防草シートの上に砂利を敷くのは、防草シートの耐久性をUPさせたり景観をよくすることなどがありますが、デメリットはあるのでしょうか。
この記事では、防草シートに砂利を敷くデメリットとその解決方法について、説明します。
防草シートに砂利を敷くメリットとデメリット
デメリット
デメリットは砂利の特性によるものが主です。防草シートを正しく敷かないと、防草シートの下に砂利が入りはいってしまうこともあります。その場合は、効果が薄れたりはがれやすくなったりします。
歩きずらい・掃除しにくい
砂利特有のデメリットです。砂利は粒が大きいと歩きづらく、小さな子供やお年寄りなどは特に注意が必要です。砂利の間にゴミや落ち葉などが入ってしまうと、掃除しずらいのも難点です。
夏場は土や芝より高温になる
夏には、直射日光が当たっていると、土より高温になります。しかしコンクリートほどは暑くなりません。
張り替えが大変
防草シートの耐久年数はその製品によりますが、15年~20年ほどです。大規模に防草シートを敷いている場合は、砂利を一度取り除いてから、防草シートを張り直す必要があります。
また設置時にも、自分で行う場合には砂利は重たいので運搬などは費用もかかりますし、自分で運搬するのは重労働です。
メリット
防草シートの上に砂利を敷くメリットは多くありますが主なものとしては下記の3つ。この他にも、音のなる砂利などを選ぶと、防犯にも役立ちます。
防草シートの劣化を防ぐ
除草シートは紫外線で、劣化していきます。砂利を上に敷くことで紫外線が当たりにくくなるため劣化を防ぐことができ、耐久性をUPさせます。
水はけがよくなる
砂利を敷くことにより、石の隙間に水がたまるため、水たまりやぬかるみなどが出来にくくなります。
しかし砂利を敷いたことにより、下の土自体の水はけがよくなるわけではありませんので、砂利だけだと土に砂利が埋もれ次第に水たまりなどができやすくなります。防草シートと組み合わせて使うことで土に砂利が埋まらないため、水はけの効果も長く続きます。
景観をよくする
防草シートは、雑草に光を当てないようにするため遮光率が高くなります。そのため緑や黒色など色の濃いものが多く、シートを庭に敷いていると景観はあまりよいとはいえません。そこで砂利を敷くことにより、自分の好みの景観を守ることができます。
解決方法
歩きにくい
砂利特有のデメリットである、歩きにくさですが、砂利の大きさでもかなり違います。一般的に人が歩く場所には2㎝以下の砂利が使われます。よく歩く場所では、小さめの砂利を使いましょう。
掃除しにくい
庭でガーデニングをされていたり、庭木がある場合は落ち葉などが砂利の間に入ってしまうと、箒(ほうき)などでは取れないことがあります。ブロアーなどを使って、枯れ葉を吹き飛ばしてから掃除するのも一つの方法です。
その他、砂利の間にゴミが挟まらないようにを、砂利を固まらせることもできます。砂利を敷き詰めた後に接着剤を流し込むタイプと、固まる砂利として売られているものがあります。ただしコンクリートのようにガチガチに固めるようなものではないので、駐車場や人のよく通る場所では使えません。
高温になる
高温になるのを防ぐのは、サンシェードなどで日に当てないようにすること、もしくは打ち水も効果があります。打ち水は、朝か夕方に貯めておいた雨水やお風呂の残り湯などで行いましょう。
砂利の代用としては人工芝、バークチップ、ウッドチップなどがあります。バークチップ、ウッドチップ、木ですので高温になりにくい素材です。しかしバークチップやウッドチップは虫が付きやすい、掃除がしにくい、高額などのデメリットもありますので、そちらも考慮して選びましょう。
張り替えが大変
毎年の草刈りが楽になる防草シートですが、防草シートには耐用年数があり、いつかは替えなければなりません。防草シートの張り替えは、大規模になるほど大変になります。なるべく防草シートの寿命を延ばすのが一番よい解決法といえます。そのためには、耐久性、強度、遮光率、透水性に優れたザバーンなどの防草シートを使い、隙間なく張り、砂利などでカバーすることが大切です。
まとめ
防草シートは、品質の良いものを使えば雑草がシートを突き破ることなく、長期間、広範囲に雑草から守ってくれます。防草シートは元々、上に砂利などを敷くことを前提にして作られています。上手につかうことで、草むしりの労力を軽減してくれます。
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