ぼかし肥料は、コーランネオなどの発酵促進材を使えば、比較的簡単に作ることができます。この記事では、ぼかし肥料づくりによく用いられる香蘭産業のコーランネオの概要や購入方法、コーランネオを作ったぼかし肥料の作り方を詳しく解説します。
香蘭産業の発酵促進剤コーランネオとは
コーランネオは、香蘭産業株式会社が製造している有機物腐熟促進材(酸素活性材)です。各種ミネラル、糖、低分子チキンキトサン、数種のアミノ酸を組み合わせています。
コーランネオは、以下のような用途で使われます。
コーランネオ自体の主な原材料は、以下のとおりです(成分が変更となる場合もありますので、詳しくは公式サイト、またはパッケージをご確認ください)。
コーランネオの特徴
コーランネオには、以下のような特徴があります。
- 各種ミネラル、糖、低分子チキンキトサン、数種のアミノ酸を特殊配合している
- 1kg入、10kg入、20kg入と3つの内容量が用意されており、家庭菜園愛好家からプロ農家まで使いやすい
- 強力な脱臭効果もあり、コンポストの発酵促進剤としても使用できる
コーランネオはどこで購入できるか
コーランネオは、ホームセンターや園芸資材店で購入することができます。他にもネット通販でも購入することが可能で、手軽に手に入れることができます。
コーランネオを使ったぼかし肥料の作り方概要
コーランネオを使う場合も、基本的なぼかし肥料の作り方と同様となります。ぼかし肥料の作り方については、こちらをご覧ください。
コーランネオは、嫌気性発酵、好気性発酵、それぞれの作り方でも使用することができます。公式サイトのPDFでも紹介されていますので参考にしてください。
コーランネオ以外の発酵促進剤は?
もちろん、コーランネオ以外にも発酵促進剤はあります。コンポスト用の生ゴミ発酵促進剤やEM-1、EM1号などEM菌が含まれた資材などがあります。
それぞれ用途によって、使い分けると良いでしょう。
参考:ぼかし肥料とは
ぼかし肥料とは、油かすや米ぬか、籾殻(もみ殻)、鶏糞(鶏ふん)など複数の有機質資材を配合させたものに土(土着菌)や発酵促進剤などを加えて、発酵させた肥料のことを指します。昔は有機質を土などで肥料分を薄めて肥効を「ぼかす」としていたことから、ぼかし肥料という名前がついたと言われています。
ぼかし肥料は、昔の農家では自分たちで独自で作っていましたが、化学肥料が発明されて窒素、リン酸、カリウム(加里)などの養分が手軽に補えるようになったことから、製造、使用されることも少なくなりました。しかし、近年は可能な限り化学肥料を使わない栽培方法(特別栽培や有機栽培)が人気となり、再び「ぼかし肥料」に注目が集まっています。
発酵させることにより、有機肥料(有機質肥料)に比べて植物が吸収することができるアンモニア態窒素、硝酸態窒素に無機化されるため、施してからすぐに肥料が効き始める速効性が備わっています。緩効性、遅効性という有機肥料の特長に、速効性を併せ持つことによって、より使い方の幅が広がる肥料となっています。
また、自分でぼかし肥料を作ることもできます。正直、良質なぼかし肥料を作るのは結構難しく手間のかかる作業なので、家庭菜園や園芸などで有機栽培に挑戦されたいという方は購入されることをおすすめします。