料理や美容にも使われるローズマリーは初心者の人でも育てやすいハーブですが、肥料はどんなものを使えばよいのでしょうか。ここではローズマリーにおすすめの肥料について、特徴や製品について説明します。
そもそもローズマリーに肥料は必要?
ローズマリーはやせ地でも育つハーブのため、それほど多くの肥料を多く与えなくても育つ植物です。
地植えでは肥料は年に1度程度で十分育てることができます。鉢植えの場合も、植えつけや植え替えの時に元肥をしっかり与えていれば、追肥は生育の様子をみて少量与える程度でよいでしょう。
早く大きく育てたい、花つきをよくしたり耐寒性を高めたい、香りのよいローズマリーを収穫したい場合には、それぞれにあった肥料を与えて育てるとよいでしょう。
ローズマリーにおすすめの肥料とは
ローズマリーに関わらず、植物には3大要素(窒素、リン酸、カリウム)が必要です。ローズマリーには3要素がバランスよく入っている肥料がおすすめです。
元肥にはゆっくり効果のでる緩効性肥料を使い、追肥には速効性の肥料を使うのが基本です。花つきを良くしたい場合には、リン酸が多く入っている肥料を、耐寒性を高めたいのであればカリウムが多く入っている肥料がおすすめです。
おすすめの肥料の使い方としては、元肥には有機肥料や有機配合肥料などを使い、秋冬にはカリウムの多い化成肥料がおすすめです。
有機肥料はゆっくり効果が続くので、生長がゆっくりとなり香りの良い葉茎を収穫することができます。有機肥料は臭い等が気になるという人には、有機配合の肥料もおすすめです。
ローズマリー栽培におすすめの肥料 4選
植え付け時や、春の芽吹きの時に与える肥料はゆっくり効果のでる緩効性肥料がおすすめです。有機肥料や有機配合肥料がおすすめです。
花ごごろ ハーブ・香草の肥料
ハーブ専用の肥料であれば、使い方や施肥量に迷うこともありません。花ごごろのハーブ・香草の肥料は、有機由来100%と有機分が多く配合され、粒状なので元肥には埋め込んで、追肥には株のまわりにばら撒くだけの手軽な肥料です。
花ごごろはハーブ・香草の土もあり、こちらも人気があります。海藻をつかっているので臭いがなくふかふかと軽い土なのでプランターなどにおすすめです。
プランティア 花と野菜と果実の肥料
こちらの製品は有機配合の緩効性肥料です。、花・野菜・果実などさまざまな植物に使えます。リン酸とカリウムの成分が多いので、花つきをよくし根が良く張りなります。粒状の肥料なので元肥には埋め込んで、追肥には株の周りにばら撒くだけの手軽な肥料です。300gと700gと量が選べるので小さな鉢にもおすすめです
微粉ハイポネックス
微粉ハイポネックスは、粉状で水に溶かして使うタイプの肥料で、水耕栽培にも使える人気の肥料です。カリウムが多く含まれており、秋にこの肥料を与えると根を強くし、耐寒性を高めることができます。速効性の肥料なので追肥として使いましょう。
ベジフル液肥
追肥には使いやすい液体肥料もおすすめです。ベジフル液肥は、野菜の追肥にもよく使われる肥料ですが、有機入りの液体肥料なので、土壌環境を高める効果もあり臭いもないので、地植えにもプランターにも使えます。
ローズマリーの肥料の与え方
ローズマリーは植え付け時に緩効性肥料を与えましょう。元肥をしっかり与えていれば、地植えなどでは不要ですが秋に肥料を与えると、花つきや耐寒性を高めることができるます。
冬は生育が弱まるため水やりも控え、肥料も与えず育てます。春になったら植え替えをしない場合は、緩効性肥料を与えましょう。
地植え・プランター別の肥料の与え方について、こちらで詳しく説明しています。
防ぎたい!肥料にまつわるトラブルあれこれ
肥料のやりすぎ
ローズマリーは、野菜栽培などとは異なり冬には休眠期になったりと、比較的植物の中でも肥料を必要としないものも多いです。このため、家庭菜園のようなペースで肥料をやると、やりすぎになってしまい肥料焼けを起こします。
同じく、ハイドロカルチャーの場合は、水をやりすぎて根が腐って草花を枯らしてしまったり、根詰まり、またカビが生えたりしてしまうことがあります。水が常に容器に満たされた状態で風通しの悪い所に放置すると起こりやすいため、下記のことを心がけて育ててください。
- 水分が切れてから水を与えるようにする
- 風通しの良い場所に植物を置くようにする
肥料は絶対混ぜないで!
よくある失敗として、いろいろな肥料を混ぜて高い栄養素の肥料を作り与えようとしてしまうことが挙げられます。肥料を混ぜると化学反応を起こし、植物自体に被害が出るだけでなく、有害物質・ガスが発生したりと、大きな事故につながる危険性があります。くれぐれも、肥料同士を原液で混ぜることはしないでください。