庭などに生い茂った雑草の草刈りは、重労働で手間がかかります。特に夏は熱中症などのリスクもあります。できるだけ短時間で、効率良く進めたいものです。
ここでは、草刈りを効率化する便利グッズを紹介します。また草刈りをした後、雑草が生えないようにする方法なども、説明します。
雑草を駆除するグッズの種類
草がそれほど生えていなければ、草むしりや草刈りは、昔から行われているのは、手を使ってそのままむしったり鎌(カマ)を使って刈る方法です。しかし今は、家庭でも誰でも使える、雑草の防除や駆除に使えるグッズはたくさんあります。
立鎌
草刈り鎌は、刃の厚みや形など実は種類が豊富です。しゃがんで草取りするには腰が痛くなりやすくなります。ラクに草刈りがしたいのであれば、やはり立って使える立鎌がおすすめ。農家などでも大鎌を使っている人もいます。
立鎌は、刈払鎌とも呼ばれる通常の鎌の刃に長い棒が付いたタイプや、ホーや窓ホーと呼ばれる半月上の刈刃で鍬(クワ)のようになっているもの、家庭菜園などで草刈り以外にも使える、刃が三角になっている三角ホーも、立鎌の一種です。
キンボシ GS草刈りら~く
GS草刈りらーくは、刈払鎌タイプ立鎌です。草刈り、草削り、草抜き、レーキが行える万能タイプ。全長140㎝、刃渡り17㎝でアルミパイプなので、軽量なので疲れにくいのが特徴です。刈払タイプの立鎌は、刃を横にすべらせて草を刈り取ります。一度に大量に刈ろうとすると、草が寝てしまい刈り取れません。少し使い方にコツがいりますが、慣れると広い場所でもスピーディーに刈り取れます。
替刃式立鎌
替刃式立鎌は、立ったまま草刈り、草削り、土寄せができるホータイプの立鎌です。鎌は、切れ味が悪くなったら研いで使いますが、こちらは研ぐことももちろんできますが刃の交換ができます。鋼付なので、草が簡単に切れます。土を掻くように削ることができるので背の高い草もらくに草刈りできます。全長120㎝、刃渡り19.5㎝アルミパイプで直刃と波刃があります。
三角ホー
三角ホーは、畑の農作業によく使われます。名前のとおり刃の先が尖った3角形の形をしています。除草・掘り起こし・土ならしができます。先が尖っているので、草を根っこから掘り起こしやすい形です。刃の横の部分で土を均すこともできます
三角ホーはいろいろありますが、大進のアルミ柄ステンレス三角ホー レーキ付は、柄がアルミで軽量、三角ホーはステンレスでレーキも付いています。約幅120×高さ200×奥行き1300(mm)、重量は610gです。
[rakuten id="comconstore:10000310" kw="アルミ柄 ステンレス 三角ホー レーキ付雑草の根から取り除くグッズ
コンクリートの隙間に生えた雑草、鎌や刈払機などが使いにくい場所などには、雑草を根から引き抜く便利なグッズもあります。スコップなどでも代用できます。雑草は地上部だけ刈り取ってもすぐに伸びてきてしまうので、根から引き抜くのは大切です。多年生の雑草にも効果的です。
ムサシ 除草バイブレーター (ムサシ)
ムサシ 除草バイブレーターは、電動のバイブレーションを利用して、振動を与えて掘り起こし草を根こそぎ抜く除草機械です。バイブレーター機能で力をかけずに土、泥を削いで草抜きができ、草刈機や鎌(カマ)に比べて、根こそぎきれいに抜けるため、土の表面の草刈りよりも雑草の再生を遅らせ、草を生えにくくします。
また、様々なアタッチメントがあり、いろんな用途に使用が可能で、非常に便利な雑草抜き道具、スーパーグッズと言えるでしょう。
フィットグリップ雑草取り
フィットグリップ雑草取りは、雑草をひっかけて根から引き抜ける草むしりの道具です。狭い場所でも使えるので、コンクリートの隙間に生えた雑草にもぴったりです。小型でさびないステンレス製なので長く使えます。
モンブラン 草取り一番百発百中
モンブラン 草取り一番百発百中は、刃先のギザギザ部分が草を引っ掛けて、根こそぎ引き抜くことができるアイテムです。このため、コンクリートやアスファルト、防草シートのすき間に生えた雑草、花壇の植え込みのすき間、菜園の株間の雑草をピンポイントで抜き取れます。また、芝を避けて芝生に生えた雑草だけを抜き取ることにも適した雑草抜き道具です。
電動草刈機(刈払機)
農家では、エンジン式の草刈機(刈払機)が主流ですが、家庭でも使える電動式の草刈機や充電式の草刈機もあります。充電式のものはコードレスの掃除機等同じように、リチウムイオンバッテリーを、草刈機に装着してコードレスで使えます。1万円程度で購入できるものもありますが、刃を振って使う道具ですので、安全性も大切です。信頼のできるブランドのものをおすすめします。
金属刃を使うチップソーより、ナイロンコードカッターをつかったものがおすすめです。刈刃がナイロンのコードですので、大きなケガにはつながりにくく女性の人にも使いやすい軽量のものもあります。
マキタ MUR193DSF
充電式草刈機といえばマキタ製品が安心という人も多くいます。マキタには多くの充電式草刈機がありますが、「MUR193DSF」は価格も手ごろで、初心者に安心のナイロンコードが使えるタイプです。
ループハンドルで、ワンタッチで長さ調整可能。さらにヘッド部の角度5段階調整可能で先端部が180度回転するので、キワ刈りにもぴったりです。1バッテリーで、37坪程度の広さに対応できます。パワー18V、本体質量2.4kgで市場価格は約20,000円です。
その他、初心者の人が使いやすい刈払機や、使い方についてはこちらも参考にしてください。
除草剤(茎葉処理剤)
草刈をしても、すぐ生えてきてしまう雑草には除草剤も便利なグッズです。生えてきた雑草にそのまま散布するだけで、草を枯らしてくれます。除草剤というと、少し不安になる人もいるかと思いますが、除草剤の多くは、植物特有の代謝・生長システムをターゲットポイントにして攻撃して、雑草を枯らしています。
また農薬登録されている除草剤は、安全を担保するため、薬効、薬害・残留性、動植物への毒性・影響を調査し、国の厳しい基準を満たしているものしかありません。そのためラベルに書かれたとおりに使えば安全性は確保されています。
しかし、それでもペットや小さなお子様がいる家庭では除草剤は使いたくないというのであれば、食酢を使った除草剤がおすすめです。食酢をそのまま散布するだけで、酸の力でお酢がかかった部分の雑草を枯らすことができます。散布時には、お酢の強いにおいがするので注意しましょう。お酢を使った除草剤もあります。
また草刈りではどうしても駆除できない雑草もあります。地下茎をのばして育つ、スギナや葛、ドクダミなどがその代表です。地下茎を地中で伸ばして成長する雑草は、根まで取り切ったと思っても、切れた根からも発芽し、スギナは草刈りをすることで胞子をばらまいてしまうリスクもあります。
そんな雑草の駆除には、根まで枯らすにはラウンドアップなどの、グリホサート系と呼ばれる除草剤がおすすめです。
草刈り後の処理
やっと終わった草刈り、できれば次の草刈りまでの期間は長くしたいものです。そんな時に便利なのが、除草剤と防草シートです。
除草剤は、生長した雑草に散布して草を枯死させるものもありますが、土に散布して、草を生えさせないようにするものもあります。ただし土壌処理剤と呼ばれる除草剤は、農耕地などの周りに守るべき植物・作物があると使えないものが多くあります。そんな場合には敷くだけで、雑草を防ぐことができる防草シートがおすすめです。除草剤を使いたくない人にも、防草シートはおすすめです。
除草剤
草刈りをしても、根が残っていればまた雑草は生長してきます。除草剤を撒いて根まで駆除したと思っても、新しいタネが飛んできてまた成長してくることもあります。
草が成長しているときには、茎葉処理剤という液体の除草剤を散布しますが、草刈りの後は、雑草が生える前か雑草の生育初期に、土に散布してつかう土壌処理剤を使います。除草剤の成分が土の表面に膜を張ることで、雑草の発芽をとめる除草剤です。
カダン除草王やネコソギシリーズなどは、家庭用で周りに守るべき植物や作物がない場所の身で使えます。雑草が生えるのを長期間防ぎます。
カダン除草王 オールキラー | ネコソギトップW |
---|---|
防草シート
防草シートは、草刈が終わった後に敷くだけで、紫外線をカットして植物に光合成をさせないことで、雑草の生長を止める便利なシートです。できれば除草剤(土壌処理剤)を散布した後に、敷くとより効果的です。
防草シートはホームセンターや100均などでも購入できますが、基本的には値段と耐久性が比例しています。価格が安いものは、密度や耐久性が短いのである程度のものを選ぶのがおすすめです。
防草シートの上に砂利を敷いたり、人工芝を敷いたりすると景観もよくなり、防草シートの耐久性があがります。防草シートで一番有名なデュポン社のザバーンであれば、砂利を上に敷いてつかうと半永久的に防草シートが使え、雑草を防ぐことができます。
防草シートは、その場所にあったシートを選び正しく設置しないと効果が半減する恐れもあります。防草シートについては、多くの記事がありますので、下記から自分にあった防草シートや設置方法などについて探してみてください。
その他の便利グッズ
その他にも、鋏(はさみ)タイプの草刈り道具や、草刈をした後に使う熊手などもあります。また草刈りをする場合には、服装も注意しましょう。基本的には虫に挿されるおそれもあるので、長袖、長ズボン、軍手、帽子なども必須です。