サボテンは少なくとも2年に1度、生長に合わせて植え替えが必要です。この記事ではサボテンの植え替えについて初心者の方でもわかりやすく説明します。
サボテンの植え替え時期
多肉植物は春秋型、夏型、冬型の3タイプに別れ、それぞれ生育期と休眠期が異なります。サボテンは、ほとんどが「夏型」に 該当します。夏型は夏に盛んに生育し、春と秋はゆっくり生育し、冬は休眠します。
サボテンの植え替えは、生育期の直前3月から4月が適期です。植え替えるときには、時期だけでなく天気や時間帯にも気をつけましょう。サボテンは多湿が苦手なため、天気の良い午前中に植え替えるとよいでしょう。午後雨が降るときにはさけたほうがよいでしょう。
春以外で植え替えが必要な場合などは、時期合わせた植え替えの方法についての記事がありますので、興味のある方は読んでみてください。
サボテンの植え替え方法
準備するもの
- 鉢 (今までつかってたものより一回り大きいもの)
- 新しい用土
- 消毒済みのハサミ
- その他 軍手や土入れ、ピンセット(割り箸)など
植え替えの手順
- 植え替えるサボテンは1週間ほど水を上げずに乾燥させてから、鉢から外します。
- 根っこをほぐすように土を落とします。
- 根が細いサボテンは、伸びた根を半分から3分の2ほど切ります。腐った根は根元から切ります。
- 日陰で、4~5日乾かします。湿ったままだと病原菌が発生するためです。
- 新しい鉢に植え付けします。鉢の底に大粒の赤土土か軽石を入れ、その上に緩効性粒上肥料を加えます。苗を押さえながら培養土いれて植え込みます。最後にピンセットや割り箸などで土をならします。
- 水やりは植え付け後、4日から5日後に行います。その間は半日陰に置くか、ティッシュなどをかけておきましょう。
植え替え用の土について
植え替えの土はどのようなものがよいのでしょうか。
多肉植物は休眠を伴うものが多く、休眠中の多肉植物は、根もほとんど給水しないので、根腐れを防ぐために鉢土を完全に乾燥させる必要があります。このため、一般の観葉植物と異なり、赤玉6・腐葉土2・川砂2の割合で混ぜた土がおすすめです。パーラライトや砂土・軽石などもブレンドしても排水性のよい、水はけのよい土ができます。市販のサボテンや多肉用の培養土も便利です。
配合土については、どれが正解というものもなく、市販のサボテンの培養土も各社配合は異なります。植え替え用の土については、詳しい記事がありますので興味のある方は読んでみてください。
またサボテンは水栽培(水耕栽培)や、土を用いず、ハイドロコーン・ハイドロボールやゼオライトなどの保水性、吸水性のある用土(倍土)使ったハイドロカルチャーでも育てることができます。ハイドロカルチャーで育てる場合は、土からの植え替えとは多少異なり、水栽培と同様に土の根を終わらせて水で育てる根を発根してから植え替える必要があります。
水栽培やハイドロカルチャーに興味のあるかたは、サボテンの水耕栽培の記事をお読みください。
植え替え時の肥料について
砂漠などの栄養の少ない土でも育つサボテンですが、肥料をあげることで元気にすくすくと育ちます。
サボテンや多肉植物の培養土には、すでに緩効性肥料が混合されているものあるので、その場合は特に必要ありません。自分で配合する場合や、培養土に肥料が混ぜれていない場合は、元肥としてハイポネックスなどの緩効性肥料を他の観葉植物の2/3程度の量を目安に与えるようにします。
元肥をしっかり施しておけば、しばらくは追肥はいらないかもしれません。肥料の容器もしくは袋に記載されている、通常の草花の使用目安量の1/2~2/3程度を施しましょう。肥料を与える時期は、3月~9月です。休眠期に肥料を与えると肥料やけを起こして枯れる原因ともなりますので注意しましょう。
サボテンの種類別植え替え方法
柱サボテンの植え替え
ウチワサボテンの植え替え
カニサボテンの植え替え
この他にも農家webの記事にはサボテン・多肉植物の記事がたくさんあります。
サボテンの育て方の記事はこちらから。