スギナにおすすめの顆粒除草剤
クサノンEX粒剤
住友化学園芸が販売するクサノンEY粒剤は、ターバシル・フルミオキサジン、2種類の有効成分で、スギナ、ドクダミ、ススキ、ヤブガラシ、シロツメクサなど各種雑草の葉や茎だけでなく根までスッキリ枯らすことができる微粒の土壌処理剤です。低温時にも使え、植栽地を除く樹木等の周辺地に撒くことを想定した薬剤です。
カダン除草王 オールキラー粒剤
フマキラーが販売する、「カダン除草王オールキラー粒剤」の成分カルブチレートは、非ホルモン型吸収移行性の尿素系の微粒(粒状)除草剤であり、雑草・草の光合成阻害により除草します。
カダン除草王は、細粒の非選択制除草剤で枯れにくい雑草まで、根っこまで枯らすことができます。効果は最大約6ヵ月間と長期間持続することも特徴です。
非選択性で全ての植物、庭木に影響を与えるため、植物、庭木を植えている、植える予定の花壇やまた畑、水田といった農地ではなく、道路や空き地等で撒けることを想定した商品です。
ネコソギエースV粒剤
レインボー薬品のネコソギエース粒剤は、ヘキサジノン・DBN・DCMUの3種類を成分とし、粒のまま地面にパラパラ撒くタイプの粒状の除草剤で、除草効果が約6ヶ月間という非常に長期間持続するのが特徴です。1~2週間で枯れ始め、30日前後でほとんど枯らすことができ、成分が土壌に一定期間とどまるので、新しい雑草の発生を予防できます。
顆粒タイプと液体タイプの除草剤の違い
除草剤には、液体タイプと顆粒タイプ(粒剤)があります。液体タイプはほとんどがある程度成長した雑草の葉や茎に散布して、雑草を枯らす「茎葉処理剤」です。顆粒タイプ(粒剤)の除草剤は、「土壌処理剤」と呼ばれ雑草が生える前や、生育初期に土にばら撒くことで雑草の発芽を抑制したり、生育初期の雑草を枯死させる効果があります。
液体の除草剤は、大きくなった雑草に薬液をかけることで枯れますが、顆粒タイプのものは、雑草を生えるのを防ぐ除草剤です。
顆粒タイプ(粒剤)の散布方法
散布のタイミング
顆粒の除草剤は「土壌処理剤」です。土壌処理剤はまだ雑草が生えてきていない時期に散布し、地面に膜を張って、新しく生えてくる雑草を抑えるものになります。
スギナは多年生のため冬に茎や葉が枯れているように見えても、根は生きています。土壌処理剤は生育初期に散布するのが効果的です。スギナ生長期が春なので3月後半から4月に草丈が20㎝以下の時に散布しましょう。
除草剤の撒き方
土壌処理剤は、水に溶かしたりせずそのまま土に均等にばら撒いて使います。散布する量は、除草剤のパッケージに書いてありますのでよく読んで少スペースであれば手袋をして、手でまくこともできます。
広範囲であれば、簡単に均等に散布することができる、散粒機もおすすめです。手動の散粒機であれば500円ほどで購入できるものもあります。薬剤の量もわかり簡単に均等に撒くことができるので、おすすめです。また除草剤の商品の中には簡易的な散布機がついている場合もありますのでそちらを使うとよいでしょう。
効果的な撒き方のポイント
除草剤には、その効果を最大限に引き出すための散布のポイントがあります。顆粒タイプの除草剤の効果的な散布方法は下記のとおりです。
- 土壌処理剤は、乾燥した土壌だと効果にムラが出てしまいます。小雨、降雨後の土壌が湿った時に地面に撒くのが一番いいタイミングです。乾燥している場合は水をまいてから散布するとよいでしょう。
- 薬剤は均等に撒くこと。ムラがでるとスギナが残ってしまう可能性があります。
- ラベルに書かれた散布時期を守りましょう。除草剤は散布のタイミングがとても重要です。
- スギナが大きくなりすぎても草刈りはしないこと。土壌処理剤は雑草が大きくなったら草刈り後に散布することと書かれていますが、スギナは草刈りをすると胞子が飛び散ります。大きくなりすぎたら土壌処理剤は使わず、茎葉処理剤の除草剤を使いましょう。