、生育適温が25℃~30℃と高温を好み、青葉の育ちにくい真夏でもよく育ちますが、低温には弱く10℃以下になると生育が衰えます。タネには強い毒性があるので食べないようにしましょう。

作物名モロヘイヤ
科目アオイ科(シナノキ科)ツナソ属
原産地アフリカ北部~インド
発芽適温(地温)25〜30℃
生育適温25〜30℃
土壌酸度(pH)6.0〜6.5
育てやすさ簡単

執筆者・監修者情報
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編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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