庭植えや鉢植えで育てることができるフェイジョアですが、肥料はどのような肥料を、いつ与えたらよいのでしょうか。ここではフェイジョア栽培におすすめの肥料の種類や特徴の他、与え方のポイントについて説明します。
フェイジョア栽培 肥料の与え方のポイント
フェイジョア栽培の肥料の与え方のポイントは下記の3つ。
- フェイジョアの肥料の時期は、庭植えの場合は12月下旬~2月の寒肥と11月頃の収穫が終わった後のお礼肥の2回、鉢植えの場合は3月、7月、11月の3回が基本です。
- 肥料はゆっくり効果のでる緩効性肥料が適しています
- 土壌は、弱酸性を好み微量要素のマグネシウムを補強できるので、毎年3月に苦土石灰を散布します
フェイジョアの肥料の与え方や栽培のポイントについてはこちらで詳しく説明しています。
フェイジョアにおすすめの肥料
フェイジョアの肥料には、ゆっくり効果が続き、土壌改良効果やアミノ酸効果で果実の食味もよくなる「有機質肥料」がおすすめです。臭いや扱いについて不安があるかたには、有機配合肥料がおすすめです。
また果樹用の肥料も各社から販売されているので、果樹に適した肥料分が配合されており、施肥量も記載されているので誰でも使いやすい肥料です。
ここからはおすすめの肥料の種類の特徴や製品、使い方について説明します。
有機肥料
庭植えの元肥や寒肥には土壌改良効果もある有機肥料がおすすめです。有機肥料には油粕、米ぬか、鶏糞などがありますが、油かすは庭木によくつかわれます。
油かす(油粕)肥料は、ナタネやダイズから油を搾る工程の残りかすを原料として使用する、植物に由来する有機(有機物)肥料です。窒素(チッソ)を主な成分として含有しており、リン酸やカリウムも多少含んでいます。庭植えの元肥によく使われます。
油かすだけでは、リン酸やカリウムが足りないので骨粉などと合わせて使うとよいでしょう。未発酵の油粕は根に当たると肥料焼けしてしまう危険があるため、使い慣れていない人は発酵済の油粕をつかいましょう。骨粉や魚粉などと組み合わせてリンやカリウムを高めている肥料もあります。
お礼肥・寒肥(JOYアグリス)
お礼肥 寒肥は、JOYアグリスが販売する肥料です。米ぬか100%の有機配合肥料でペレット状になっているので使いやすい肥料です。有機質肥料は、腐葉土や堆肥と同じくゆっくり長く効く肥料なので寒肥(元肥)としてぴったりですが、この製品はお礼肥や追肥としても利用することができます。N(チッソ):2 P(リン):5 K(カリウム):3 Mg(マグネシウム):1で、リンとカリウムが多い肥料です。
果樹の肥料
有機肥料は肥料成分が製品によってまちまちで、使い方が難しいと思われる人は、市販の有機配合肥料がおすすめです。肥料成分や使い方、量などが書いてあるので安心して使えます。
花ごごろが販売する「果樹・花木の肥料」や大和「 甘いフルーツの肥料」などがあります。庭植えにも鉢植えにも使えます。錠剤肥料は、鉢の縁におくだけで水やりのたびに肥料が流れてゆっくり効果がでるので、手軽に使える肥料です。
防ぎたい!肥料にまつわるトラブルあれこれ
実つきが悪いのは肥料のせい?
フェイジョアは肥料過多(窒素)になると、葉と茎ばかり大きくなり花つきや実がつかないことがありますが、実つきが悪いのは肥料のせいではないかもしれません。
フェイジョアは、若い苗は3年~4年は実をつけません。また自家受粉できない品種もあるため異なる品種を2本育てる必要があります。確実に受粉させるには人工受粉を行いましょう。また剪定しすぎて花芽がつかないこともあります。肥料だけでなく、環境や受粉状態などを確かめて判断しましょう。
肥料は絶対混ぜないで!
よくある失敗として、いろいろな肥料を混ぜて高い栄養素の肥料を作り与えようとしてしまうことが挙げられます。肥料を混ぜると化学反応を起こし、植物自体に被害が出るだけでなく、有害物質・ガスが発生したりと、大きな事故につながる危険性があります。くれぐれも、肥料同士を原液で混ぜることはしないでください。
フェイジョアは、あまり市場ではみかけない果実ですが、栽培も容易で花もエディブルフラワーとして利用できます。観葉植物としても楽しめます。実を楽しみたいのであれば小果の品種が味がよいのでおすすめですよ。