シャコバサボテンには約100種類以上あるといわれ、花を咲かせる時期によって早咲き品種、普通咲き品種、遅咲き品種に分けられます。ここではシャコバサボテンの種類について代表的な品種の開花時期や花色や特徴について紹介します。
シャコバサボテンの代表品種の花色・特徴
シャコバサボテンは、多肉質の小判型の形状の葉茎節が連なった形状の枝先に、鮮やかな大きな花を咲かせます。シャコバサボテンの花期は11月~3月までです。花色は交配種が多いシャコバサボテンは育てていくうちに、色が変わってしまうこともあります。
早咲き品種
9月頃から蕾のついた苗が出回る早咲き品種。
品種名 | 特徴 |
ダークマリー | 花色は、濃赤色の代表品種。 花弁が厚く分枝が少ない。大型になるので大鉢に向き。 |
チタホワイト | 花色は真っ白の花びらで中央がピンク色。 愛知県の南知多で改良された品種。 分枝力が強く、花・茎・鉢全体がすっきりした印象。 |
フリーダ | 花色は明るいオレンジ色。 茎節が中型で生育が旺盛です。草姿はやや下垂になる。 |
カミーラ | 花色は明るい赤紫色で中心部が白色。 茎節が深い緑色で、やや下垂の姿になる。 |
コンペイトウ | その名のとおり、蕾に小さな角が多くあり、金平糖のようにみえる品種 花色も赤・ピンク・白色とあり、早咲き種から遅咲き種までさまざま。 |
普通咲き品種
11月中旬から花を咲かせるのはシャコバサボテンの特徴です。
品種 | 特徴 |
スーパー・ケーニガー | 花色は薄オレンジ色で大輪。 強靭で育てやすく、茎節が太く分枝力が強い。大鉢仕立てに向き。 |
エバ | 花色は薄オレンジ色で大輪。 強靭で育てやすく、茎節が太く分枝力が強い。大鉢仕立て向き。 |
ジーナ | 花色は純白色。コンパクトタイプの白色の代表種。 |
サニーブライト | 花色は黄色に近いオレンジ色。 スパーケーニガーの変異種で花色が安定しているのが特徴。 |
遅咲き品種
シャコバサボテンの仲間であるカニサボテンは1月~3月に花を咲かせます。遅咲きの品種はカニサボテンの交雑種などが多く、葉の特徴もカニサボテンに似ています。
品種 | 特徴 |
ホワイトクリスマス | 花色は白色で、中心が淡いピンク色。 枝が上に伸びる立ち性で仕立てしやすい |
ピンクローズ | 花色はピンク色で、珍しいバラ咲の立ち性品種。 蕾から花を楽しむことができる。 |
ノリス | 花色は鮮やかな真紅色(ワインカラー)で丸弁です。 草姿が横に伸びる横張性。 |
シャコバサボテンの仲間
カニバサボテン(カニサボテン)
シャコバサボテンとカニサボテンは見た目が似ています。大きな違いは茎節です。カニサボテンは、その名のとおりカニのハサミに似た丸みを帯びた茎節をもっています。シャコサボテンの茎節は、蝦蛄に似た葉が特徴で、葉の縁に突起がありトゲトゲしています。
また開花期も少し異なり、カニサボテンの開花期はシャコバサボテンが11月~12月であるのに対して、より遅咲きで1月~4月頃になります。シャコバサボテンがクリスマスカクタスと呼ばれるのも開花期によるものです。カニサボテンとシャコバサボテンの交雑も進んでいるため、両方の特徴をもった品種も増えています。
イースターカクタス
シャコバサボテンがクリスマスカクタスと呼ばれるのに対し、開花時期が3月~5月のイースターカクタスと呼ばれている種類があります。このためシャコバサボテンの仲間と思われがちですが、和名が星クジャクサボテンとつけられているように、クジャクサボテンやに近い種類です。葉の断面が星や十字型なことが特徴です。
シャコバサボテンや月下美人などについては、記事がありますので興味のある方はお読みください。
まとめ
冬に大ぶりな赤やピンクの鮮やかな色の花が咲くシャコサボテンは、一般の観葉植物と比べて毎日手をかけなくても育つので、観賞用としても非常に人気のある植物です。ほかにも花が咲くサボテンとしては月下美人(ゲッカビジン)も有名です。
別名クリスマス・カクタスを呼ばれるとおりシャコバサボテンは冬に咲きますが、シャコバサボテンの近い仲間で、イースターカクタスがあります。花期は3月~5月ですのでシャコバサボテンの後に花を楽しむことができます。
最近はサボテンや多肉植物も人気で、つぼみから咲く花が可愛らしいカランコエ、ぷっくりとした扁平な球形の葉が2枚つける独特な見た目のリトープスなど、サボテンや多肉植物は不思議な魅力で、男性にも人気です。
お気に入りの花姿や、色の品種を見つけて上手に育てて、花を咲かせてみて