アガパンサスは、丈夫で植えっぱなしでも毎年花を咲かせる丈夫な花ですが、花つきをよくするためには肥料が大切です。ここではアガパンサス栽培に適したおすすめの肥料について、その種類や特徴、商品、与え方のポイントについて説明します。
アガバンサス栽培に適したおすすめの肥料
アガバンサスはやせ地でも育つので肥料はそれほど与えなくても花は咲きますが、花つきをよくするためには肥料が必要です。
アガバンサスには、地植え・鉢植えともにゆっくり効果のでる緩効性肥料がおすすめです。花の肥料などのリン酸(P)を高めた肥料がよいでしょう。
アガパンサスを庭植えにする場合などは、5年ほど栽培を続けることができるので、土壌改良もできる堆肥や有機質肥料を使い、鉢植えなどでは、有機配合肥料や、鉢の上に置くだけの置き肥も手軽で便利です。
有機配合肥料
庭植えには、油かすや米ぬかなどの有機肥料も使えますが臭いや害虫などの心配がある場合には、有機配合肥料がおすすめです。
有機配合肥料には、有機物を100%配合したものや、化学肥料と組み合わせた肥料もあります。アガバンサスにはゆっくり効果が続く緩効性肥料が適しているので、有機物が多い肥料を選ぶとよいでしょう。窒素分が少なく、リンやカリウムを高めたがおすすめです。
東商の「花咲く肥料」や、花ごごろの「オーガニック肥料」は有機質100%で花つきがよくなるようリン酸が高めで、窒素を控えめに配合しているのでアガバンサスにおすすめです。
錠剤肥料
鉢植えなどでは、鉢の植えに置いておけば水やり時に、肥料分が溶け出して肥料が続く錠剤肥料がおすすめです。
置き肥では「プロミックの草花・鉢花用」やマイローズ 「ばらの置くだけ肥料」はバラの肥料ですが、窒素分が少なくリンとカリの成分が多いのでアガバンサスにもおすすめです。
液体肥料
追肥には液体肥料を水やり代わりに与えてもよいでしょう。窒素分がすくないハイポネックス原液や、住友園芸化学の花工場原液などがおすすめです。液体肥料は速効性の肥料なので、開花後などに株を元気にするためにも使われます。
元肥入り培養土
アガバンサスは庭植えの場合は、5年以上ほったからしでも育ちますが、鉢植えの場合は3年~4年に1度植え替えが必要です。植え替え時には元肥入りの草花用の培養土が便利です。土質にあまりこだわらなくともよいですが、水はけのよいものを選びましょう。
アバカンサス 肥料の与え方
アバガンサスの肥料の時期は、庭植えでは3月と9月、緩効性肥料をばらまいて土と混ぜておきます。
鉢植えの場合は、庭植えに比べて水やりなどで肥料が流れやすいため、4月~6月、9月~10月に追肥を行います。肥料によりますが、月に1度鉢植え用の肥料を置き肥するか、液体肥料を使う場合は2週間に1度程度、水やり代わりに与えます。
地植え・鉢植え別の肥料の与え方や育て方についてはこちらで詳しく説明しています。
防ぎたい!肥料にまつわるトラブルあれこれ
花が咲かないのは肥料のせい?
アガバンサスは花が咲かない原因は肥料のせいでしょうか。アガバンサスの葉やつるばかり伸びて、花芽がつかない場合は、肥料過多(窒素分が多い)の可能性があります。その場合は追肥を控えてみましょう。
その他にも、日照不足や株が混みあっている、水やりによっても花芽がつかないことがあります。肥料の量や成分の他、栽培環境も見直してみましょう。
肥料は絶対混ぜないで!
よくある失敗として、いろいろな肥料を混ぜて高い栄養素の肥料を作り与えようとしてしまうことが挙げられます。肥料を混ぜると化学反応を起こし、植物自体に被害が出るだけでなく、有害物質・ガスが発生したりと、大きな事故につながる危険性があります。くれぐれも、肥料同士を原液で混ぜることはしないでください。