耐寒性があり病害虫にも強い金柑(キンカン)は古くから家庭で栽培され、初心者にもおすすめの果樹です。ここでは金柑の肥料におすすめの肥料や与え方のポイントについて説明します。
金柑に肥料を与えるポイント
金柑に肥料を与えるポイントは3つ。適期に適切な肥料を与えましょう
- 金柑は春の芽生えの前に与える基肥(元肥)と着果確認後の7月~8月、果実が大きくなる後半の10月~11月に2回追肥をします。
- 基肥(元肥)には有機質肥料などの緩効性肥料を、着果確認後の追肥には速効性肥料、秋には緩効性と速効性の両方の性質をもつ有機入り配合肥料を施肥するとよいでしょう。
- 苗(苗木)は成木に比べ弱いため肥料の与えすぎには注意しましょう。
金柑におすすめの肥料
庭植えの元肥は芽生えのために窒素分を多く施肥します。窒素肥料とも呼ばれる油かすを主体とした有機肥料がおすすめです。
庭植えの追肥や、プランターの元肥には、肥料の三大要素(窒素、リン酸、カリウム)がバランスよく含まれた肥料がよいでしょう。有機配合の柑橘類や果樹の専用肥料が便利です。プランターでは鉢に置くだけの錠剤肥料や、速効性の液体肥料もおすすめです。
油粕肥料
油かす(油粕)肥料は、ナタネやダイズから油を搾る工程の残りかすを原料として使用する、植物に由来する有機(有機物)肥料です。窒素(チッソ)を主な成分として含有しており、リン酸やカリウムも多少含んでいます。
発酵油粕や、ペレット状になった油粕を主体にした肥料がおすすめで、元肥や追肥にも使えます。油粕を主体とした寒肥・追肥専用の肥料もあります。
柑橘・果樹の肥料
ミカンなどの柑橘の肥料や、果樹の肥料は金柑などの果樹に合わせた肥料分が配合されているので、誰でも簡単に使える肥料です。
有機肥料配合のものが多く、速効性と緩効性の両方の性質をもっているため元肥や追肥にも使えます。かんきつ用の錠剤肥料もあるので、こちらは鉢植えなどの追肥に置くだけの簡単な肥料です。
液体肥料
肥料不足やプランターの追肥には液体肥料もおすすめです。液体肥料は速効性の肥料なので追肥に向いています。緩効性肥料と併用することもできます。併用する場合は希釈率を倍程度にして使うとよいでしょう。
編集さん
地植え・プランターの肥料の与え方や栽培のポイントについては下記で詳しく説明しています