庭木の枝打ち作業やDIYでのこぎりを使う際に、チェンソーが欲しいと感じたことはありませんか?チェンソーは大変便利な道具ですが、決して安いものではありません。予算に余裕がない場合には、チェンソーの中古を入手することも検討してみるとよいでしょう。
この記事では、中古チェンソーについて解説します。
中古チェンソーのメリットとデメリット
中古チェンソーには、メリットとデメリットがそれぞれ存在します。主に以下のようなことがありますので、中古チェンソーにすべきか新品チェンソーにすべきか状況に合わせて検討するとよいでしょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
中古チェンソー | ・新品に比べ低額 ・販売が終了したタナカ(Tanaka)などの製品も入手できる可能性 | ・本体やパーツ(部品)に傷や汚れがある可能性 ・ガイドバーやソーチェーン(刃)が消耗していて、交換もしくは目立てをしなくてはいけない可能性 |
新品チェンソー | ・開封されていないため、傷や汚れがなく安心安全に使える ・故障した場合でも正規の保証が受けられる | ・中古に比べ高額 |
中古チェンソーの売買ができるサービス
チェンソーなどの中古の農業機械を手軽に売買できるサービスを紹介します。他に中古の農業機械を専門に扱ったサービスもありますが、手軽さという観点からここでは以下の5つを紹介します。どれも農業機械以外の売買もできるサービスですので、汎用性があり、すでにアカウントをもっている人も多いはずです。サービスを利用するために、新たに利用者情報を入力してアカウントを作成する面倒な操作を省ける点で優れています。
いずれのサービスも、売る側になることも買う側になることもできます。しかし、どちらかというと買う側の方が簡単ですので、自信がない人は買う側から始めてみるとわかりやすいかもしれません。
ヤフオク!
日本最大級のオークションサイトです。オークションというと落札するために価格を随時確認しなくてはいけないなど煩わしいイメージがあるかもしれませんが、実は現在の「ヤフオク!」には「定額」で出品されている商品が多くあります。「定額」で出品されている商品は、オークション形式とは異なり、表示されている価格に対し購入ボタンを押すだけで即時取引完了となります。このように煩わしさもなくなっているばかりか、農機商品の取扱い数も急拡大しており、非常に使い勝手のよいサービスに進化しています。
=>ヤフオク!で検索してみるメルカリ
日本におけるフリマアプリブームの火付け役です。インターネット上のフリーマーケットというイメージで、個人間売買が多く行われているのが特徴です。買う側に立つ場合、相場に縛られない安価で商品を入手できる可能性がある一方、知識不足により法外な金額で売りつけられてしまったり、ジャンク品をつかまされたりする可能性もあるので目利きが重要になってきます。
ジモティー
日本最大級のクラシファイドサービスです。クラシファイドサービスとは、地域やジャンルで分類された(=classified)広告や告知を一覧形式で掲載するサービスです。物の売買や授受だけでなく、求人、習い事など幅広い広告や告知があります。個人間でのやり取りになることが多いので、チェンソーが安価もしくは無料で手に入る可能性もあります。その際に、品物を直接引き取ることで運搬費用分を値下げするといった交渉が行われることもありますが、トラブルには十分注意する必要があります。
楽天(中古市場)
大手ショッピングサイトである楽天市場では、「中古市場」と銘打って中古商品を取り扱っています。中古商品の検索をしたい場合には、下記リンク先から検索するか、検索結果表示画面で「コンディション」を「中古品」に選択するかのいずれかでOKです。
Yahoo!ショッピング(中古マーケット)
大手ショッピングサイトであるYahoo!ショッピングでも、「中古マーケット」と銘打って中古商品の取り扱っています。中古商品の検索をしたい場合には、下記リンク先から検索するか、検索結果表示画面で「商品の状態」を「中古」に選択するかのいずれかでOKです。
選び方のポイント①動力で選ぶ
チェンソーは、エンジンを動力とする「エンジンチェンソー」、モーターを動力とする「電動チェンソー」に大別することができます。操作性やメンテナンス性の面で、それぞれ異なる特徴がありますので、まずはどちらを希望するか決めるようにしましょう。
エンジンチェンソー
エンジンを搭載したチェンソーを「エンジンチェンソー」とよびます。チェンソーには2サイクルエンジンが採用されているので、燃料として無鉛ガソリンおよびエンジンオイルを混合した混合燃料が使われます。燃料の入手であったり、メンテナンス(フィルターやエアインジェクションなど)が手間ではありますが、力強いエンジンから生み出される強力な切断力が最大の魅力です。
電動チェンソー
「電動チェンソー」とは、電気を動力源として動作するチェンソーのことを指します。電動チェンソーは、「充電式」(バッテリーチェンソー)と「電気式」(電気チェンソー)に細分化して整理されることがあります。電動チェンソーは、エンジン音がないため静かで、住宅街でも使いやすいという特長もあります。作動させるための始動方式も、ボタンを押すだけなので極めて簡単です。以前は庭の手入れや園芸程度に使われるイメージもありましたが、近年では切断能力やバッテリー性能の向上も著しく、山林整備などのプロの現場で使用できるものも登場しています。
選び方のポイント②サイズで選ぶ
チェンソーは手に持って使うので、サイズで選ぶことも大変重要です。具体的には、次の項目に注目して、チェンソーのサイズを把握します。
- 動力の大きさ
- 機体の重量
- ガイドバーの長さ
それぞれについて、以下で解説します。
動力の大きさ
チェンソーは動力によって、「エンジンチェンソー」と「電動チェンソー」に大別することができます。
エンジンチェンソーの場合
エンジンの排気量30ml(30cc)が、小型チェンソーとの分かれ目になります。ただし、これは目安であり、メーカーや機種によって異なる場合がある点に留意してください。
- 小型:排気量30ml(30cc)以下
- 中型もしくは大型:排気量30ml(30cc)以上
電動チェンソーの場合
電動チェンソーのうち、コードレスの「充電式」(バッテリーチェンソー)については、バッテリー電圧18Vか36Vのいずれかが多いです。
- 小型:バッテリー電圧18V
- 中型もしくは大型:バッテリー電圧36V
機体の重量
機体の重量3kgが、小型チェンソーとの分かれ目になります。ただし、これは目安であり、メーカーや機種によって異なる場合がある点に留意してください。
- 小型:3kg以下
- 中型もしくは大型:3kg以上
ガイドバーの長さ
ガイドバーの長さ30cmが、小型チェンソーとの分かれ目になります。ただし、これは目安であり、メーカーや機種によって異なる場合がある点に留意してください。
- 小型:30cm(300mmもしくは12インチ)以下
- 中型もしくは大型:30cm(300mmもしくは12インチ)以上
選び方のポイント③メーカーで選ぶ
馴染みのあるメーカーや憧れのメーカーからチェンソーを選ぶ方法もあります。人気のメーカーとして、次のようなものがあります。
スチール(STIHL)
スチール(STIHL)は、販売台数世界No.1のチェンソーブランドでありメーカーです。林業、農業、造園業、建設業向けの機械を開発販売しています。チェンソーのほかにも、コンクリートカッター、カットオフソー、クリアリングソー、チップソー、刈払機、草刈機、ヘッジトリマー、ブロワー、スイーパー、高圧洗浄機、コンビツール、ハンドツール、携行缶、防護用品なども手掛けています。
ハスクバーナ(Husqvarna)
ハスクバーナ(Husqvarna)は、農林業機械や建設機械といった野外作業機の開発販売を行う世界的なメーカーです。同時に、「Husqvarna」のロゴマークでおなじみの製品ブランドでもあります。もともとは、スウェーデン王室にマスケット銃を納める国営工場として1689年に設立されました。その後、ミシン、自転車、オートバイ、チェンソー、芝刈機などさまざまな機械の製造を行います。創業330年を超える当社ですが、時代とともに主力事業や会社としての佇まいを柔軟に変化させてきています。現在は、農林業機械や建設機械といった野外作業機を主力事業としており、世界60か国以上で事業を展開しています。
ゼノア(ZENOAH)
ゼノア(ZENOAH)の農林機器の中でも、チェンソーは重要な役割を果たした製品です。G35シリーズというチェンソーの爆発的ヒットが、現在までの農林機器事業の礎を築きました。プロソー、オールラウンドソーまで幅広く取り揃えており、樹木、雑木、材木、薪などあらゆる用途に対応します。
共立(KIORITZ)
共立(KIORITZ)は、株式会社やまびこのもつ製品ブランドのひとつです。小型屋外作業機械と農業用管理機械を展開する国内ブランドと位置付けられています。やまびこは、共立(KIORITZ)のほか、エコー(ECHO)、新ダイワ(shindaiwa)ブランドのチェンソーも展開しています。
新ダイワ(shindaiwa)
新ダイワ(shindaiwa)のチェンソーは、ラインナップも豊富です。林業や造園業のプロが行うような、枝払い、間伐、大径木処理、根切り作業に適合するモデルも当然あります。一方、農家の普段使い向けのモデルもあり、庭木や枝の剪定、丸太や木材の切断、伐採、伐木、薪割り、日曜大工、木工などほとんどの作業をこなすことができます。
マキタ(makita)
マキタ(makita)は電動工具のトップメーカーです。有名なインパクトドライバーやインパクトレンチなどの電動工具だけでなく、耕運機、芝刈機、高圧洗浄機、送風機、発電機、噴霧器、墨出し器、電気カンナ、ポンプ、レーザー距離計といったさまざまな機器を開発販売しています。マキタのチェンソーもよく知られており、特に電動チェンソーは高性能に加えてラインナップが豊富で大変人気があります。木工や工作といった作業には、レシプロソーやバンドソーも用いられます。
その他
その他に、以下のメーカーなどもあります。いずれも知名度と人気があります。
- リョービ(RYOBI)
- ハイコーキ(HiKOKI)
- ハイガー(HAIGE)
- シングウ(SHINGU)
- ブラックアンドデッカー(Black&Decker)
- ヤードフォース(YARD FORCE)
- オレゴン(OREGON)
- ボッシュ(BOSCH)
- 丸山製作所(MARUYAMA)
- 山善(YAMAZEN)
- 工進(KOSHIN)
まとめ
近年では、チェンソーなどの中古の農業機械を手軽に売買できるサービスも増えてきました。中古の農業機械を専門に扱ったサービスもありますが、農業機械以外の売買もできるフリマやオークションサイトのようなサービスもあります。これらは、サービスを利用するために新たに利用者情報を入力してアカウントを作成する面倒な操作を省ける点で優れています。
いずれのサービスも、売る側になることも買う側になることもできます。しかし、どちらかというと買う側の方が簡単ですので、自信がない人は買う側から始めてみるとわかりやすいかもしれません。