100円ショップでも見かけることの多いサボテンの苗ですが、実は以外と簡単に増やすことができるのも魅力の一つです。ここではサボテンのふやし方について、増やす時期や挿し木、胴切り、実生(種まき)の方法についてわかりやすく説明します。
サボテンを増やす方法と増やす時期
多肉植物は、種まきから増やす実生、葉挿し、挿し木、株分けで増やすことができます。多肉植物の1種であるサボテンは、「挿し木」と「実生」で増やすのが基本です。挿し木は初心者の方でも簡単にふやすことができます。
株元や株中にできた子株を切り取ってふやす方法と、柱サボテンなどの子吹きしにくい品種は、サボテンを横に切りとる胴切りでふやす方法があります。また異なる種類のサボテンを台木として、接ぎ木で増やす方法もあります。
挿し木を行う時期は生育が盛んな3月から4月もしくは、9月~10月が適期です。できれば晴れた午前中に行いましょう。
実生とは種まきから増やすことです。種をまく時期は、5月から6月、気温が20℃から30℃のころが適期です。
サボテンの子株を挿し木する方法
準備するもの
- 鉢
- 用土
- ピンセット
- カッター(ハサミ)
子株を挿し木する手順
- 親株から、子吹きした小さな茎の節近くをピンセットで挟み、前後にゆっくり茎を倒して、節をはずします。ピンセットで簡単に外せない茎は、カッターで子株を切り離します。
- 切り離した子株は、半日陰において2~3日切り口を乾かします。切り口が大きいときはさらに2~3日乾かしましょう。
- 鉢に、新しい用土を入れ乾いた子株を植えつけます。
- 水やりは植え付け後、1週間から2週間後に行います。その間は半日陰に置いて根が出るのをまってから、新しい環境にならしていきます。
胴切りしたサボテンを挿し木する方法
準備するもの
- 鉢
- 用土
- ピンセット
- カッター(ハサミ)
胴切りの手順
- 元気な株を選んで、下から半分より上の先端をカッターで横方向に切り取ります。カッターはライターなどで火であぶって消毒したものを使います。
- 切った先端は、1週間から2週間ほどしっかり乾燥させます。
- 切った先端の断面から芽が生えるので、切断面を下にして鉢に、新しい用土をいれて植えつけます。
- 水やりは植え付け後、1週間から2週間後に行います。その間は半日陰に置いて根が出るのをまってから、新しい環境にならしていきます。
タネから育てる実生から育てる方法
サボテンを増やすには、挿し木が簡単ですがタネからでもふやすことができます。種から育てるのは少し難しいですが、一度に多くふやすことができ、珍しい品種などに出会える可能性もあります。
種をまく時期は、5月から6月、気温が20℃から30℃のころが適期です。
- 種をガーゼにつつみ、余分な果肉などを洗い流し、日陰で乾燥させておきます。
- 底の浅い平鉢に小豆台の小石と川砂をいれて、等間隔になるように種をまきます。まき土はしません。
- 水やりは、鉢ごと水につけて鉢底から十分吸わせます。その後皿の水は少なめにしておきます。
- ガラスやビニール袋などで鉢を覆い、保湿しましょう。10~15日位で発芽します。発芽後は少しずつ通常の環境にならして大きく育ててから植え替えます。
ウチワサボテンやシャコバサボテンのふやし方
ウチワサボテンや、シャコバサボテンのふやし方は上記とは異なる部分もありますので、興味のある方はそちらの記事をお読みください。
挿し木・実生の用土について
さし床
サボテンは、挿し木や挿し穂で増やす場合は、サボテンや多肉植物の土などを使い、そのまま育てることもできます。さし床で増やし、根が落ち着いたところで植え替えする場合はなどの土は、下記の土を単体で使うとよいでしょう。
- 赤玉土 10
- バーミキュライト10
- 川砂 10
実生で育てるときの、まき土
殺菌済み(よく洗って、日光消毒)川砂 肥料入れません。
サボテンの水挿し(水栽培)について
サボテンは、増えた子株をつかって水挿しでふやすこともできます。そのまま水耕栽培で育てます。大きくしたい場合には水耕栽培は向きませんが、ハイドロカルチャーへの植え替えも可能です。
サボテンの水耕栽培については、こちらで詳しく説明しています。
サボテンの栽培方法について
サボテンは品種ごとに育て方が多少変わります。挿し木や実生でふやしたら、水やりや肥料を適期に行って管理しましょ。品種ごとの栽培についてはこちらから探せます。