この記事では、草刈り機の中でも、充電式と呼ばれる、バッテリー電動草刈り機のおすすめの機種を紹介します。更に、購入方法や中古の入手方法、そしてレンタル方法やメンテナンス、修理方法も解説します。
電動草刈機(刈払機)とは?
電動草刈機(刈払機)とは、電気の力で草刈り機エンジンを起動させ草を刈る機械です。コンセントの電源を使用するタイプと、リチウムイオンバッテリーを使用した充電式のコードレスタイプのものがあります。
電動の良さはなんと言っても静かなことです。周りに住宅がある場合、エンジン式の草刈機を使用するのは騒音が気になるところ。電動式であれば、その心配は格段に減るでしょう。
雑草を刈る部分にはブレード(刃)がついていて、刃は、チップソー、金属刃、ナイロンコード 、樹脂刃と様々な種類があり、またアタッチメントもあります。ブレードやアタッチメントを展開するメーカーは、山善(yamazen)、アイデック、ツムラ、セフティなど様々です。
充電式草刈機のメリット、デメリット
充電式はなんといっても、モーター音がガソリン式より静か、またコンセントがないので自由に取り回すことができ、楽に草を刈れるのがメリットです。最近のものはパワーも十分、切れ味も維持しやすく、ナイロンコードの利用も可能です。
デメリットとしては、バッテリーの容量が大きくなるとその分重くなること、ガソリン式に比べれば長い時間続けて作業できないこと、などが挙げられます。
電動草刈機は、どんな種類があるの?
電動式の草刈機は、刈払機以外に、前に自走して草を刈ることができる手押しハンドル式の「自走式草刈機」があります。
「自走式草刈機」は主に、畦畔、畔、法面などの斜面や傾斜地の草刈りを行う「斜面草刈機」、広範囲で雑草を粉砕する「ハンマーナイフモア」、広範囲をバーナイフ等でスタンダードに刈る「オートモア(ロータリーモア)」、刈払機に似たタイプで際刈りに向く「歩行モア(ウォーキングモア)」の4種類があります。ほとんどがエンジン式なので、電動の自走式草刈機は非常に貴重です。
おすすめの充電式草刈機(刈払機)10選!
工進(koshin) スマートコーシン SGR-1820
SGR-1802は、その工進が女性やシニアのために作った充電式草刈機です。
刈刃は、チップソーと樹脂ブレード(樹脂刃)の両方がついています。広い場所での硬い草などは、チップソーを使い、芝生や狭い場所でのキワ刈りには樹脂刃を使うとキックバックが起きにくく、安全に効率的に草刈りができます。平均的な身長の女性が手を伸ばして使える角度とパイプの長さで、腕を曲げずに使えるため作業が楽です。グリップを握るだけでスタートできるので操作も簡単です。18Vで業界最軽量クラス 1.7kg、市場価格は約13,000円と価格の安さも魅力です。
製品名 | SGR-1820 |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 18V |
ブレード(刃) | チップソー・樹脂ブレード |
質量(kg) | 1.7kg |
作業面積目安(坪) | – |
1連続運転時間 | 約35分 |
目安市場価格 | 約14,000円 |
マキタ MUR189DSF(P)
ループハンドルで、ワンタッチで伸縮でき、雑草の密度で回転数を自動で変速する楽らくモードを搭載し省エネを実現しています。また絡みついた雑草を除去できるボタン「カラミトリ機能」が付いていて大変便利です。防じん・防滴機能の「アプト」搭載です。
使用感は、広い庭や平地、空き地、駐車場などには申し分なく、草丈が50cmほどでもバシバシ樹脂刃が刈り取ってくれます。予備のリチウム イオンバッテリーが2つあれば、5a程度だと、畑地、果樹園でもこれ一台で大丈夫です。マキタ電動式草刈機のスタンダードモデルと言えます。
製品名 | MUR189DSF(P) |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 18V(22mL同等) |
ブレード(刃) | 3枚樹脂刃 |
質量(kg) | 2.8 |
作業面積目安(坪) | ~39 |
1連続運転時間 | 1時間10〜30分 |
目安市場価格 | 約29,000円 |
また、同じ18VのU字型ハンドルモデル、「MUR185」シリーズ、チップソーから樹脂刃に簡単にチェンジできる機能を持った、「MUR190」シリーズもあります。こちらは、付属ブレード(刃)がチップソーで、キックバックが起こった時に刃物がストップするアクティブフィードバックセンシングテクノロジー(AFT)が付いています。
マキタ MUR368UDシリーズ
電動式なのに、ガソリン式の25mLと同等のパワー。U字ハンドルで、雑草の密度で回転数を自動で変速する楽らくモードを搭載し省エネを実現しています。また、からみつく雑草を除去できるボタン「カラミトリ機能」、キックバックが起こった時に刃物がストップするアクティブフィードバックセンシングテクノロジー(AFT)、防じん・防滴機能の「アプト」もしっかり付いています。
1秒(min)6,500の高速回転、ギアを使用せずにロータで刃物を直接回転させる「アウタロータ ブラシレスモータ」を搭載していて、もはやプロ用の草刈機(刈払機)と言えます。
製品名 | MUR368UDシリーズ |
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タイプ | 電動バッテリー2個 |
パワー | 36V(25mL同等) |
ブレード(刃) | チップソー |
質量(kg) | 4.5 |
作業面積目安(坪) | ~108 |
1連続運転時間 | 約2時間前後 |
目安市場価格 | 約63,000円 |
その他、36Vのパワーのものでは、1秒(min)7,000回転の30mLと同等のパワーを持つMUR369シリーズ(UD,LD,WD)、またバッテリ4本を背負う、背負式のMUR201CZがあります。
リョービ(RYOBI) BK-2300A
肩掛けU字ハンドルで、雑草の密度で回転数を2段階に変速できる機能を搭載した、エンジン式と同等のパワーを持つ充電式刈払機です。チップソーが付属していますが、別売のあんぜんロータがあれば、ナイロンコードカッタに替えることもできます。
また色違いのプロ用の類似製品として、BK-4000があります。
製品名 | BK-2300A・BK-4000 |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 25.2V |
ブレード(刃) | チップソー |
質量(kg) | 5.5 |
作業面積目安(坪) | ~39 |
1連続運転時間 | 45分 |
目安市場価格 | 約43,000円 |
工進(koshin) SBC-3625C
36Vとよりパワフルになったブラシレスモーター搭載のリチウムイオンバッテリー電動式のSBC-3625の手押し式タイプです。草刈り機にタイヤがついているので、押すだけで簡単に雑草を刈ることができます。
クボタ スイング式電動草刈機 しずかる GC-E300
クボタ スイング式電動草刈機しずかるは、電動式の自走草刈機です。電動式の自走草刈機は種類が少なく貴重で、特徴はエンジン式に比べて何よりも静かなこと。ある程度除草したい範囲が決まっていて静かな自走草刈機を探している方にはぴったりの製品です。
製品名 | しずかる GC-E300 |
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タイプ | 電動バッテリー式 |
パワー | 36V (DCブラシレスモータ) |
ブレード(刃) | フリー刃4枚 |
質量(kg) | 34.8 |
作業面積目安(坪) | – |
1連続運転時間 | 約60分 |
目安市場価格 | 約240,000円 |
その他
ムサシ 除草バイブレーター (ムサシ)
ムサシ 除草バイブレーターは、電動のバイブレーションを利用して、振動を与えて草を抜く除草機械です。バイブレーター機能で力をかけずに土、泥を削いで草抜きができ、草刈機や鎌(カマ)に比べて、根こそぎきれいに抜けるため、土の表面の草刈りよりも雑草の再生を遅らせ、草を生えにくくします。また、様々なアタッチメントがあり、いろんな用途に使用が可能です。
充電式草刈機(刈払機)のメンテナンス・修理
メンテナンス・修理について
お使いの草刈機(刈払機)が故障した場合は、メーカー別に下記コンテンツに修理方法について記載していますので、ご参考にしてください。
充電式草刈機(刈払機)を中古で買いたいとき
中古でもいいからもっと安く入手したい場合におすすめなのが、大手オークションサイトである「ヤフオク!」を利用する方法です。
オークションというと価格を随時確認しなくてはいけないなど煩わしいイメージがあるかもしれませんが、実は現在の「ヤフオク!」には「定額」で出品されている商品が多くあります。「定額」で出品されている商品は、オークション形式とは異なり、表示されている価格に対し購入ボタンを押すだけで即時取引完了となります。このように煩わしさもなくなっているばかりか、農機(農機具、部品)の取扱い数も急拡大しており、非常に使い勝手のよいサービスに進化しています。
以下にリンクを用意しましたので、ぜひ一度のぞいてみるとよいでしょう。
=>ヤフオク!で検索してみる充電式草刈機(刈払機)をレンタルしたいとき
また、最近では、農機具のレンタル業者も増えてきています。その中でも、特に下記の会社はメンテナンスもしっかりしていて情報も豊富でおすすめです。
まとめ
充電式草刈機は、家庭用の草刈機の中で最もシェアをしめることもあり、コメリやカインズ、ダイユーエイトなどのホームセンターのガーデニング・園芸、資材コーナーにデモ品が置かれていることが多いです。ここで紹介したものの他、ハイコーキ(hikoki)や高儀、ボッシュ、アイリスオーヤマ、ハイガー産業のものもあります。パワフルで軽量なものも増えてきました。草刈機の他に芝を刈り込む電動芝刈り機も多数あります。
また、電動草刈り機以外にもガソリン燃料を使うエンジン式草刈機もあります。
エンジン式、電動式に限らずこれらを展開しているメーカーは、その他、庭木を刈るヘッジトリマー(ヘッジトリマ)、生垣バリカン、動力噴霧器、剪定の為のチェンソー(チェーンソー)、ブロア(ブロワ)、散布機、ポンプなども展開しています。ご興味ある方は確認してみてください。