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耕うん機

耕運機レンタルの方法を一挙紹介

【画像】耕運機レンタルのように、農機具のレンタルおいては、購入前にさまざまなメーカー製品(ハスクバーナ、ゼノア、丸山製作所、筑水キャニコム、工進有光工業、アイデック、アテックス、シンセイ、FELCO、KEMなど)の使い心地を試せる利点もある 耕うん機

畑での野菜づくりが本格的になってくると、耕運機の必要性を感じることがあるはずです。耕運機のローターやロータリーが土を粉砕することによって、ラクラク畑を耕すことができます。初めて耕運機を使う場合や、もう一段階パワフルな耕運機を試してみたい場合には、レンタルすることも検討してみましょう。

この記事では、耕運機レンタルの方法を一挙紹介します。

耕運機レンタルとは?

年に数回しか使わなかったり、保管収納スペースがなかったりという理由から、耕運機をレンタルしたい場合があるかもしれません。実際に、耕運機は、草刈機芝刈機チェンソー、ヘッジトリマー、ブロワなどの各種農業機械と比べると、使用する時期や回数も限られており、さらに保管収納スペースも広めに必要という側面があります。

農業機械や農業資材といった農機具は、購入するものであってレンタルするものではないという潮流がこれまではありました。しかし、世間一般に「所有」から「共有」への概念の変容があり、農業分野でもレンタルサービスが少しずつ増えてきています。

徐々に広がりを見せる農機具のレンタルサービスですが、試運転や整備などのメンテナンスをレンタルサービス事業者が行ってくれるというメリットもあります。メンテナンスの行き届いた農機具で安心安全に作業できる状況は、初心者にとっては大きなメリットといえます。反対にデメリットは、同じ回数だけ当該農機具を使う場合は料金的に割高になること、レンタルできる農機具の種類が限られていることなどが考えられます。

メリットとデメリットをそれぞれ鑑みて、必要に応じて農機具のレンタルサービスを利用してみましょう。以下で、耕運機レンタルの方法を説明していきます。

「耕運」、「耕耘」、「耕うん」の違い

「耕運」は、正しくは「耕耘」と表記します。「耘」が常用漢字ではないため、「耕うん」と表記されることが多いです。ただし、新聞上では「耕運」と表記することが定められているため、一般には「耕運」と表記されることが普通となっています。

耕運機レンタルを行っている会社や団体

耕運機レンタルを行っている会社や団体を「レンタルサービスを手掛ける事業会社」、「JA」、「ホームセンター」に分類して紹介します。

レンタルサービスを手掛ける事業会社

レンタルサービスを手掛ける事業会社は、農機販売や建機レンタルを主業としている会社が多いです。背景には、農機のレンタルサービスは日本では定着しておらず、市場規模も小さいことがあります。そのため、農機販売や建機レンタルを主業としている会社が、副業的にレンタルサービスを手掛けている場合が多いのが現状です。

その中でも有名なのが、藤原農機が手掛けるアグリズ(agriz)です。アグリズ(agriz)は、農業機械と農業資材を扱う日本最大級のサイトで、そのうちのサービスのひとつとして農機のレンタルサービスがあります。使い方は簡単で、サイト上で配送場所や期間などの項目を入力して注文確定させると、指定された配送場所に注文品が届きます。その後は、付着した泥や草を清掃して、返送すればOKです。

=>アグリズHP

JA(農業協同組合)

JA(農業協同組合)でも、耕運機のレンタルが行われている場合があります。注意したいのは、JAグループとして一律でレンタルが行われているわけではないという点です。レンタルが行われているかは地域のJAごとに異なり、また、レンタルが行われていても隣の地域のJAとは料金などの利用条件は異なります。

地域のJAごとに利用条件は異なりますが、大まかな目安としては、耕運機のレンタル料金は1日あたり数千円、対象はJA組合員とその家族限定ということが多いようです。まずは、地域のJAに問い合わせてみましょう。

=>JAグループHP

ホームセンター

多くの人にとって身近で気軽に行ける存在のホームセンターでも、耕運機のレンタルができる場合があります。ただし、レンタルとしてDIY工具の取り扱いはあっても、耕運機の取り扱いはないケースも少なくありません。ここでは、代表的なホームセンターのケースを紹介します。

カインズ

カインズでは、レンタル工具のサービスがあり、耕運機もレンタルすることができます。カインズのサイトで利用予約をし、店頭で受け取り、使用後に店頭で返却という流れになっています。実施しているのは、現状では一部店舗となっています。耕運機のほかにも、チェンソー、エンジン式刈払機、充電式刈払機、高圧洗浄機、ブロワ、電気ドリルなどがレンタル商品となっています。

=>カインズHP

コメリ

コメリでも、レンタル工具のサービスがあり、耕運機もレンタルすることができます。ただし、一部店舗での取り扱いになっており、店舗ごとにレンタル商品も異なっています。サイトからの利用予約はできないので、まずは店舗に問い合わせてみましょう。耕運機のほかにも、チェンソー、エンジン式刈払機、切断機、高圧洗浄機、発電機、溶接機などがレンタル商品となっています。

=>コメリHP

レンタルできる耕運機のサイズ

耕運機をレンタルする際は、耕運機のサイズに応じて、どの会社や団体のサービスを利用したらよいかが変わってきます。ここでは、耕運機のサイズを「家庭用耕運機」、「ミニ耕運機」、「大型耕運機」に分類して紹介します。

家庭用耕運機

家庭用耕運機は、家庭菜園、園芸、ガーデニングなどでの使用を想定した耕運機です。住宅地で使用することもあるため、騒音が小さく、排気ガスも出ない電動耕運機が人気です。ハンドルが折りたたみ可能で、保管収納にも配慮した製品も多いです。

家庭用耕運機は、1万円を切る安価なものから、10万円を超える高価なものまで幅広い価格帯を形成しています。自身の状況や用途に合わせて、購入するかレンタルするかを判断するとよいでしょう。

ミニ耕運機(小型耕運機)

ミニ耕運機は、大手農業機械メーカーの製品のうち、小型の耕運機を表すことが多いです。大型耕運機やトラクターなどの大きなサイズの農業機械を扱うので、最小サイズの耕運機という意味で、ミニ耕運機とされているものと考えられます。したがって、ミニという言葉の響きとは裏腹に、300ml近い排気量のエンジン(空冷4サイクルOHVガソリンエンジン)を搭載し、600坪くらいまで耕せるプロ仕様の耕運機もあります。ガソリン耕運機のほかに、カセットガスを燃料として利用するガス耕運機、電動耕運機もあります。運搬や持ち運びに優れるサイズながら、本格的な耕運爪を採用しており、パワフルに土壌を耕すことができます。

ミニ耕運機のもうひとつの特徴として、別売りのアタッチメントを装着することで耕運以外の農作業も行えることがあります。たとえば、培土器(パープル培土器、グリーン培土器、ニューイエロー培土器など)を使っての畝立て、スパイラルローター(イエロースパイラルローターやブルースパイラルローターなど)を使っての除草、レーキやレベラーを使っての整地、マルチシートを張るマルチングなどが行えます。

ミニ耕運機は、レンタル商品の中心になっています。比較的高価で購入には踏み切りにくいこともあるためレンタルの需要がある一方、機体サイズ的に宅配便で送れるため、サービスとして運営しやすいという事情があるのかもしれません。ホンダのベストセラー製品「こまめ」や「ピアンタ」などの人気があります。購入前に操作性を試してみるという目的で、レンタルサービスを利用してみてもよいでしょう。

大型耕運機

機体や重量が大きな耕運機を指しますが、「大型耕運機」という名称自体は、実はあまり一般的ではありません。大手農業機械メーカーでは、それに相当する名称として「耕運機」や「テーラー」(もしくは「テイラー」)を使っています。しかしながら、単に「耕運機」と言った場合に、小型の耕運機である「ミニ耕運機」などと混同するケースがあるため、区別するためにも「大型耕運機」と言うことがあります。

たとえば、大型耕運機である「クボタTG9000」は、他のミニ耕運機と同様に、燃料として自動車用無鉛ガソリンを利用するガソリンエンジンを採用していますが、性能面でも一線を画しています。具体的には、以下のような高い性能を有しています。

  • 重量212kg
  • 全長2015×全幅735×全高1130mm
  • 耕運幅600mm
  • 最大出力6.3kW(8.5馬力)
  • リコイルスターター始動方式
  • 変速段数前進6/後進2
  • PTO回転数706rpm

こうした大型耕運機は、一般的な宅配便では送れないので、レンタル商品として取り扱われることは稀です。ただし、JAの場合は地域と密着しているので、宅配便を利用せず直接受け渡しすることがほとんどで、大型耕運機もレンタル商品として取り扱われていることがあります。したがって、まずは地域のJAに問い合わせてみるとよいかもしれません。

まとめ

年に数回しか使わなかったり、保管収納スペースがなかったりという理由から、耕運機をレンタルしたい場合があるかもしれません。実際に、耕運機は、草刈機、芝刈機、チェンソー、ヘッジトリマー、ブロワなどの各種農業機械と比べると、使用する時期や回数も限られており、さらに保管収納スペースも広めに必要という側面があります。

徐々に広がりを見せる農機具のレンタルサービスですが、試運転や整備などのメンテナンスをレンタルサービス事業者が行ってくれるというメリットもあります。メンテナンスの行き届いた農機具で安心安全に作業できる状況は、初心者にとっては大きなメリットといえます。反対にデメリットは、同じ回数だけ当該農機具を使う場合は料金的に割高になること、レンタルできる農機具の種類が限られていることなどが考えられます。メリットとデメリットをそれぞれ鑑みて、必要に応じて農機具のレンタルサービスを利用してみましょう。

なお、耕運機メーカーとしては、クボタ、ヤンマー、イセキ、三菱農機、ホンダ、マキタ、リョービ、オーレック、やまびこ(共立および新ダイワ)などがよく知られています。これから耕運機を探すという人は、あわせてチェックしてみるとよいでしょう。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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