ナイロンコード式の充電式の草刈り機は、エンジン式に比べて静かで、安全性が高いので草刈機初心者でも使いやすい草刈機です。ここではナイロンコード式のおすすめの充電式草刈り機について特徴や価格、また自分に合った選び方についても説明します。
おすすめのナイロンコード式充電草刈機
充電式草刈機には安価なものもありますが、草刈機は安全性が大切です。信頼のおけるブランドから選ぶことをおすすめします。ここでは電動工具で有名なマキタ・リョービ・ボッシュからいくつかおすすめのナイロンコード式の充電草刈機を紹介します。
マキタ 充電式草刈機 MUR100DSHC
ループハンドルで、ワンタッチで長さ調節、そして小さくて使いやすい、電動式草刈機のエントリーモデルです。家の庭など、10坪程度の広さまでは、1バッテリーで対応することが出来ます。防じん・防滴機能の「アプト」搭載です。仕様変更が可能で附属品を購入すれば、樹脂刃に変更することも可能です。
1.8kgと軽量でお値段もお手頃ですが、電圧が10.8Vで運転時間が短いため、バッテリーを予備でもう一つ購入しておくと、長時間継続して使うことができます。
製品名 | MUR100DSHC |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 10.8V |
ブレード(刃) | ナイロン / 1枚樹脂刃 |
質量(kg) | 1.8 |
作業面積目安(坪) | ~10 |
1連続運転時間 | 15〜21分 |
目安市場価格 | 約17,000円 |
マキタ 充電式草刈機 MUR193DSF
MUR100DSHCよりもう少しパワーがほしいなら1.8Vの「MUR193DSF」があります。ループハンドルで、ワンタッチで長さ調整可能。さらにヘッド部の角度5段階調整可能で先端部が180度回転するので、キワ刈りにもぴったりです。1バッテリーで、37坪程度の広さに対応できます。
製品名 | MUR193DSF |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 18V |
ブレード(刃) | ナイロンコード |
質量(kg) | 2.4 |
作業面積目安(坪) | 32坪 |
1連続運転時間 | 45分 |
目安市場価格 | 約20,000円 |
リョービ 充電草刈機 BK-1801L5
ループハンドルで、ワンタッチで長さ調節できる伸縮機能、軽量で使いやすい、電動式草刈機のエントリーモデルです。家の庭など、20坪程度の広さは、1バッテリーで対応することが出来ます。
ブレード(刃)は、金属8枚刃の刈刃と「あんぜんロータ」という名のナイロンコードカッターの2種類が付属で付いている点がポイントです。ナイロンカッタは、キックバックを防ぎ、刃が欠けて飛ぶなどがない為、金属刃、チップソーより安全です。
通常は金属刃を使用し、生垣やコンクリート、花壇の際刈りにはあんぜんロータを使うといった用途分けが可能です。
充電バッテリーが小型タイプのBK-1800もあります。
製品名 | BK-1801L5 |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 16V |
ブレード(刃) | ナイロン / 金属刃 |
質量(kg) | 2.6 |
作業面積目安(坪) | ~30 |
1連続運転時間 | 60分 |
目安市場価格 | 約30,000円 |
ボッシュ コードレス草刈機 EGC218
EGC218は、バランスの良い軽量(2.1kg)設計で操作がしやすいので、女性や高齢者にもおすすめ。刃はナイロンコードで、セミオートスプール付きです。手元のスイッチ操作で、自動切断することができるので手動での操作は不要です。コードレスですので、狭い場所でも思いのまま使えます。
手元のボタンでハンドルを回転させることでキワ刈りへの切り替えも簡単です。一度の充電(充電時間60分)でテニスコート6面分のキワ刈りができます。雑草の刈り取りだけでなく芝生の刈り込みにも使えます。バッテリーは18Vを使用します。こちらは2.5Ahバッテリー、充電器付きです。
製品名 | EGC218 |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 18V |
ブレード(刃) | ナイロンコード |
質量(kg) | 2.1 |
作業面積目安(坪) | – |
1連続運転時間 | 40分 |
目安市場価格 | 約20,000円 |
充電式草刈り機の特徴
草刈り機は動力がガソリンか電力かどうかで「エンジン式」か「電動式」に分かれます。エンジン式草刈り機は、ガソリンを燃料としパワフルなのが特徴で農家などで広く使われます。電動式は電気の力でエンジンを起動させて草を刈ります。コンセントにつないで使うタイプと、リチウムイオンバッテリーを使用した充電式のコードレスのものがあります。
充電式草刈り機の特徴は、作業音が静かで、振動も少なく排気ガスがでないこと。またコードレスなので自由に取り回すことができ、軽量なタイプが多いので女性でも楽に草を刈ることができます。以前に比べると最近のものはパワーも十分で、農家でも取り入れているところも増えています。
デメリットは、バッテリーの容量が大きくなるとその分重くなることや、エンジン式に比べると長い時間作業できないなどがあります。また完全防水でないものが多いので、水際の作業には向かないなどがあります。
草刈り機の選び方
パワーで選ぶ
充電式草刈り機の電圧は、18V~36Vが主流です。36Vであればガソリン式の25mlと同等のパワーを持ち、稼働時間も標準で約3時間程度あるので、エンジン式に劣りません。
電圧が高いほどパワーがありますが、バッテリーは高額になります。家庭用の草刈りなら18Vでも十分です。連続運転時間も機種にはよりますが、30分~1時間ほどあります。自分の使いたい場所に合わせて選びましょう。
ハンドルで選ぶ
草刈機(刈払機)のハンドル(グリップ)は主に3タイプあります。ハンドルによって特徴がありますが、実際のホームセンターなどで触って自分に合ったものを選びましょう。
- 両手(U字)ハンドル ・・・平地、広範囲で安定して長時間の作業をするのに向く
- ループハンドル ・・・斜面などでの作業にも向くオールラウンダー
- ツーグリップ ・・・斜面や際刈りなど、細かい作業に向くが腕の負担大
重さで選ぶ
元々ナイロンコード式の草刈り機は、金属の刃より軽く当てるだけで草を粉砕していくので、倒れた草を押しのける必要もないため疲れにくいといわれています。
草刈り機は横に振って使います。コンパクトで軽量なものが、負担もなく長時間使うことができ女性や高齢者にもおすすめです。
機能で選ぶ
草刈り機には、製品によってさまざまな機能がついています。ご自分に合った草刈り機を選びましょう。
いろいろな場所で草刈りする場合などでは、刃が変更できるものは便利です。またナイロンコードが自動で繰り出てくるものなどは、刃を出す手間がないため途中で中断することなく進めることができます。
- 長さが変更可能。持ち手がの部分が伸縮できれば、自分の好みの長さに変えられます。
- ヘッドの部分の角度が変えられる。ヘッドの角度が変えられることで塀などのキワ刈りが簡単になります。
- 刃が変えられる。ナイロンコードだけでなくアタッチメントなどをつけることで、他の刃も使えるようになります。
- ナイロンコードが自動で調整できる。ナイロンコードは使っていくと消耗していきます。自分で手で長さを調整しなくとも、自動的に長さを調整してくれるものや、地面にタップするだけで長さが調整したり、スイッチなどで調整できる半自動のものがあります。
- 安全機能付き。安全スイッチがついたものや、キックバックすると自動的に止まるものなどの機能が付いたものは、使い慣れていない初心者の人にもおすすめです。
価格で選ぶ
充電式の草刈り機は安いものなら1万円以下から、高性能のものでは6万円ほどまでたくさんあります。機能がたくさんあって、パワーがあるものはもちろん値段が高いので。自分の使う機能や場所などに合わせて選びましょう。
初めての草刈り機を使う場合には、安価なものから始めてもよいかもしれませんが、安全スイッチのついたものなど安全第一のものをおすすめします。
ナイロンコードの特徴
ナイロンコードカッターとは、草刈機(刈払機)に取り付ける刃の部分(刈刃)が、テニスラケットのガットのような、紐式のナイロンコードになっている刈刃のものを指します。ナイロンコードを高速回転させることで、雑草を削り切り、刈り込む仕組みです。
コードの断面の形状は多くの種類があります。丸形は耐久性に優れ、四角や三角などの角があるものは切れ味がよく、スパイラル型のものは音が静かであるのが特徴です。
金属の刃との一番の違いは、安全性です。実は農作業の事故の原因の一番は、草刈り機の事故です。草刈り機の刃はチップソーと呼ばれる金属の刃が主流で、この刃が障害物や地面にあたったときにキックバックという現象が起き、大事故になるというケースが多発しています。
ここでチップソーに変わる草刈り機の刃として開発されたのがナイロンコードカッターです。ナイロンコードは紐状なので、障害物に当たっても金属刃に比べて衝撃は少なく、キックバックが起こりにくいという特性があります。また金属刃の破損により、ケガをする事故も多いのですがナイロンコードは金属刃ではないのでこの危険性もありません。
安全性の高いナイロンコードですが、デメリットもあります。切れ味は金属のものよりは劣るといわれえいます。またひも状のコードが回転して草を刈るため、金属刃より小石や雑草をまきこんでしまい、コードでは弾き飛ばしてしまいます。
そのため、ナイロンコードを使用する場合には、草刈機(刈払機)にナイロンコード用の飛散防止カバーや、また従来以上にヘルメット、保護メガネ(ゴーグル)、作業服は、小石が飛び散ってすごい速さで飛んでくることを前提にして、頑丈なものをしっかり装着するようにしてください。