サボテンはサボテン科に属する原産地が南米・メキシコの多肉植物で別名仙人掌とも呼ばれます。200以上の属があり属に含まれる種類は2000種以上あるといわれています。この記事ではサボテンの種類や特徴、代表的な品種について説明します。
サボテンの種類と特徴
サボテンは、購入したときには小さくても、生長すると最大で1cmにしかならない小型種から、高さ20mにまでなる大型種まであり花が咲く品種などがあります。サボテンの棘はアレオーレ(刺座)と呼ばれる綿毛が生えていることが、その特徴です。
サボテンの品種は多くありますが、その形から「木の葉サボテン」「柱サボテン」「ウチワサボテン」「球サボテン」の4つに大きく分かれることができます。
それではタイプ別に、それぞれの品種や特徴を記載します。
柱サボテン
上に長く伸びる柱状をしていて、縦に筋のように凹んだ稜線を持つのが特徴です。高さ10m以上にもなる品種もあります。シンボルツリーにしたり、上にすくすくと伸びるので寄せ植えには高さを出したいときに植えると迫力がでます。ゴツゴツとしたものや白毛をまとったもの、と多くの属が柱サボテンに属しています。電磁波を吸収するとされているセレウスサボテン(ペルヴィアナス)のも柱サボテンの一種です。生長すると大型の花を咲かせる品種が多くあります。
シャコバサボテンも柱状ではありませんが、柱サボテン属に属します。
品種:竜神木、福禄竜神木、三角柱、鬼面角、幻楽、彩雲閣、白桃扇、シャコバサボテン
ウチワサボテン
平たい茎節がウチワ型に上に伸びるのが特徴です。棘の表面に細かな返しがついています。オプンチア属に属しているものがほとんどです。ミニサボテンとしても人気が高、子株がウサギの耳のようにポコポコと生えてまるでウサギのように見えるバニーカクタスと呼ばれる象牙団扇や、姫団扇、万歳の形をして育つことからバンザイサボテンと呼ばれる墨烏帽子(スミエボシ)などがあります。
品種:象牙団扇、姫団扇、金烏帽子、墨烏帽子
木の葉サボテン
一番最初の原始的といわれるサボテンの種類で、他のサボテンとは異なり、他の植物と同じような見た目で茎と葉が区別することができます。接ぎ木として使用されることが多く、ミニサボテンとしての流通はありません
球(玉)サボテン
鉢植えとしては、最も親しまれているサボテンで、多くの種類が属しています。
サボテンの王様といわれる真ん丸な形のエキノプシス属の金鯱(キンシャチ)はミニサボテンでもよく見かけますが、生長すると1m以上にもなります。日本で改良された、全体が斑でキャンドルサボテンと呼ばれる緋牡丹(ヒボタン)も球サボテンの仲間です。最近は、ロフォフォラ属のような棘がなくぷっくりとした姿がかわいらしいと翠冠王や、イボイボとした球体が特徴的なコリファンタ属の象牙丸なども人気があります。
品種:金鯱、銀手毬、玉翁、明日香姫、金晃丸、金松玉、春雷
有星類
球サボテンの一種で園芸上、有星類とよばれているものがあります。刺が退化して、刺座のみになり白い斑点が星空のようにみえることから有星類と名がついたサボテンでアストロフィツム属に属しています。上からみると星形のランボー玉などユニークで個性的な見た目が人気で飾ってみたいという人も多く、中央に花を咲かせます。
品種:鸞鳳玉、兜、般若
強刺類
やはりサボテンといえば、刺が特徴的。フェロカクタス属エキノカクタス属などに属する、大きく立派で鋭い刺が特徴のものは強刺類と呼ばれています。刺色が赤や黄色、紫色などがあり花のように鮮やかです。
品種:神仙玉、日の出丸、鯱頭、綾波、黒王丸
その他
花の咲きやすい品種
サボテンには、金鯱など何十年も育てないと花が咲かない品種から、花が咲きやすい品種などさまざまあります。ノトカクタス属やマミラニア属・パロディア属の中型の球サボテンが花を咲かせやすいといわれています。詳しい記事がありますので興味のある方はお読みください。
まとめ
サボテンとひと口にいっても、その品種はさまざまで、生長して大きくなる柱サボテンや、ウチワサボテン、また丸みを帯びたフォルムや花を咲かせることが魅力のマミラリアの月影丸や紅小町など 、手に入れやすく人気のあるサボテンがたくさんあります。
ぜひサボテンを手に入れたら、そのサボテンの名前を調べてみてください。それぞれの特徴や今後の生長の様子などを知ることができます。園芸店であれば店員さんに聞いてみてください。
そのほかにもサボテンには、満月の夜に一夜だけ花が咲く神秘的な月下美人(ゲッカビジン)や、シャコバサボテン、孔雀(クジャク)サボテンなどがあり、サボテンは奥が深いところも魅力でサボテンを盆栽として楽しむ人も多くいます。
また花言葉は、枯れにくいところから「枯れない愛」や「燃える心」などがあります。プレゼントとしても素敵ですね。ぜひ、ホームセンターや園芸店、インテリア雑貨店などでお気に入りのサボテン品種を見つけて、緑のある生活を楽しんでください。
この他にも農家webの記事にはサボテン・多肉植物の記事がたくさんあります。
サボテンの育て方の記事はこちらから。