柱サボテン(ハシラサボテン)は、最大でも1cmにしかならない小型種から、高さ20mにまでなる大型種まであり花が咲く品種も多くあります。この記事では、柱サボテンの人気の品種や地植え可能な品種について説明します。
柱サボテンの人気品種とその特徴
竜神木
サボテン科ミルチロカクタス(ミルティロカクタス)属に属する柱サボテン。枝を伸ばしてひろがり4~5mほどになります。茎節は青緑色で、花期は3月頃に白い花を咲かせます。その後甘い濃赤色の果実をつけます。
丈夫で生長が早いことから台木としてもよく使われます。 綴化(テッカ)種は、珍奇植物の愛好家などに好まれる希少種です。
弁慶柱
西部劇などにも登場する、柱サボテンの代表種です。ソノラ砂漠一帯に生息する世界最大のサボテン世も弁慶柱(サワロサボテン)です。高さは12m以上になることも。
大きくなると分岐し、5月~6月の夜に白い花を咲かせます。また果実は食用にされて寿命は200年ほどあります。日本では鉢植えで育てられます。それほど生育は早くありません。
老楽・幻楽
エスポストア属に属する柱サボテン。長い白毛が全体を密に被う品種で高さ2m~4mまでになります。夏ごろに頭頂部に大きな白い花を咲かせます。
小さなサボテンは、まるで綿あめのようにふわふわでかわいいのが魅力で、人気があります。生長すると群生化します。白毛の柱サボテンは他にケファロカクタス属の翁丸などもあります。
福禄寿
パキケレウス(旧ロフォケレウス属)に属する柱サボテン。棘がなく、青緑色の肌にぼこぼこしたこぶの出た形が不思議でな柱サボテン。通常は花はつきません。
愛好家にとても人気があり、一つでもインパクトのある見た目で、トゲがないので子供やペットがいても安心して育てられます。
金青閣
ピロソケレウス属に属する柱サボテンで、別名アズレウス柱とも呼ばれています。
青い肌に金色の棘が特徴的で、美しい柱サボテンで観賞用に人気があります。高さは10m以上に伸びて樹木のように分枝をします。花期は9月頃に頭頂部に筒状の花をつけます。
鬼面角(ヤマカル柱)
サボテン科セレウス(ケレウス)属に属する柱サボテンで、生長すると高さ10m以上にもなります。 ヤマカル柱はあまり流通していないので、鬼面角をヤマカル柱として販売しているところも。
砂漠にそびえ立つその姿はサボテンのイメージそのものです。開花の時期は夏で夜に、直径10㎝ほどの大輪の白色~ピンク色の花を咲かせます。その花は一晩でしぼんでしまいます。
ディズニーランドのビックサンダーマウンテンのあたりにある大きなサボテンは、鬼面角(ヤマカル柱)で、自生していることから暖地では露地植えも可能な品種です。
地植えが可能なサボテンについて
サボテンは、原産がメキシコや南米など熱帯であることが多いので耐寒性はあまり強くありません。通常は冬は屋内で5℃以下にならないように室内で管理することで冬越しをします。 しかし一部のサボテンは、耐寒性が比較的強いため暖地では戸外で冬越しをすることができる品種もあります。
地植えできるサボテンの品種とその育て方については、記事がありますので興味があればご覧ください。
柱サボテンの育て方
気に入ったサボテンを見つけたら、適期に水やりや肥料を与えて育てましょう。柱サボテンの育て方の記事はこちらで詳しく説明しています。