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ブドウ

ぶどう栽培 初心者でも迷わない摘芯のタイミングとやり方

ぶどう栽培 ブドウ

ぶどう栽培では、枝や茎の先端を切り取る摘芯(摘心)を行うと、養分が果実に集中することにより品質の良い果実を収穫することができます。

ここでは、ぶどう栽培にとって大切な摘芯(摘心)の方法について、タイミングや摘芯の位置、どの枝をいつきればいいのか、ぶどう栽培が初めての人にもわかりやすく説明します。

ぶどうの栽培について

ブドウの基礎知識

ぶどうは、つる性の落葉低木です。温帯の農作物ですが、マイナス10℃ぐらいまで耐えることもできるため寒冷地以外では庭植えも可能です。庭植えのほうが収穫は多くできますが、鉢植えやプランターでも、支柱をしっかり立てて育てれば果実を収穫することができます。

やせ地でも育ち、ほとんどの品種が自家受粉をするので、人工授粉の必要性もありません。果樹は実をつけるまで通常何年もかかりますが、ブドウは植え付けの翌年から果実をつけ、3年目以降から本格的な収穫が楽しめます。

学名 Vitis viniferaV.labrusca
属名 ブドウ科 ブドウ属
原産地ヨーロッパ、北アメリカ
樹高・草丈3m以上
耐寒性等耐寒性 普通 耐暑性 強い
花言葉思いやり・好意・信頼・陶酔・親切・慈善など

ぶどうの摘芯について

摘芯(てきしん)とは、茎や枝の最先端の芽を摘む作業で、ピンチとも呼ばれます。摘芯をすることでわき芽を増やしたり、生長を止めたりすることができます。

ぶどう栽培の摘芯の目的は、品質のよい果実を収穫することです。枝が伸びすぎるとに日当たりや風通しが悪くなる他、旺盛な葉に栄養がいってしまい花への養分が不足し、実つきがわるなったり、実が小さくなったりスカスカになってしまうことがあります。

開花前に摘芯をすることで、風通しを良くし病気を防ぎ、日当たりをよくすることで光合成が効率よく行われて、栄養が果実に集中することができます。

ぶどうの摘芯のタイミングと方法

新梢の摘芯

新梢とは、新しく伸びた枝で、果実がつく枝のことです。まず最初にこの新梢の摘芯を行います。

摘芯は開花前か開花直後に行います。長く伸びた新梢の摘芯しましょう。摘芯する位置は、節(葉)の数が15~20節(15葉~20葉)を残して、手で摘みとるかハサミで切り取ります。葉の数が20枚より少ない場合には摘芯する必要はありません。

副梢の摘芯

副梢とは、新梢から伸びる枝のことで2番枝ともいいます。新梢の摘心後、副梢が伸びてきたら葉を1~2枚程度残して、手で摘みとるかハサミで切り取ります。2枚程度しか葉がない副梢は摘芯の必要はありません。副梢を摘芯した後に、副梢から新たな枝(3番枝)が発生することがあります。その場合も葉を1~2枚ほど残して摘芯します。

シャインマスカットの摘芯

シャインマスカットは、他のぶどうより強めに剪定すると実つきがよくなるといわれます。そのため摘芯のタイミングや位置が変わるので気をつけましょう。

新梢の摘芯

摘芯は開花の初期、新梢の葉が12枚ほどついたころにおこないます。長く伸びた新梢を摘芯しましょう。摘芯する位置は、花房から先の葉を6枚残して、摘芯します。樹勢が弱く葉が12枚以上つかない場合には摘芯は不要です。

副梢の摘芯

新梢の摘心後、副梢が伸びてきたら花房までの副梢は葉を5枚程度残し、花房より先についた副梢は葉を2~3枚程度残して、手で摘みとるかハサミで切り取ります。3枚程度しか葉がない副梢は摘芯の必要はありません。副梢を摘芯した後に、副梢から新たな枝(3番枝)が発生することがあります。その場合も葉を2~3枚ほど残して摘芯します。

ぶどうの栽培方法について

ぶどうは摘芯以外にも、支柱を立ててつるを誘引したり、摘房、袋がけなどの処理をします。また肥料を適期に与え、病害虫予防なども行う必要があります。

ぶどうの栽培については、詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください

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