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バラ肥料

バラが肥料焼け? 肥料をあげすぎた時の症状や対処方法

バラ肥料

バラは「肥料食い」などと呼ばれるため、肥料をあげすぎて肥料焼けをおこしてしまうこともあります。この記事では、見分けにくい肥料焼けの症状と、対処方法について説明します。

肥料焼けとは

バラに限らず、植物に必要以上の肥料をあげすぎると「肥料焼け」をおこします。肥料焼けの症状には、葉が焼けたようになり枯れたり、茎がしおれたようになったり、根が変色し最後には枯死してしまうこともあります。

なぜこのような現象が起こるのでしょうか、それは肥料を与えすぎたことにより、根から水分が流れ出てしまうからなのです。土の中の肥料を塩と考えると、塩を与えすぎると土の中があまりにも塩辛いので植物が自分で水分を放出して薄めようとしてしまうのです。

バラの肥料焼けの症状と見分け方

症状

肥料焼けは、根に異常が起こると上記で説明しましたが、根は土に埋まっているので根の変化に気づくまえに、まず最初に葉に異常がでます。

バラの株元の、葉っぱが急に黄色に変色したら肥料焼けを疑いましょう。葉の周りだけが黄色や茶色に変色したり枯れている場合もあります。

見分け方

バラの葉が黄色く変色する理由は、肥料焼け以外にも病気や夏バテといった症状の場合もあります。それぞれの見分け方について説明します。

病気の場合

バラによく発生する病気として「黒星病」があります。6月~9月の雨の多い時期に多発する病気で、葉に黒い斑点が現れ、次第に黄色くなって葉が落ちます。黒い斑点があれば、肥料焼けではなく黒星病です。黒星病の場合は、病気にかかった葉を取り除いて、殺菌剤を散布しましょう。

夏バテ・葉焼け

厳しい夏の暑さで、バラも夏バテ(高温障害)することがあります。また急に強い直射日光に当てたり、薬剤散布をして日に当てたりすると、葉が焼けて黄色や茶色になることもあります。夏バテや葉焼けは、株の下の方だけでなく株の全体にところどころに現れます。

夏バテの症状がでたら、鉢植えの場合は鉢を2重にして鉢に直射日光があたらないようにして、鉢内の温度を下げてあげます。庭植えの場合は午前中の涼しいうちに株の周りにだけ水やりをして、株を冷やしてあげる、または遮光ネットなどを使って少し日陰を作ってあげるのもよいでしょう。                                                                                                                                                                             

肥料不足・老化

株全体の葉の緑が薄くなり黄化している場合は、肥料切れです。肥料を与えてない場合は、速効性のある液体肥料(液肥)を与えましょう。

また乾燥や老化でも株元の葉が黄色くなって落ちることもあります。この場合は急にはなりませんので、肥料を与えてすぐに黄色になったのでなければ、問題ありません。

バラに肥料をあげすぎた時の対処法

肥料焼けは、植え替え時や、追肥で肥料を与えた後などに根が傷むと起こります。固形の肥料を置いている場合はまず、肥料を取り除きましょう。そしてたっぷり水を与え続けて肥料分を流し出しましょう。元肥として肥料を大量に用土に混ぜてしまった場合は、植え替えをしましょう。

根が黒く変色して根腐れをしている場合は、冬の休眠期に傷んだ根を切り取って、一回り小さい鉢に植え替えましょう。

その他肥料をあげすぎると起こること

花が咲かない

原種やつる性の一季咲さきの品種の中には、肥料が多すぎると春に花を咲かせないこともあります。また四季咲きのバラでも、春に咲いたのに秋には咲かなかったということも。

肥料をあげすぎると、株や枝に成長することに養分を使って花芽がつかなくなることもあります。

成長しすぎる

つるバラなどは、生育力がとても強いのである程度の大きさになったら、必要以上に与えない方がよいでしょう。庭植えの場合などは冬の寒肥だけでも花を咲かせることができます。

肥料焼けを防ぐには

肥料を多く与えれば、多く花が咲くわけではありません。また弱った株などに肥料を与えるとかえって逆効果になることもあります。肥料焼けを防ぐポイントをいくつか説明します。

  • 根に、肥料を直接当てない。
  • 肥料のパッケージをよく読んで、規定量・希釈率・与える時期を間違わないようにする。
  • 鉢ではなく株にあった肥料量を与える。(大きな鉢に小さな苗を植えている場合は過多になりやすい)
  • 品種や生長に合わせた量と時期に与える。(ハイブリット・ティーやフロリバンダは多肥を好み、原種などは多肥を嫌い、花をつけないこともあります)
  • 初心者の人には、有機肥料や固形の緩効性肥料がおすすめ。ゆっくり効果を発揮するため、失敗しにくいです。

おすすめバラの肥料や与える時期について

バラのおすすめの肥料や与え方については、こちらの記事を参考にしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまでバラに肥料をあげすぎた時の症状や、対処法について説明してきました。バラは肥料を好みますが、与え方によって花つきが悪くなったり、肥料焼けをおこして根腐れしてしまうこともあります。

バラにはたくさんの品種がありますので、四季咲きや一季咲き・鉢植え・地植え(庭植え)でも与え方は異なります。苗を購入した場合は、園芸店や花屋さんで品種にあった与え方など、聞いてみてください。

農家webではバラの肥料についての記事も他にもありますので、記事を参考にして自分なりの肥料の与え方や量などをぜひ見つけてみてください。

執筆者・監修者情報
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編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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